【投薬にお悩みの飼い主さん必見】簡単!確実!薬の飲ませ方

愛犬情報

犬種:ミニチュアダックスフンド

病名・症状:苦い薬をむりやり食べ物に隠して与えたことにより食べムラ・食い渋りになる

改善策:食べ物と薬を完全に分ける方法で確実に薬を飲ませる

 

 

食べムラ・食い渋り・食欲不振は投薬が原因かも

 

※この記事は、以前投稿した記事(ワンワンラボトップ画面にバナーがあります)をリライトして再投稿しています。

 

 

我が家の最愛の愛犬クリンは、昨年の3月に19歳1ヶ月でこの世を去りました。

大きな持病もなく、旅立つ直前までいつも通りに過ごしてくれたことは、飼い主としてとても嬉しいことであり、今でもこれからもずっと自慢の我が子です。

クリンはとても聞き分けがよくてとてもお利口な子でしたが、たった1つ最後まで頭を悩ませたことがありました。

 

それが、食べムラ・食い渋りです。

 

そしてそれは、飼い主の失敗から始まってしまいました。

そう、「投薬の失敗」がきっかけでした。

 

 

すべての飼い主さんに伝えたい!薬は分けて与えましょう

 

 

クリンが15歳の時、脚の不具合で痛み止めを飲ませたことがありました。当時は飼い主もまったく知識がなく、フードの上に薬を載せて食べさせようとしましたが、全然ご飯を食べてくれませんでした。

それまでは胆泥症で利胆剤と強胆剤の2種類の薬を毎日飲ませていましたが、いつもフードの上にちょこんと載せてやるとそのまま食べていてくれたので、いつも通りフードの上に載せたんですが、まったく食べてくれませんでした。

数日して痛みが治まったので痛み止めはなくなりましたが、その後子宮の不具合からCRP(炎症数値)が高くなった時に処方された抗生剤が非常に苦いもので、それに気づかずに好きな肉やおやつに隠して無理やり飲ませようとしたことから、強烈な食べムラ・食い渋りが始まってしまいました。

そうなんです、クリンに「食べるものには薬が隠されている」と思わせてしまったんです。

それから約4年、ほぼ毎日食べムラ・食い渋りに悩みました。

試したフードは50種類以上、冷蔵庫は開けたけど食べなかった缶詰やおやつでいっぱいになり、封を切ったドライフードがいくつもあるという状態でした。

その後転院し、そこで薬の飲ませ方を教えてもらい、完全に薬と食べる行為を分けるようにしたことで、何とか食べ物に対する不信感は払拭できましたが、昔のようにご飯を出してすぐに食べてくれるということはなくなり、食事の時間になると憂鬱で毎日食べるか食べないかで悩みまくりました。

 

愛犬の食べムラ・食い渋りで悩んでおられる飼い主さんで、毎日の投薬をフードにまぜて与えているという飼い主さんがおられたら…

薬は絶対に分けてください!!!

食べない悩みは深刻です。そして、それは投薬が原因の可能性が非常に高いです(涙)

シリンジとピルクラッシャーが必要になりますが、ネットだとシリンジは1本50円くらいで、ピルクラッシャーは1000円くらいで購入できます。

とても簡単で、確実に薬の飲ますことができる方法ですので、薬を飲んでくれないとお悩みの飼い主さんはぜひ一度試してみてくださいね。

“【投薬にお悩みの飼い主さん必見】簡単!確実!薬の飲ませ方” の続きを読む

老犬の食べムラ・食い渋り ~老犬が食べない悩みをお持ちの飼い主さんへ伝えたいこと

ワンワンラボにご訪問いただき、ありがとうございます。

今日はクリンの20歳の誕生日。

クリンは2019年3月に19歳1ヶ月で旅立ちましたので、残念ながら成人式を迎えることは叶いませんでした。

この記事を書いた当初は、クリンは18歳を迎えたばかりで、食べムラ・食い渋りに悩んでいる真っ最中でした。ありがたいことに、この記事はたくさんの方にお読みいただき、2年前の記事にもかかわらず、今でもコメントをいただいております。

クリンを見送ってから思うこと、気づいたことなどを追記して、クリンの20歳の誕生日にリライトして公開させていただくことにいたしました。

どうか、食べムラ・食い渋り・食欲不振で悩んでおられる飼い主さんに届きますように。

 

 

シニア犬の「食欲不振」は特別ではない

 

 

我が家の愛犬クリンの食べムラは、15歳の時から始まりました。

食べムラを経験し、いろんなことを知りました。

食べることは決して当たり前のことではないこと、フードと薬は分けた方がいいこと、実は食べムラや食い渋りは一番精神的に堪える、ということなどです。

同じ悩みを持つ飼い主さんはたくさんいらっしゃると思います。食べムラ・食い渋りに約4年間悩んだ飼い主のひとりとして、経験と感じたことなどを書いていきます。

 

クリンの食べムラが始まって一番最初に思ったことは、「このままどんどん弱って衰弱していくのではないか」ということでした。若い頃は、お腹の調子が悪くなると1~2日食事抜きで様子を見るということもありましたが、この頃は普通に食欲があったので、さほど気になることはありませんでした。

 

そして「あること(飼い主の失敗)」がきっかけで、「食べること」そのもの、食べ物に対しての不信感を持たせてしまいました。今まで喜んで食べていたものですら、口にしなくなってしまいました。

ネットで「シニア犬 食べムラ」で検索すると、「食べないのは末期症状…」「最期は食べなくなって…」など、かなりネガティブな表現のものが多く、読めば読むほど余計に不安になっていきました。少しでも希望を持ちたくて検索するのに、出てくる結果がマイナスのものばかりだと、ただでさえ弱っている心がどんどん追い込まれてしまうんですよね。

歳を取ると、体調も常に万全ではありません。寝不足だったり、前日に胃の調子が悪いと、それだけで食べなくなることもあります。ですから、愛犬がシニアになって食欲が落ちることは、とても自然なことなのだとは思いますが、それでもやっぱりとても心配になります。

 

 

食べムラの原因を考えてみる

 

 

食べムラの原因として、元々食べることに執着がなかったり、単なるわがままであったりもしますが、何かしら「食べなくなった」きっかけがあったという場合もあります。いくつかの複数の問題が原因で食べない、ということもあると思います。

愛犬が食べないことは、飼い主にとってとても深刻です。食べないと体力の低下や体が冷えて代謝が低下することもありますので、少しでもいいから何か食べてほしいと願ってしまいます。

振り返ると、うちの場合は食欲不振の時には必ず原因がありました。

 

食べない時に考えられること

 

1.なんとなく食べたくない

2.胃腸の調子が芳しくない

3.噛む力が弱まって、または歯に問題があって食べにくいため食べない

4.体のどこかに痛みや不具合(病気)がある

5.食べることそのものへの不信感

 

1.なんとなく食べたくない

前日にたくさん食べた時などは、翌日なかなかご飯を食べないことがあります。シニアになると長時間寝ていることが多くなりますので、動く時間が少なくなり、胃腸の動きも悪くなっていることがあります。若い頃と違い、老犬になると消化にも時間がかかるため、お散歩などの適度な運動や気分転換は食欲を高めるきっかけになります。

また、鼻が利かなくなっていることも考えられます。犬にとって匂いはとても大切な情報。ところが年を重ねるごとに匂いもわからなくなっていきます。良い匂いにつられてキッチンに飛んでくるようであれば問題ないですが、無関心でいるようなら、もしかすると匂いがわからなくなっているのが原因のひとつかもしれません。

そしてこれはシニア犬あるあるですが、「単なるわがまま」ということも考えられます。人間同様、歳をとると犬もわがままになります。食べムラ・食い渋りが続いている時は、手を変え品を変えいろんなものを与えてしまいがちです。すると、「待っていたらもっといいものが出てくるかも」と、ドッグフードなどを食べなくなってしまうこともあります。

こんな時は、匂いの強いトッピングが有効です。多少の添加物もよしとして、かなり匂いが強い缶詰をトッピングしたり、ふりかけをレンジで温めて匂いを強くしたりすると食べてくれることもあります。

わがままかも、と思う場合は、少し様子を見るのもひとつです。病気や体調不良がない場合はドッグフードを下げてしまうのもひとつ。ただし、ハイシニアの場合は、好きなものをおいしく食べてもらうというのもありだと思っています。お腹を壊さないなら、人間用の牛乳もおススメです。クリンの晩年はテラカニスという缶詰と人間用の牛乳にとても助けられました。

 

2.胃腸の調子が芳しくない

歳と共に代謝が落ち、内臓の働きが悪くなります。消化の悪いものを食べたり、なかなか消化できない場合などは食欲が減退する原因になります。クリンは夜中にご飯を食べたがることが多く、ご飯を欲しがるのが嬉しくてついつい食べさせてしまうと、翌日はなかなかご飯を食べなかったということがありました。

胃腸の調子が悪い時は便の状態がいつもと違ったり、腸がキュルキュル鳴ったりします。そんな時は食欲が出るまでそっとしておきます。そんな時、牛乳はとても役立ちます。牛乳は犬に与えてはダメという意見もありますが、お腹を壊さなければ問題ないですし、牛乳だけで数ヶ月生きた犬もいると獣医さんに聞きました。牛乳は栄養もあるし液体で飲みやすいので、なんとなく食欲がない、という時にはとても助かります。ワンコは甘い味をおいしいと感じるそうなので、体に優しい砂糖やはちみつなどを混ぜて甘味をつけてあげると、より飲んでくれるかもしれません。

お腹の音が数日治まらなくて食欲がない場合は、胃腸炎・膵炎など、病気の可能性があります。数日続く場合は病院に行くことをおすすめします。こじらせてしまうと長引いてしまい、命を脅かす危険性があります。シニア犬の場合、こじらせると本当にやっかいなので、様子がおかしいと思ったら診察を受けることを強くおすすめします。

 

3.食べにくいから食べない

今まではパクパク食べていたフードも、歯の状態が悪くなったり、顎の力が弱まったりすることで、噛めなくなってしまったり、食べにくくなっていることが考えられます。

うちの場合、咥えたおやつをポロっと落としたり、それまで大好きだったキャベツの芯などを食べなくなったことで、顎の力がなくなったとわかりました。それ以来、食べやすい形状に小さくカットしたり、フードを砕いてやることで食べるようになりました。あまり大きな粒だと誤飲の危険もありますので、年齢と共にフードの大きさを変えてあげることをおすすめします。

犬って案外繊細で、「うまく食べられない」と食べなくなってしまうことがありますので、もし思い当たることがあれば、試してみてくださいね。

 

4.体のどこかに痛みがある

振り返ると、クリンが食べなかった原因は体の不具合が一番の原因だったと思います。食べムラ・食い渋りになったきっかけは投薬でしたが、食べない時には体のどこかに痛みがありました。

クリンの場合は子宮の鈍痛と歯の痛みでした。子宮摘出をしたのは18歳になる前でしたから、それまで約3年間も痛みがあったのだと思うと、もっと早く転院すればよかったと今でも思います。

術後摘出した子宮を見せてもらいましたが、片方が通常の2倍くらいに腫れあがっていました。ずっと気持ち悪いような痛いような状態だったから、食欲も出なかったんだと思うと言われたときは、気づいてあげられなかったことをものすごく悔みましたし、今でも後悔の念は消えません。

参考記事:避妊手術について考える ~老犬の子宮蓄膿症の治療について

 

体のどこかに痛みがある時は、何らかのサインがあります。食べムラ・食い渋りもそのサインのひとつです。

もしかしたら、なんとなく具合が悪いという感じで、検査では出てこないかもしれませんが、食欲不振が続くようでしたら、獣医さんに相談されることをおすすめします。

食べないことに以下のような症状が出始めたら、症状が悪化していたり、炎症数値が跳ね上がっていることも考えれ羅れます。

寝てばかりいる/失禁/軟便/腸から音がする/吐く/うずくまるなど

ワンコは我慢することが多いそうで、痛がったりするのはよほどの状態であることが多いそうです。特に老犬の場合は、たった1日処置が遅れただけで重篤な状態になることもあります。

ワンコは10歳を超えると体のあちこちに不具合が出始めることが多いそうです。どんな病気でも、早期発見できれば早く治療することができますし、心臓や腎臓などの再生しない臓器も、投薬により寿命を大きく伸ばすことができます。悪いところがないようでも、数ヶ月ごとの定期健診を受けておくと不具合に素早く対処できます。

 

5.食べることへの不信感

これは今でもずっと後悔していることで、クリンに申し訳ない気持ちでいっぱいです。

クリンの食べムラのきっかけは「投薬」です。

14歳で胆泥症と診断され、以来毎日の投薬が始まりましたが、普通にご飯の上に薬を置いて一緒に食べさせていたため、問題なく薬を飲むことができていました。ところが15歳の時の足の炎症がきっかけでご飯を食べなくなってしまいました。その時に処方された「抗生剤」が非常に苦い薬で、それを無理やり飲ませようとしたことがきっかけで食べ物に対する不信感を持たせてしまいました。

それまで大好きだったお肉やささみ、ジャーキーなどにくるんで薬を飲ませようとしましたが、結局ばれてしまって口から吐き出してしまいました。そんなことを繰り返しているうちに、痛みがあって食べなかっただけなのに、食べ物自体に不信感をもってしまい、食べること自体を嫌がるようになってしまいました。

これは飼い主として最大の失敗であり、今でもクリンに申し訳ない気持ちでいっぱいです。正直、この失敗がなかったら、食べることが大好きなままであったら、もしかしたら成人式を迎えることができたのではないかとさえ思います。

 

 

食べムラを怖がらないで

 

 

クリンが15歳の時から始まった食べムラ・食い渋りは旅立つ日までほぼ毎日続きました。

体の痛みや不具合が取れた時は食欲も改善しましたし、お腹が空くとすごい勢いで食べてくれることもありましたが、すぐに食べないことが癖になってしまったように思います。

一度食べムラや食い渋りになってしまうと、何とか食べてほしいと「好きなおやつ」や「好物のお肉」など、犬にとってのごちそうを用意したり、毎回フードを変えてしまったり、新しい缶詰を次から次へと開けてしまったりすることで、どんどんわがままになってしまいました。当時冷蔵庫の中はクリンの食べなかったものでいっぱいになることもありました。

愛犬が食べないことって、飼い主の精神的なダメージが本当に大きいんですよね。このまま食べなかったらどうしようと落ち込み、実際わたしはノイローゼになってしまいました。毎日眠れずにいろいろ考えては泣いてみたり、ネットで検索しては落ち込んだり、今考えると本当におかしくなっていたと思います。

でも、どれだけ食べなくても、お腹が減ると必ず何かを口にします。病気が原因の食欲不振でない限り、食べムラはいつか治まります。クリンは食べない日もありましたし、痩せてしまったこともありましたが、それでも19歳を迎えることができました。

 

特に老犬は、食べるスイッチが入りにくいという場合もあります。若い頃より運動量が減り、代謝が落ち、なかなかお腹が空かないということもあります。そんな時は「もっと食べたい」「お腹が減った」というスイッチを入れてあげるのも手です。スイッチは、大好物のおやつや、人間の食べるもので甘いものも結構有効です。

カステラ、バームクーヘン、バニラアイスクリーム、加糖ヨーグルトなど、お腹が減っている時はものすごく食いつきます。これは奥の手としておすすめです。

クリンの場合は、先にカステラだけを与え、食いついてきたらフードの上にカステラを小さくちぎったものをトッピングして食べさせたりします。これを我が家では「呼び水」と呼んでいます。

トッピングだけ先に食べてしまい、フードだけ残ると食べなくなることもありますので、食べている最中にトッピングを横から追加したり牛乳を入れたりして、そのまま止まらず食べ続けるようにしています。

 

 

愛犬に食べムラや食い渋りが出た時に大切なこと

 

 

今、愛犬の食べムラで悩んでいる飼い主さんへ。

クリンの食べムラ・食い渋りに約4年向き合い、もし持病や体調不良などがないのであれば、あまり深刻に悩まないでください。1日2日食べなくても、お腹が減ったら必ず食べてくれます。我が家のわがままシニア犬は、15歳から3年食べたり食べなかったりを繰り返していますが、今でも元気に過ごしていますから。

 

何よりも愛犬にとって一番ダメージが大きいのは、飼い主さんの悲しい顔や、食べないことを叱られることです。

犬って飼い主の精神状態をよく理解しているんですよね。クリンが食べない時、イライラしたり怒ったりすると、元気がなくなったり余計に食べなくなったりしました。

でもご飯を食べた時に「すごいね~~!」と褒めると、食べるスピードがアップするんです。ああ、犬ってちゃんとわかってるんだな、とつくづく思いました。

 

犬にとっての一番の良薬は、飼い主さんの愛情であり、飼い主さんの笑顔です。

 

たとえ食べなくても、どうか怒らないであげてください。大丈夫大丈夫、お腹が減ったら食べようね!と笑顔で接してあげてください。

15歳から4年間、ずっと食べないことに悩んできましたが、19歳を元気に迎えることができました。そして旅立つ前日まで、いつも通り過ごすことができました。

多少食べなくても、たとえ食べない日があっても、どうかあまり深刻にならないでくださいね。

 

 

ライター:福井 惠子

 

 

年末のご挨拶

ワンワンラボにご訪問いただき、まことにありがとうございます。

2018年1月に始めたワンワンラボは、おかげさまで丸2年を迎えることができました。

大切な愛犬のことで悩んでおられる飼い主さんに、少しでもわたしたちの経験が役に立てばという思いでこのサイトを立ち上げました。

たった2人のライターと、SNSを通じて知り合ったワンコつながりの皆様のご協力で、ほぼ月1回の更新にも関わらずたくさんの方にご訪問いただき、コメントをいただけるようにまでなりました。

本当にありがとうございます。

 

 

ご挨拶:福井 惠子

 

 

奥村さんと共にサイトを立ち上げた当初は、老犬介護のこと、病気のこと、治療のこと、食べムラ・食い渋り・食欲不振の際の悩みや工夫など、実際に自分たちが悩んだり実践したことを書いておりました。

スタート当初は愛犬の闘病や老犬介護の真っ最中でしたが、2018年10月にニコを16歳3ヶ月で、その5ヶ月後の2019年3月にクリンを19歳1ヶ月でなくしました。

今は介護とは離れたところにいるため、当時のことを思い出しながら更新をしております。

このサイトを立ち上げた当初の目的通り、ひとりで悩んでおられる飼い主さんに参考にしていただければという思いで、更新は遅いながらも細く長く続けていきたいと思っております。

どうかこれからもよろしくお願いいたします。

 

また、もしご自身の経験談を掲載してもいいという飼い主さんがおられましたら、ぜひ問い合わせからご連絡くださいませ。

飼い主さんの数だけ経験があり、その経験がどこかでおひとりで悩んでおられる飼い主さんを助けることができるかもしれません。

文章が苦手だという方は、こちらで代筆させていただきます。よろしくお願いいたします。

 

 

 

ご挨拶:奥村 來未

私がワンワンラボを福井さんと一緒にやろうと思ったのは、私とMackの生活が誰かの役に立てばいいなという思いからでした。

立ち上げ当初は自分の経験は本当に誰かの役に立てるのか不安もありましたが、SNSでたくさんの方に共有していただいたり、コメントやメッセージをいただき、やってよかったと思えました。

獣医さんから連絡をいただき、老犬の十戒を動物病院に飾ってもいいかとメッセージをいただいた時は、すごく恐縮してしまいました。

でもMackと一緒に経験したことが、今困っている飼い主さんの力になれることを大変うれしく光栄に思いました。

Mackは2017年10月20日に亡くなってしまいましたので、現在は介護生活を送っていませんが、新しい我が子Shakeを2018年7月に迎え、一歳時の検診にてShakeには先天的な病があることが発覚しました。

まだ若いShakeなので現在は「予防」に重点を置いた生活ですが、Shakeと私の生活もまた、誰かのお役にたてたらと思います。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

【ドッグフード】我が家のドッグフードの選び方

愛犬情報

犬種:ビーグル

病名・症状:持病なし 胃腸が弱くよく吐いたりえずくことが多い

発症年齢:診察を受けたのは2年前

対処法:2019年9月より消化酵素配合のフードに切替

 

 

食べるもので体の質は変わる

 

ドッグフードを選ぶ基準は飼い主さんによって違います。

我が家では、パピーの頃からプレミアムフードといわれるフードを選ぶようにしていました。それは、食事の質で体の質が変わるということを知っていたからでした。

クリンを迎えた約20年前はフードの種類は少なく、当初プレミアムフードといわれていたのはロイヤルカナンかヒルズくらいでした。

最近は多種多様のフードがたくさんのメーカーから出ています。アレルギーなどに配慮できるオーダーメイドのフードや、持病がある子用の療養食、手作りのフードに混ぜて使うたんぱく質や乾燥野菜など、どれを選んでいいか迷われている飼い主さんも多いのではないでしょうか。

添加物のことや原材料表示など、見方がわかると選択肢も変わります。参考までに、自分の経験と知識を元にした我が家のドッグフードの選び方を紹介させていただきたいと思います。

 

 

知らないと怖い!原材料表示の見方

 

フードを選ぶ時、必ずチェックするものがあります。それはパッケージ裏面に書いてある「原材料表示」です。

前職はメーカー勤務で食品やサプリメントを開発する業務に携わっていたこともあり、原材料や添加物等について多少知識を持ち合わせていたので、原材料表示は必ずチェックしています。

原材料表記の表現にはルールがあります。うちの子に与えている消化器サポートのフードの裏面表記を参考に説明をさせていただます。

表記は含まれている量が多い順から記載されています。一番多く含まれているのが「米」で、次に「魚粉」となります。(余談になりますが、加水分解されたものは体によくないと聞いたことがありますが、信頼している病院で聞いたところ問題ないといわれました。今のところえずきもかなり改善されています。)

それよりも絶対に避けた方がいいものがあります。それは「肉類」という表記のあるフードやおやつです。

ホームセンター等に大袋で売っているフードは、たいてい「肉類」が一番上に書いてあります。実はこの肉類というのは「畜肉」といわれるもので、人間は決して食べてはいけない肉だということです。

たとえば鶏肉の場合は鶏肉、豚の場合は豚肉と表記されます。しかしこの畜肉といわれるものは、何の肉か、どの部分の肉かもわからないんです。

そして畜肉の多くは、汚染されたものや加工してあるもの、ここに書くのもはばかるような肉も含まれるといわれています。もちろんすべてが悪いものではないと思いますし、人間が味見をして大丈夫であれば何の問題もないと考えています。
これも知っておいていただきたいのですが、加工された肉には添加物が含まれていても、無添加と謳えるそうです。
これ、ご存知ない方が多いのではないでしょうか。

肉類という表記そのものが加工されている肉であるという表記であるため、加工する過程で使用した添加物については表記する必要がないそうです。

そして怖いのは、この表記ルールを知らないとうっかり添加物の入ったものを食べさせてしまう危険性があることです。実は私も失敗したことがあります。ドライフードにかけて使用するパウチタイプのウェットフードがありました。その商品は表側にでかでかと「無添加」と謳ってありました。ところが裏面を見るとしっかり「肉類」と書いてありました。

食の細い子や食べムラ・食い渋りのある子の場合、食いつき改善のためにドライフードの上にこういったトッピングをされることもあると思いますが、もし無添加がいいという場合はぜひ裏面を確認してみてくださいね。
ただ、無添加のものは香りも弱く、食いつきや添加物を使用しているものの方がよかったりしますから、主食のドライフードは無添加のものにして、トッピングなどは食いつき重視されるものありだと思います。

ちなみに我が家の場合は食いつきを重視していたので、主食のドライフードは無添加でヒューマングレードのものを使い、トッピングは添加物を使用したトッピングを使用していました。

 

 

添加物は摂りすぎ注意

 

添加物には様々な種類があります。中には害が少ないものもあれば、体調に大きく影響するものや、摂りすぎた場合体に不調をきたしてしまうものもあります。決してすべての添加物を否定するつもりはありませんが、できるだけ避けた方がいいのは間違いありません。

わたしたちが毎日外食でハンバーガーばかりを食べ続けたらどうなるか…を想像していただくとわかりやすいと思います。実際に若くして亡くなってしまわれたケースもあるとニュースになったこともあります。

こういう話をすると、添加物は悪という話になってしまいそうですが、必要最低限であればさほど問題はないと考えます。

例えば上記画像。これはうちの子に与えているおやつですが、原材料表記のところには「豚耳」とだけ書かれています。商品名のところに保存料・酸化防止剤・保湿剤・着色料・発色剤・甘味料・香料不使用と謳っています。これは非常に安心できるおやつだといえます。

ただし、開封したら必ず冷蔵保存となりますし、賞味期限も短くなっていますので、早く食べさせてしまわないと酸化してしまう恐れがあります。

このように、添加物不使用のメリットもあれば、デメリットもあります。

ワンコのフードもおやつも選ぶのは飼い主であるわたしたちです。体の小さな子ならば、無添加のものならできるだけ小分けしてあるものにしたり、大袋なら保存料や酸化防止剤など、できるだけ天然由来のものを使用したものを使うとより安心できます。

そして非常に毒性の強い「危ない添加物」を避ける、量を減らすだけでも大切な我が子の健康を守ることができます。

 

 

これはクリンが食べない時、非常にお世話になったジャーキーの裏面表示です。

最初の砂肝以外はすべて添加物です。ソルビトール・グリセリンは保湿性の向上、プロピレングリコールは防腐剤として添加されており、これらは人間用でも使用されている比較的毒性の低いといわれる添加物です。
ここで見ていただきたいのは一番最後の「発色剤(亜硝酸ナトリウム)」。

実はこの亜硝酸ナトリウムは、食品添加物の中でも急性毒性が非常に強く、肉や魚に含まれるアミンと結合すると発ガン性物質になるといわれています。

 

我が家のクリンは19歳で大往生してくれましたが、16歳頃からずっと食べムラ・食い渋りに悩まされてきました。
ある時、クリンが全然食べてくれなった時がありました。病院で血液検査をしてもらってもどこも問題なし。困り果ててホームセンターに駆け込み、何か食べてくれそうなものを物色している時、このジャーキーが好きだったことを思い出しました。背に腹は変えられず、即購入。クリンは封を開けた瞬間から大興奮で、一気に3つほど食べたほどでした。そしてこの日と翌日の2日間、このジャーキーしか口にしなくなりました。

翌日、またクリンの様子がおかしいと感じ、病院に駆け込んで血液検査をしてもらったところ、GPTが1000オーバーになっていました。

たった1日でこれほどまで数値が上がったことに驚きましたし、他のものを一切食べないとかなり肝臓に負担がかかってしまうのだということが身に染みてわかりました。GPTが上がったのは、体力が落ちていたことや体調がすぐれなかったことも影響していると思いますが、数値が跳ね上がったことは事実です。

 

添加物の中にも、酸化を防ぐための酸化防止剤や食欲をそそるための香料など、ワンコのための添加物もあります。酸化した食べ物は体に非常に悪いですし、保存料の入っていないものは日持ちしないためすぐに使いきらないといけなくなります。また食欲を促進させてくれる香料などは、食べムラや食い渋りのある子には強い味方です。

でも発色剤は、飼い主さんに買ってもらうために使われているんですよね。

犬は色で食べ物を選びません。発色剤の使われているものは、たいていとても綺麗な色をしています。それは飼い主さんの購買意欲をそそるために色付けされていることが多く、決してワンコに必要なものではないんです。

犬に必要な添加物は仕方ないとしても、犬に必要のない添加物はできるだけ避ける方が、ワンコの体を守ることができますし、何より医療費の節約になります。

ちなみに肝臓や腎臓に問題ある子の場合は、できるだけ無添加のものを使用することをおススメします。

 

添加物は毒です。決して体にいいものではありません。

体内に入った毒素を代謝するのは肝臓と腎臓です。

肝臓は、栄養素を代謝したり解毒する働きがあります。腎臓は老廃物など体にいらないものを、尿と一緒に体外に出して体をきれいにしてくれます。どちらの臓器も、体に入った毒を分解したり排出してくれるのですが、肝臓や腎臓の働きが悪くなってしまうと老廃物が体内に残り、蓄積されていきます。これが病気の原因になってしまいます。

特に腎臓の細胞は再生しないため、一度悪くなってしまうと二度と戻ることはありません。

肝臓疾患や腎臓疾患のある子には、添加物はできるだけ避けてあげる方が安心です。

 

 

大切な我が子の健康を守るために

わたしが一番意識していること。それは「今、自分ができることをする」です。

過去を振り返ると、後悔はいっぱいあります。もっとこうすればよかった、ああすればよかったと、正直今でも思います。

でも、過去はどうすることもできません。なので、今できることをやる。一生懸命やって後悔のないようにする。

実際、どれだけ気をつけていても、絶対に病気にならないということはありません。どれだけ気をつけていても、どうすることもできない場合もあります。
でも神経質になって、あれはダメ、これもダメ!となってしまうと、食べるものが選べなくなってしまいます。
実際人間でも、すごく健康に気をつけていても病気になってしまわれる方もいらっしゃいますし、体に悪いことばかりしていても、健康で長生きされる方もいらっしゃいます。

大切なのは、バランスだと思っています。

添加物も多少は仕方ない。その代わり、できるだけ害のないものを選ぶようにする。
野菜や果物、たまには食べさせる。
手作りフード、できる時は作る。

そして何より、食べることはペットにとっては一番のお楽しみ!食事は幸せな時間、食べることを共に楽しむ!
うちの子はよく吐くんです。一通り検査をしてもらいましたがどこも異常なし。もしかしたら喉が弱いのかと思いましたが、それも問題なしでした。

なので消化酵素が配合されている今のフードを選びました。
このフードにしてから、確かに吐く回数はぐんと減りました。今のところ不具合もないので、当面このフードのお世話になろうと思っています。

飼い主さんによって考え方は様々だと思いますし、フードの選び方もそれぞれだと思います。

もし今どのフード・おやつにするか迷っておられたら、パッケージの裏面を見てみてくださいね
皆様のおうちの大切な子たちが、いつまでも元気で健康でありますように。

 

 

 

ライター:福井 惠子

 

 

【ペットロス】愛情も後悔も思い出も全部一生もの

愛犬情報

犬種:ミニチュアダックスフンド

旅立った年齢:クリン/19歳1ヶ月 ニコ/16歳3ヶ月

死因:クリン/老衰 ニコ/心停止からの肺水腫

 

 

ペットロスについて考えてみました

 

我が家には3頭の我が子同然の子たちがいました。

長女クリンは2000年2月1日生まれ、次女ニコは2002年7月2日生まれ。

昨年の10月にニコが旅立ち、それから5ヶ月後の今年3月にクリンが旅立ちました。

今日はニコの命日。ちょうど1周忌を迎え、改めて自分の気持ちに向き合ってみました。

 

 

いまだに見ることのできない記録

 

ニコは、昨年の5月に初めて虚脱を起こしました。突然倒れた時はとても驚き、すぐに病院に駆け込みました。

ニコは僧帽弁閉鎖不全症でした。病院ではかなりの末期状態で、いつどうなるかわからないといわれていました。

虚脱を起こしてから、薬の量が増え、携帯酸素を常備するようになりました。かかりつけの病院は隣の市にあり、山をひとつ超えていくため、通院には携帯酸素はかかせませんでした。

そして、3回目の虚脱の時に心停止を起こしました。

携帯酸素を約1分ほどあて続けたら、蘇生してくれました。すぐに病院に行き、心電図とエコー確認してもらいました。状態は決してよくはないこと、そしてまた同じように心停止するかもしれないといわれました。蘇生後は少しだるそうにしていましたが、食欲はありましたし、いつも通り普通に過ごしていてくれました。

先生から、いつどうなるかわからないから覚悟はしておくようにといわれていました。わかってはいましたが、ニコの様子を見ていると、このままもしかしたら元気に過ごしてくれるのではないか、17歳の誕生日を迎えることができるのではないか、と思っていました。

京都市では、15歳になると長寿犬認定書をいただくことができます。ニコが15歳になったのは2017年でしたが、表彰対象となる誕生日が6月末までだったため、7月生まれのニコの表彰は2018年度になりました。表彰式典は9月23日。心のどこかで、長寿犬認定式までは何とか頑張ってほしい、と思っていました。

そして式典当日を無事迎えることができました。うちは多頭飼いで誰かひとりとお出かけするのは通院のみだったのですが、この日はニコとふたりで出かけると決めていました。ニコとふたりだけの外出。いつもの病院に向かう景色と違うからか、ニコもなんだか楽しそうに見えました。

駐車場に車を止め、会場までお散歩しながら歩いていましたが、ニコは途中で立ち止まり歩かなくなることがありました。あまり無理をさせるのもよくないとわかっていましたが、病院からは心臓が悪くても適度な運動は必要といわれていたこともあり、立ち止まったら少し休憩しながら、抱っこしたりまた歩いたり、ゆっくりと会場に向かいました。

認定書をいただき会場を一回りして、小一時間ほどで帰宅。帰宅してからもニコは元気いっぱいで、みんなで仲良くお昼寝をしたりしていました。

ちょうどこの日の夜はバイトで、出発する時間が近づいてきたため出かける準備をしている時、ニコが突然倒れました。

二度目の心停止でした。初めての虚脱から確か5~6回目だったと思います。

すぐに酸素をあてましたが、このまま蘇生してもいいのだろうか、もしかして苦しめることにはならないか、という迷いがわたしの心にありました。

酸素をあてて1分くらいで、またニコは蘇生してくれました。

ところが、2回の心停止により、ニコの心臓は大きなダメージを受けてしまいました。

そしてこの心停止から10日後、ニコは旅立ちました。

 

延命治療はしないと決めていたのに、二度も蘇生してしまったこと。結果それが原因で苦しい時間を長引かせてしまったこと。心臓病に罹患させてしまったこと。病気に早くに気付いてやれなかったこと。転院しなかったこと。手術を受けた病院をきちんと選んでやれなかったこと。

二度目の心臓発作でそのまま旅立たせてあげたら、ニコは元気なまま苦しむこともなかったのに。ニコの病気に気付いてあげられなかったからこんなに苦しい思いをさせてしまったのに、最後の最期にまた苦しませてしまう選択をしてしまったのではないか。

 

ニコには今でも申し訳ない気持ちでいっぱいです。

ニコの最期の10日間は、かなり細かくメモを取っていましたが、いまだにそのメモを見ることができません。日々の状態を記録していたカレンダーすら見ることができないため、虚脱の回数も期間も確認できませんでした。

おそらくこの罪悪感と後悔は、一生消えることはないと思っています。

 

 

たとえ大往生でも悲しみは同じ

 

ニコが旅立ち、立ち直るまでかなり時間がかかりました。仕事の時などは普通にしていましたが、少し気を抜くとすぐに涙があふれてしまいました。夜になると布団をかぶって号泣。毎日そんなことを繰り返していましたが、ニコの旅立ちと同時期にクリンの老化が進んだこともあり、お世話に追われることで少し救われました。

クリンはありがたいことに、老衰により旅立ってくれました。改めてクリンの最期の数ヶ月を振り返ると、「もうそろそろだよ」と飼い主に合図をくれていたように思います。クリンには成人式を迎えてもらう気満々でしたが、クリンの体の変化を目の当たりにして、成人式を迎えてほしいと思いながらも、どこかでその日が来る覚悟をしていました。

いつも通りお散歩に行き、いつも以上にご飯を食べてくれ、旅立つ前日にはクリンからわたしのところに歩いてきてくれて、膝の上に顔を載せてくれたんです。視力も聴力もかなり衰えていたため、この頃にはほとんど自分から寄ってきてくれることがなかったのですが、間違って傍に来たのではなく、ちゃんとわたしの方に自分の意志で来てくれた感じだったんです。

それがあまりに可愛くて嬉しくて、思わず動画を撮ったくらいでした。

そして、クリンもまたわたしの夜のバイトの日に旅立ちました。

クリンはわたしの定位置で、まるで眠っているかのような穏やかなお顔で旅立っていました。わたしが帰宅した時にはすでに死後硬直している状態でした。

クリンは、きっとニコの時のわたしの姿を見ていたから、留守の間に旅立ったんだろうなと思えます。クリン自身、自力で歩けるギリギリ限界の状態でもあったので、歩けなくなる前に自分の意志で決めて旅立ったんだろうなとも思えます。

周りの方からは、とても温かい言葉をいただきました。クリンちゃんは親孝行だ、羨ましい、大往生だ、最高の犬生だったね、と。

温かい言葉にものすごく救われましたし、本当によかったと思えました。

でも失った悲しみは大きく、もっともっと一緒にいたかったと思いました。

いずれは必ずくるお別れ。ニコを失った悲しみとはまた違った、大切な家族がいなくなってしまったという喪失感が大きかったです。

 

楽しかったこと。驚いたこと。悩んだこと。特別なことだけでなく、なんてことない日常。

すべての思い出は、とても大切な宝ものになりました。

 

 

思い出は一生

 

我が家にはまだクリンとニコのお骨があります。この子たちは自分と同じお墓に入ろうと思っているんです。

うちの弟は住職をしていて、弟のお寺に母が建てたお墓があります。わたしはすでに嫁いでいる身なので、本来は主人のお墓に入るのが筋だと思いますが、子供もおらずわたしたちの代で終わるので、どうせなら大好きなおばあちゃんの眠るお墓にうちの子たちも一緒に眠りたいと思いました。

主人もそういうことにまったくこだわりがなく、うちのお墓に入ることに同意してもらったので、今度お墓参りに行った時にクリンとニコのお骨を埋めようと思っています。

それまではお骨はうちにいますが、今でも骨壺を抱っこしたり、話しかけたりしています。

不思議なもので、冷たい骨壺を抱っこしているのに、なんだか温かく感じます。クリンとニコがここにいる、という感覚はまったくありませんが、きっと見守ってくれているんだろうなと思えます。

 

うちには長男のみのすけがいます。現在10歳2ヶ月、おかげさまで持病もなく元気に過ごしてくれています。母のところには7歳の子ベリーがいます。母が元気なうちはいいですが、いつかはうちで引き取ることになると思います。

わたしはみのすけとベリーを見送った後は、よほどの事情がない限りはもう犬を迎えることはないと思います。

ワンコは大切な家族で、我が子同然。

これ以上 ❝大切な家族を失う悲しみ❞ にわたしの心が耐えられないのではないかと感じています。

 

愛が深ければ深いほど、失った悲しみは大きすぎてなくならないんだと思います。それだけ愛おしい存在と出会えたことを嬉しく思いますし、たくさんの後悔や罪悪感があるのも仕方ないことで、失った悲しみも深くて当たり前だと感じます。

いつの日か、クリンとニコと必ず再会すると信じています。そして、いつかくるその再会の時を楽しみにしたいと思います。

 

 

ペットロスって、きっと一生続くと思っています。

だって、それだけ大切で大きな存在だったんですから。

 

 

ライター:福井 惠子

 

 

【老犬・シニア犬の食欲不振】年齢と共に変わる食い渋り・食欲低下の悩み②

愛犬情報

犬種:ミニチュアダックスフンド

病名・症状:食べムラ・食い渋り・食欲不振・食欲低下

発症年齢:15歳~

発症の経緯:投薬の失敗~加齢による食欲低下

治療法:自宅での工夫

 

関連記事:【老犬・シニア犬の食欲不振】年齢と共に変わる食い渋り・食欲低下の悩み①

 

「食べない」悩みから「食べられない」悩みへ

 

前回の記事では食べムラ・食い渋りの悩みから、体の機能が低下するのと同時に食べる機能の低下による「うまく食べることができない」悩みへと変化した過程についてお話させていただきました。

15歳の頃はクリン自身が食べたいと思うものしか食べなかったので、食べたいものが何かを探して当たりを見つけるといった感じでしたが、年を重ねるごとに、うまく食べられるように環境を整えることが必要になってきました。

最後の半年は、器の場所がわからなくなったため、どうやったらフードまで誘導できるか、また飲み込みが悪くなってきたことでフードの形状や大きさなども考えるようになりました。

今回は体の変化・老化に伴う「食べるもの・食べさせ方の変化」についてお話させていただきます。

 

関連記事:【老犬・シニア犬の食欲不振】年齢と共に変わる食い渋り・食欲低下の悩み①

 

15歳~17歳半:食べ物への不信感の払拭

 

クリンが食べなくなった最大の理由は投薬の失敗です。

好きな食べ物に苦い薬を隠して無理やり食べさせようとしたことで、食べることに対して恐怖を植え付けてしまったことが一番の原因でした。苦い薬は抗生剤と痛み止めで、投与は限られた日数しか投与していませんでしたが、薬をやめても食べることへの恐怖はなくなることはありませんでした。

当時常用薬だった利胆剤と強胆剤を1日2回服用していましたが、無味の薬でさえ嫌がるようになり、それまではフードの上に置いて一緒に食べてくれていたのが、薬やサプリメントの匂いがするだけで飛んで逃げるようになってしまいました。当時通っていた病院に確認したところ、1日くらい飲まなくても問題ないと言われていたので、投薬よりも食べることを優先しました。

今となっては15歳は若いと思えますが、当時は十分高齢だと思っていたため、食べないこと=体力が落ち弱ってしまう=もしかしたらこのまま衰弱してしまうのではないか…と考えていました。

今思い返すと、1日食べないことはあっても、丸2日何も食べないということはありませんでした。たいていお腹が空くと何かしら口にしてくれていました。無理やり投薬することをやめたことで薬への警戒心も少しずつ薄れていったのか、食べ始めの時に薬を入れなければ普通に食べてくれることもありました。

投薬については、当時はまだシリンジを使って投薬という知識はなかったため、薬をオブラートでくるんでジャーキーの匂いをこすりつけたり、おろし金ですったジャーキーをまわりにつけて、食べている時にトッピングをふりかけるフリをしてフードの下に隠し入れたりしてごまかして飲ませていました。

当時気に入っていたのは、砂肝ジャーキーでした。無添加のものや自宅でレンジで作ったジャーキーをはさみでカットしてふりかけたりフードに混ぜていました。

でも食欲が落ちている時は、匂いの弱い無添加だと食べないこともあったので、その時はホムセン等で売っている添加物たっぷりの砂肝ジャーキーを使うこともありました。クリンはこの体に悪そうなジャーキーが大好きで、食べないよりは食べた方がいいということで、結構お世話になりました。

 

【ご飯は食べないけど心配なかった時の状態】

  • ご飯を食べなくても水は飲んでいる
  • 好きなものには反応する(生クリームやバームクーヘン等)
  • 元気で動きもいい
  • 通常通り排泄ができている

 

 

17歳半~18歳半:体の機能が落ち始める

 

17歳の誕生日を迎えた頃は、まだまだ元気いっぱいでした。目も見えていましたし、アイコンタクトもしっかり取れていました。

ところが、17歳半を超えた頃だったと思いますが、初めて玄関前の段差のところで転んだんです。

その頃は、よく自宅前でノーリードで走らせていました。少し離れたところに連れて行き、地面に降ろしてそのまま自宅前に戻りクリンの名前を呼ぶと、嬉しそうに走ってきていました。

自宅前には少し段があり、2段の階段があります。それまでクリンは自分で階段を上っていました。腰が心配だったので、基本抱っこするんですが、ある時自分でいつものように上ろうとして、手前の段差でコロンと転んだんです。

以降、お散歩の時にしりもちをついたり、少し傾斜がついているところで転んでしまうといったことがありました。年を重ねるごとに転ぶ回数が増え、18歳半を迎える頃には、1日数回のお散歩の中で1回は転んだりしりもちをつくようになりました。

視力の低下もあったと思いますが、つまずいた時にふんばる力がどんどん衰えていたのだと思います。ちょうどこの頃、階段から落ちるということもありました。我が家のリビングは2階にあり、いつも帰宅したら3頭の子たちが階段前に集合して待ってくれていたのですが、その時にみのすけに押されて階段を落ちてしまいました。驚いてすぐに病院に連れていきましたが、どこも問題なくホッとしました。それ以来、階段前には柵を置くようになりました。

運動機能の低下と共に、食べる機能にも少しずつ衰えが見られました。

食べるスピードがそれまでよりもゆっくりになり、サイズの大きな野菜やおやつなどをくわえて落としてしまったりということが見られるようになりました。

その頃から、台の上に置いてご飯を食べさせるようになりました。それまでは床置きでしたが、すごく食べにくそうにしていたため、高さを変えてみたところ、それまでよりもスムーズに食べてくれるようになりました。

17歳9ヶ月の開腹手術後からシリンジを使うようになり、シリンジでの投薬となりました。この時に投薬の苦労から解放されることになりました。

シリンジを使えるようになると、食べない時には流動食や介護食をシリンジで与えられるようになりました。最初は嫌がりましたが、少しずつ慣れてくれて飲み込んでくれるようになりました。シリンジを使えるようになり、介護の時間がぐっと減りました。できるだけ自力で食べてほしいと思っていたので、シリンジ食はできるだけ控えるようにしていましたが、投薬のストレスから解放されただけでもかなり楽になりました。

 

 

【体の状態にあわせてご飯や薬の与え方を変える】

・ドライフードの粒の大きさはあっているか(飲み込みや咀嚼に問題はないか)

・以前より食べるスピードは落ちているようなら、フードの形状や大きさ・固さを変える

・食べにくそうにしていたら、食べる高さを変えてみる

・常用薬があり食べムラがある場合はシリンジ等で投薬コントロールすると安心できます

 

 

18歳半~19歳:顕著な機能低下~できないことが増えていく

 

クリンはとても元気な子でした。毎日のお散歩では楽しそうにピョンピョンと飛び跳ねるように走り、立ち止まるとわたしの周りをくるくると走るくらい足腰の丈夫な子でした。

ところが18歳半を過ぎた頃から、足腰に明らかな異変が出始めました。それまでは夜中に起き出して歩き回っていましたが、転んで起き上がれなくなるという状態になりました。

夜中に「ヒーン、ヒーン」と鳴く声が聞こえ、慌てて起きてクリンの元に行くと、倒れて起き上がれなくなっているということが度々起こるようになったのです。

病院では、とにかく体を冷やさないようにといわれていたので、この頃は服の重ね着+腹巻をしていました。軽い素材ではありましたが、動きが制限されているかもと思い、服を1枚にしました。そして毎日のお散歩+バランスディスクでのトレーニングをするようになりました。トレーニングの効果があったのか、転ぶ回数は少し減りました。

そして12月に歯石除去をしました。麻酔は笑気ガスのみで、挿管はせずに短時間で終了しました。年齢的に麻酔の負担はあったと思いますが、歯の状態がかなり悪くなっていたことと、ずっと炎症数値が下がらなかったことで投薬が続いていたため決断しました。

術後数日は食欲低下がみられましたが、食欲が戻ってからはよく食べてくれるようになりました。歯の状態が悪いと、食欲にかなり影響があると感じました。特に歯槽膿漏や歯のぐらつきで痛みがある場合は、食欲に直結するように思います。

食べない日はシリンジ食で与え、とにかく体重が減らないように気をつけていましたが、クリンの体重は3kgちょっとになっていました。ヘルニアもあったので、あまり体重が増えるのもよろしくないですが、体力が落ちないようにかなり気をつけていました。

19歳を迎える頃には、お散歩で転ぶようになり、リードを上に引っ張って転ばないようにしていました。そしてわたしの周りをグルグルと走り回ることもなくなっていました。

ほんの半年前までは台の上のフードを食べることができていましたが、この頃には口元まで手で持っていき、食べやすい角度をつけてご飯を与えるようになっていました。台の上に載せても、顔を下げることが難しくなっていたことと、口にうまく運ぶことができなくなっていたんです。

そして誕生日を迎える頃には、お水を飲みにいくこともなくなりました。最後に自力でお水を飲みにいったのは、確か19歳の誕生日を迎える前の1月だったと記憶しています。なので水分量を計って与えるようになりました。

クリンは水頭症があったため、その影響が大きかったように思います。認知症も多少あったかもしれませんが、夜鳴きもせず、撫でたり抱っこしりすると嬉しそうにしてくれていましたし、病院では先生に反抗もしていました(笑)

時系列で整理すると、足の衰えと食欲低下は比例していることがとてもよくわかりました。足の衰え=体力・筋力の低下なので、当たり前といえば当たり前なんですが、よく転ぶようになったのと同時に、お口の中に食べ残しが多くなっていました。大好きだったバームクーヘンも、食べようとするものの、口の水分をとられるためか飲み込めなくなり、口の中がバームクーヘンだらけになることもありました。

この時に、「食べない」のではなく、「うまく食べられなく(飲み込めなく)なっている」のだと認識しました。

 

 

【老犬・シニア犬の食欲不振】年齢と共に変わる食い渋り・食欲低下の悩み③に続く

 

ライター:福井 惠子

 

 

 

【お知らせ】ワンワンラボオフ会開催♪

こんにちは、ワンワンラボの福井です。

いつもワンワンラボにご訪問いただき、ありがとうございます。

ほとんど月一ペースでの記事になってしまっております。大変申し訳ございません。

さて、この度初めてワンワンラボでオフ会を開催することになりました。

とはいえ、事前に申込が必要とか人数制限ありとか形式ばったものではなく、自由にご参加いただけるオフ会となります。

 

ワンワンラボオフ会詳細

 

日時:9月17日(火) 昼頃~夕方まで

場所:保護犬カフェ®立川店 ←※リンクでTwitterページに飛びます

内容:我が子自慢、病気や困ったことの情報交換、ペットロス、やってよかったことの情報交換など

参加:自由

※保護犬カフェ®立川店さんは1ドリンク制で時間制限なしとのことですが、いっぱいになると入替はあるようです。

※お昼ごろに現地に到着し、カフェに夕方まで滞在する予定です。席の入替等があった場合は早めに退出する場合もあります。

※事前にお会いする約束をしていない場合、当日の状況により早めに解散となることもありますのでご了承ください。

 


 

画像はクリンの術後着です。タオル1枚で簡単に手作りできます。たとえばこんな情報を交換したり、使ってよかったフードやサプリの情報、周りにワンコを飼っている方がいなくて飼い主同士で情報交換する場がない方など、気軽にご参加くださいませ!

また、当方昨年の10月と今年の3月に、大切な我が子のニコとクリンを見送りました。表面的には普通ですが、絶賛ペットロス中です。

もし同じように、大切な我が子を見送ってお辛い気持ちがなかなか整理できない方、たくさん思い出話をして一緒に泣きましょう。

 

詳細のお問合せや、事前に参加をお知らせくださる方は、ワンワンラボのお問合せ、またはTwitterのDMにてご連絡くださいませ。

犬愛について、共に熱く語りましょう!!!

 

【老犬・シニア犬の食欲不振】年齢と共に変わる食い渋り・食欲低下の悩み①

愛犬情報

犬種:ミニチュアダックスフンド

病名・症状:食べムラ・食い渋り・食欲不振・食欲低下

発症年齢:15歳~

発症の経緯:投薬の失敗~加齢による食欲低下

治療法:自宅での工夫

 

 

飼い主の精神的負担が大きい愛犬の『食べない悩み』

2019年2月撮影 ご飯を食べさせていたキッチンにて。口の周りにいっぱいご飯をつけて冷蔵庫に激突していたのでたくさん跡がついています。

 

我が家の長女クリンの「食べない悩み」が出始めたのは、15歳の頃からでした。ある日突然前足の不具合が出始め、病院でもらった痛み止めの薬を食べ物に隠して無理やり飲ませようとしたことで、《食べること=苦い薬を隠されている=嫌なこと》と認識させたことがきっかけでした。

以来クリンが旅立つまでの約4年間、毎日食べムラ・食い渋り等の「食べない悩み」がありました。食事に関する悩みは歳を重ねるごとに少しずつ変化し、18歳を超えてからは「うまく食べられない悩み」が出始め、19歳を少し迎える前あたりからは、今度は「うまく口に入れられない悩み」になり、「うまく飲み込めない悩み」に変わっていきました。

うちの場合、食事に関する悩みにも段階がありました。今回は、時系列で実際に起こったことや、どのように対処したかをお話させていただきたいと思います。

 

 

その①:食べない悩み

2015年撮影。食べムラ・食い渋りがひどく痩せていた頃。

 

クリンが15歳の時に、食べ物に薬を隠したことがきっかけでご飯を食べることに対して躊躇するようになり、それからクリンが旅立つ19歳までずっと「ご飯を食べさせること」がわたしの毎日の悩みの種になりました。

 

関連記事:シニア犬(老犬)の食べムラ ~食べムラで悩んでいる飼い主さんへ伝えたいこと

 

クリンが14歳の頃から1日2回2種類の薬を飲むようになりました。最初はご飯の上に薬を載せて何の問題もなく完食してくれていましたが、15歳の時に痛み止めを無理やり口に入れて飲ませようとしたことで、薬は苦いものだとインプットされ、以降薬と口を触られることを拒否するようになりました。

それでもトッピングの工夫で食欲を刺激したり、好きなものを探してそれを食欲の呼び水にすることで、何とか食べさせることができていました。

 

関連記事:【シニア犬(老犬)の食べムラ】我が家の秘密兵器

 

同じく15歳の頃に見つかった子宮の不具合により、子宮に慢性疼痛があり食欲が落ちてしまっていたことが転院して初めてわかりました。約2年間内科治療をしていたことが、結果こじらせてしまうことになりました。当時の主治医の先生に対処療法で逃げる治療を勧められたこと、年齢的に積極的治療はやめたほうがいいといわれたこと、わたし自身外科治療が怖かったことなどから、結果クリンも自分も苦しむ結果となってしまいました。

転院し、初めて診察してもらった時にすぐ子宮の痛みがあることがわかり、見つかった時にすぐに手術をしていたらもっと早く改善していたかもと言われた時、早く転院すればよかったととても後悔しました。年齢的に外科治療を選択できないと思い込んでいたんです。病院・先生によって治療の選択が違うということを、この時実感しました。

すぐに手術を決意し、子宮摘出手術を受けたのは17歳9ヶ月でした。

食べない原因がはっきりしている場合は、それを改善することで食べてくれることもありますが、病気が原因の食べムラ・食い渋りや食欲不振も考えられます。

また、わがままも考えられます。いつものフードを食べないからと、様々な種類の食べ物やフードを次から次へと出してしまうと、「今我慢したらもっとおいしい物が出てくる」と学習してしまい、食べなくなることもあります。

食べない原因が体のどこかにあるのか、ただのわがままなのか、食べなくなってしまった原因に心当たりがあるかなどを見極めることが、食欲不振・食い渋りを改善するために必要だと考えます。

 


食べない原因は何か

・食事で嫌な思いをしたことはないか

・食べない時に新しいフードや食べ物を次々と出したことはないか

・食べない時に病院で検査(血液検査・エコー等)を受けているか

・歯の痛みや歯石など、口の中に原因はないか

 

 

その②:うまく食べられない悩み

 

15歳になるまでは、毎日ではないものの口の中のケアはガーゼや専用の指サックなどで拭きとっていたので、歯石以外はさほど大きな問題を感じることはありませんでしたが、一切口を触らせてくれなくなってから、あっという間に歯石だらけとなってしまいました。特に上の奥歯がひどく、歯石が頬側に飛び出してずっと当たっている状態でした。

17歳9ヶ月で手術を受けましたが、その際歯石取りと抜歯も合わせてお願いしました。

優先順位は子宮摘出⇒歯石取りということでしたが、歯石除去とぐらつきのあった歯を1本抜歯してもらうことができました。

病院では子宮の痛みがなくなれば食欲も戻るだろうし、口の中がきれいになったら食べやすくなるだろうとのことでした。術後5日目にやっとドライフードを食べるようになり、食欲もどんどん戻ってきました。麻酔の影響でそれまで問題のなかったヘルニアの痛みが出始めましたが、手術前よりもクリンの食欲は安定しました。食べ始めの食い渋りはあるものの、まるまる1日何も食べないということはなくなりました。

 

 

その③:機能低下による嚥下・咀嚼の悩み

 

クリンは年齢の割には機能を長く保てていたと思います。18歳になっても自力で走っていましたし、ご飯も食い渋りはあるものの、パクパクと食べてくれていました。

ところが、18歳半を迎えた頃から、目に見えて機能が低下していきました。

まずは視力の低下でした。それまではうっすらと見えていたようで、アイコンタクトもできていましたが、少しずつできなくなり、いつのまにかできなくなっていました。

次に筋力の低下。最初はしりもちをつくようになり、次にコロンと転ぶようになりました。そして前足がガクンとなりつんのめって顎からこけることがありました。そして転んだ後になかなか起き上がれなくなりました。

そして嚥下障害。それまでは超小粒のフードをそのまま食べていましたが、術後からフードを半分~1/3くらいにカットして与えていました。ところがその粒を全部飲み込むことができず、口の中に残ってしまうようになりました。

この頃は食欲不振が見られたらシリンジ食を与えていたんですが、以前は嫌がりながらも飲み込んでくれていましたが、口の横から漏れてうまく飲み込めないということも見られました。

それまでは好きなトッピングを準備して、一度食べてくれたらその後は最後まで食べてくれていましたが、嚥下障害が出始めてからは、途中で食べることをやめてしまい、あとから確認すると口の中にフードが残っているということも見られました。

クリンはそれまでふやかしたフードを拒否していたので、ドライフードを砕いてジャーキー等をすりおろして上にふりかけて食べさせるのが定番でしたが、この頃からは牛乳や鶏ガラスープなどの水分を一緒に与えるようになりました。

フードはフードプロセッサーで粉状になる手前くらいのかなり細かく砕いた状態にして、できるだけ飲み込みやすい状態にし、ご飯を食べた後の投薬時にシリンジで頬側を水で流すようにして、口の中に食べかすが残らないように気をつけていました。

年齢と共に機能が低下するのは当たり前のことですが、クリンに関していえば、18歳半を境に一気に落ちていったように思います。筋力を維持できるよう、日に数回のお散歩とバランスディスクは欠かさず行っていましたが、足の筋力が落ちるのと同時に体の機能もどんどん落ちていきました。

 

 

【老犬・シニア犬の食欲不振】年齢と共に変わる食い渋り・食欲低下の悩み②に続く

 

 

ライター:福井 惠子

 

 

【シニア犬】7歳を過ぎたら定期的な健康診断を

愛犬情報

犬種:ビーグル

病名・症状:なし

発症年齢:8歳

発症の経緯:加齢

治療法:なし

 

 

7歳過ぎたらシニア犬

 

我が家の愛犬みのすけは2009年生まれ。今年の8月に10歳になります。昨年10月と今年3月に続けざまにおねえちゃんたちがお空に旅立ち、ひとりっ子になって3ヶ月経ちました。

今まではおねえちゃんたちに手をとられていたので、若くて元気なみのすけにあまり手をかけてやることはできませんでしたが、みのすけだけになって改めて歳をとったなぁと感じます。

命は永遠ではありません。今は元気でも、いつ何があるかわからないからこそ、備えておくことが重要だと考えています。

今回は、病気の早期発見のために実践している「健康診断」について書きたいと思います。

 

 

健康診断①:血液検査

 

みのすけは1歳になる前に去勢手術を受けました。それから病院でお世話になるのは、フィラリア検査とワクチン接種の年2回くらい。あとは爪切り・肛門しぼりと、よく吐くということがあったので、数回検査をしてもらったことと、一度救急病院にお世話になったことがあります。突然頭をブルブルしだして、ずっと振っているような状態が続いたため、慌てて夜間救急に駆け込みましたが、外耳炎(常在菌であるマラセチアが増えてしまったことによる炎症)で点耳薬で治りました。

9歳になる今まで大きな病気をすることもなくこれたことはとてもありがたいと思います。元気とはいえ、いつどんな不具合が出るかわかりませんので、5歳を超えた頃からフィラリア検査で採血してもらったついでに、血液検査をお願いしていました。

 

血液検査にはいくつか種類があります。

CBCは一般検査といわれ、これは赤血球・白血球・血小板について調べる検査です。画像の「血液検査」がこれに当たります。白血球が高いと体のどこかで炎症が起こっていたり、ガンなどの腫瘍がどこかにある可能性が高いことがわかります。一方赤血球の数が増加していると脱水症状が出ていることがわかったりします。

血液生化学検査は、臓器の状態がわかる検査です。主に腎臓・肝臓・膵臓などの状態がわかります。画像の「血清検査」の部分です。

クリンの晩年は、多い時は毎日血液検査をしていたのでどの数値が問題かは結構詳しくなりましたが、体のどこかで異変がある場合、どの臓器が問題なのかがこの検査でわかります。

費用は病院によってまちまちですが、CBCだけだと3~4千円くらいで、CBC+生化学検査だと6~7千円でした。検査項目が増えるほど値段は高くなります。

血液検査で異常数値があれば、エコーやレントゲン、場合によってはCTやMRI、細胞診などの検査をすることになります。血液検査はたいてい具合が悪くなって病院に行った時にしてもらいますが、飼い主からの申し出でしていただくことができますので、フィラリア検査のついでに生化学検査を受けておかれるのはとてもおススメです。

みのすけも5歳の頃から毎年1回は血液検査をお願いしていました。元気食欲ありで全く問題なさそうでしたが、毎年の血液検査を受けておくだけで心から安心できました。

 

 

健康診断②:犬ドック

 

病院によっては、犬ドックをしておられるところがあります。昨年は、フィラリア検査の時に血液検査をお願いし、ワクチン接種の際にエコー検査をしてくださいましたが、今年は10歳になることもあり、ちゃんと検査をお願いしたいと思い、フィラリア検査で病院に行った時に合わせて健康診断をお願いしました。

ちなみにわたしの通っている病院では非常に安価で、3千円弱でエコー・心電図・血圧・尿検査をしてくださいます。今回はおしっこを持参しなかったので尿検査は見送りましたが、血液検査と合わせてしっかり診ていただくことができました。

そして今回の検査で、右心房に少し肥大が見られる、ということがわかりました。雑音はないのですが、聴診で少しこもった音がするといわれ、エコーで調べたところ、少しだけ肥大しているといわれました。

要経過観察で、2ヶ月後に心エコー検査をすることになりました。

 

今の病院は、とてもしっかりと検査をしてくださいます。過去他の病院で二度手術を経験しましたが、手術の日が決まって当日お預けして、終わったら引き取りにいく、というのが当たり前だと思っていました。

でも今の病院は、手術前に数回通い、血液検査と麻酔時に心停止になった際に投与する血管拡張剤が効くかどうかの検査、年齢によってはホルター心電図で手術に耐えうる心臓なのかまでしっかりと調べてもらえます。

正直お金はかかります。検査が増えれば増えるほど費用はかさみますし、治療費と薬代だけで月十数万円を支払うということも普通にありました。ネットで「愛犬にこのような症状がみられるが問題ないか」と相談されているのを見かけることがありました。言葉は悪いですが、「のんきにネットで聞いてないで、とっとと病院いって検査すればいいのに」と思いました。

飼い主さんの中には、犬にお金を使いたくないという方もおられます。たった数千円でも嫌なのでしょう。でもそういう人は犬や猫を飼わない方がいいのでは、と思っています。

ペットはお店で購入できるし、法律ではいまだに器物扱いです。でも物ではなく、命です。命を預かる以上、預かり主=飼い主には責任があると思っています。子供にお金がかかるように、犬や猫も同じくらいお金がかかります。無理する必要はないと思いますが、できる範囲でできることをした方が、後から後悔が少ないと考えています。

 

 

あとで後悔しないために

 

我が家には3頭の愛犬がいました。長女クリンは今年3月に老衰で旅立ちましたが、次女ニコは、重度の心臓疾患が原因で16歳3ヶ月で旅立ってしまいました。

ニコは心臓とアレルギー以外持病はなく、食欲も旺盛でとても元気な子でしたが、14歳で心臓疾患が見つかった時にはすでに中度まで進行していました。そして心臓病と診断されてからたった2年で旅立ってしまいました。

ニコはアレルギーがひどかったので、病院には定期的に通っていました。年1回の健康診断も受けていましたが、当時通っていた病院は、毎回聴診をしない先生だったため、症状が出てからの発見となってしまいました。もちろん早期で見つけられなかったのは先生のせいではなく、飼い主であるわたしの責任です。病院の選択が違っていれば、もっと早くに投薬治療を始められたかもしれないし、何よりももっと注意深くみていれば、体調の変化に気付けたのに、という後悔がとても大きいです。

寿命だから仕方ない、といわれるかもしれません。でも飼い主としては、やっぱり老衰で天寿を全うしてほしかった。

元気に天寿を全うしてもらうためには、異変に少しでも早く気づいてあげることしかないと思っています。

健康診断は、異変があるかないかを見極めるための方法です。シニアといわれる年齢になったら、異常が見られなくても毎年の検査を受けて、大切な愛犬の命を守ってあげてくださいね。

 

 

ライター:福井 惠子

 

 

【犬の健康】気をつけよう、公園のお散歩

愛犬情報

犬種:ビーグル

病名・症状:吐き気・嘔吐

発症年齢:9歳

発症の経緯:散歩時~帰宅後に吐き気を催す

治療法:胃薬等

 

 

胃腸の不調?それとも…

 

我が家の末っ子みのすけは、今年10歳になります。

年の離れたおねえちゃんがふたりいたこと、今まで大きな病気もなく過ごしてこれたことなどから、まだまだ若いと思い込んでいましたが、実際は十分シニアの年齢。

みのすけは胃腸が弱く、ご飯の後に吐き気を催したり、食糞して吐いたりというのはよくあります。嘔吐やえずくといった行為は若い頃から見られ、病院で調べてもらいましたがどこも異常なし。早食い防止の器に変えたり、台の上に載せて食べさせるようにしたら治まったことから、胃腸が弱いのだろうという結論になりました。

1年前に今の病院に転院してから再度調べてもらいましたが、そこでも異常なし。心配はいらないだろうとのことで、胃壁を保護する薬を頓服としてもらっている他は特に治療はしていません。

今までは吐き気を催すのは室内だけで、たいてい早食いなど原因がある程度わかるものでした。

ところが、先日お散歩の最中に突然吐き気を催すということがありました。

最初は解体中の家の前を通りかかった時に突然咳をしてえずいたため、埃っぽかったのかなと思いましたが、翌日になり今度は公園で吐き気を催したんです。嘔吐はしませんでしたが、帰宅するまでの歩いている間も咳をしたりえずくという行為が続き、帰宅してからもなかなか治まりませんでした。

その後も公園でクン活している時に、突然えずくことが数回ありました。

 

 

吐き気の原因

 

みのすけのお散歩は、たいてい自宅から一番近い公園に行きます。その公園の外周は一段高くなっていて、数メートルごとに大きな木が植わっています。みのすけの排泄は基本室内のトイレですが、お散歩に行くとマーキングしたがるため、できるだけ他の方の迷惑にならないよう公園の周りに植わっている木のところでだけ数回マーキングをさせてもらうようにしています。

木の間には雑草が生えていて、みのすけは草が生い茂っているところに行こうとします。いかにもノミやマダニがいそうな雰囲気なので、できるだけ草むらは避けるようにしていますが、すべての草むらを避けることは難しい状態です。

今年は5月でも初夏のような日が続き、公園でも雑草が一気に増えました。あまりの雑草の量に、お散歩コースを変えようかと思っていた矢先、雑草がきれいに刈り取られていました。

以前ご高齢の方たちが、ゴミ袋を持って落ち葉を掃除されているのを見かけたことがあったので、おそらくご近所の有志の方々が掃除してくださったのだと思います。

キレイになったのでこれで安心だ、と思っていたら、クン活していたみのすけがまた吐き気を催しました。さすがにおかしいと思い、もしかしたら公園に何かあるのか、とよく観察して見たところ、この時期なのに刈り取られた後の少しだけ残った草が枯れてました。

 

そこでやっと、除草剤が撒かれているかもしれない、ということに気付きました。

 

 

除草剤の影響

 

みのすけの散歩は、たいてい夜に行きます。夜だと公園で遊ぶちびっこもいないので、遠慮せずにお散歩できるからなんですが、暗いと目があまり見えないので、草が枯れていることに全然気づきませんでした。

帰宅後すぐに除草剤の影響についてググってみました。

除草剤中毒は、犬が除草剤が散布された植物を舐めたり、除草剤が散布された地面を歩いて足の裏や体についた除草剤を舐めたりすることで発生する可能性があるそうです。

 

除草剤の影響で起こる症状

  • 下痢
  • ふらつき
  • 嘔吐
  • 血尿、血便
  • 食欲不振
  • 脱水症状
  • 呼吸困難
  • 沈鬱
  • 痙攣

 

みのすけは草の匂いを嗅いだだけで吐き気を催しました。幸い少し匂いだだけで、すぐに引っ張って離れたことと、お散歩後は必ず足を洗って体を濡れタオルで拭くので大きな影響はなかったと思いますが、もし草を食べていたら…と考えると震えあがりました。

公園をきれいにしてくださっていることはとてもありがたいですし、お散歩できる場所が近くにあるのは嬉しいことです。

誰もが心地よいと思える公共の場所をきれいに保つ、ということはとても難しいです。そこを使う全員が、きれいに使うことは当たり前ですが、草木などは手入れをしないと伸び放題になります。特に雑草を抜くのは人の手を使いますから、とても労力がいりますし、除草剤を使用するのは仕方のないことです。実際この公園で除草剤を散布しているかどうかはわかりませんが、みのすけの吐き気や枯れている草を見る限り、散布されている可能性が高いと思います。

我が家には庭がないので、雑草の手入れなどをすることがなく、除草剤という存在自体に縁がありませんでした。知らないって本当に恐ろしいなと思いましたし、今回の一件で、お散歩中も気をつけないといけないと改めて感じました。

先日病院で健康診断を受け、除草剤の件を伝えて検査してもらいましたが、特に大きな問題はなかったのでホッとしました。

 

 

世の中の方全員犬や猫が好きではありません。中には怖い思いをして苦手になった方もいるでしょう。Twitterでは、近所の公園に毒団子が撒かれていて被害にあった、という投稿を見かけることもあります。

実際、うちの近くの公園では、近所の方が公園内で猫を飼っておられるようで、フードの器がベンチに置きっぱなしになっています。またノーリードのワンコを公園内で散歩させている方もおられ、みのすけを連れていった時にすごい勢いで吠えながら威嚇されたこともあります。いまだに犬の糞がそのままになっていたり、個人宅の壁などにおしっこをさせている方も見かけます。

こういう飼い主さんがいる限り、犬猫が嫌いな方の憎悪は弱い犬猫に向くこともあるでしょう。許しがたいことではありますが、我慢の限界を超えてしまった時に、毒団子を撒くというような悲しい結末を迎えてしまうこともあるのかもしれません。

また公園の除草剤のように、大切な愛犬の健康に害を及ぼす危険性の高い毒が身近なところにある可能性もあります。今回の公園での出来事は、除草剤と決まったわけではありませんが、多少なりとも体に悪影響があったと思えることが実際に起こってしまいました。

 

わたしのように、知らず知らずのうちに大切な愛犬を危険な目に合わせていることもあります。公園などにお散歩に行かれる飼い主さんは、どうかお気をつけくださいね。

 

 

ライター:福井 惠子