屋内排泄出来るようになろう

 

皆さんの愛犬は、どこで排泄していますか?
ワンちゃんにとっても、やはりお外での排泄はとっても気持ちのいいものかもしれません。

だけどお外でしか排泄出来ないと悪天候の時、飼い主さんや愛犬の具合の悪い時、ちょっとした(かなりの?)苦労を必要とすることになります。

これは約20年間犬と暮らした私の、個人的な考えですが、お外での排泄はデメリットのほうが多いと感じています。

 

 

MackとShakeの場合

 

Mackの場合

2017年に亡くなった愛犬Mackの場合、20年前の”怒るしつけ”によって屋内での排泄ができなくなったMackは、お散歩デビューから12歳まで外で排泄をしていました。

12歳からはトイレシートに排泄していましたが、そのキッカケは東日本大震災でした。

震災当日の余震の嵐の中、雪の降る中でも外を歩かなくては排泄出来ない状況に「これはダメだな」と感じたのでした。

 

Shakeの場合

 

Mackの経験があったので、Shakeは勿論うちに来てからずっと「おしっこ on トイレシート」です。

初めこそ、排尿排便を促さなくてはいけませんでしたが、今では勝手に排泄してくれるので、とっても楽なんですよ。

 

 

それぞれに、どうやって教えたか?

 

Mackの場合

先程も書きましたが、20年前一般的だった「怒るしつけ」によって屋内での排泄ができなくなったMack。
犬を飼い始めて数年の方は驚くかもしれませんが、20年前当時は”間違った場所で排泄してしまった場合は、鼻を排泄物近くに押し付け、ダメでしょう!と叱る”としつけ本に書いてありました。

当時家庭犬のしつけにも、軍用犬にするようなしつけを応用していたのでしょう。
結果、そのしつけの効力は絶大で、屋内では我慢できなかった場合を除き、「絶対に」排泄しなくなってしまいました。

そんなMackがどうやって屋内で排泄できるようになったのか?
しつけをし直したのは12歳になってからでした。
Mackはお手紙(他の子の排泄後の臭い)をじっくり読む(嗅ぎ取る)のが大好きな子でした。
そしてお手紙を読んだ後は必ず、お返事(同じ所に排泄)するのでした。

だから私は、犬達のお手紙がいっぱい詰まって、更にMackが上書きした場所の土を、草ごと持ってきて屋内のトイレシートの上に置いてみました。
するとMackは外でするときと同じようにじっくりとお手紙を読み、私の顔をチラチラ見ながらしばらく「していいのか・だめなのか」を考えている様子でしたが、衝動には勝てず、結果シートの上にオシッコをしてくれました。

すぐに褒めると、Mackは「え!これでよかったの?」と言っているかのように、またすぐにシートの上に行き、今度はウンチをして見せました。
少しづつ土を減らしていき、土が全てなくなる頃には、Mackは完全にトイレシートでの排泄を覚えてくれたようでした。
完璧に覚えるまでの期間は一か月半くらいでした。

Shakeの場合

 

子犬にトイレを教えるのは、驚くほど簡単でした。
Mackにトイレを教えた時に比べ、いとも簡単に完璧にトイレを覚えてもらうことが出来ました。

 

教え方は至ってスタンダード。
うちに来たばかりのShakeはそこら中にオシッコをしました。
だから、部屋中にオシッコシートを敷きました。
たまたまでも、オシッコシート上に排泄をしたら極端に褒めます。
それを繰り返しつつ、シートの範囲をジワジワ小さくしていきます。

そのうちオシッコシート上でしか排泄しなくなったので、トイレ用のゲージ内にのみシートを敷きました。
そしてトイレは部屋の隅に。そして上に軽くタオルなどの布をかけてあげます。
すると個室感が出るので、安心して排泄してくれます。

私達も個室じゃないと出るものも出ないですもんね(笑)

 

 

こんな感じにしっかりトイレに排泄してくれています。

現在はこの写真を撮った時とは違うレイアウトなのですが、トイレシートに排泄することを覚えたShakeはどこにトイレを設置してもしっかりトイレで排泄してくれます。

失敗が無くなるまでの期間は約3週間でした。

 

 

お外での排泄のデメリット

 

アンケート

先日ツイッターでアンケートを取りました。
とはいっても、私のフォロワーは400人前後なので他の人が取れば違う結果かもしれないですが、参考までにまずはアンケートの結果をご覧ください。

 

この結果によると、屋内で排泄しているけど、散歩時にも排泄をする子がほとんどという結果でした。

頂いたコメントがこちらです。

 

色々な理由があるのだなと改めて感じました。
やはりお外での排泄は、とっても気持ちいい物なのでしょう。
臭いが沢山ある場所では、我慢できなくなってしまうのでしょうか。
Shakeは基本シートで、お散歩に行っても外でオシッコをすることは滅多にないのですが(家に迎えてからの約一年で2回です。)ドックランは別のようで…お手紙が沢山あるからなのか?必ず両方してしまいます。
ウンチはドッグランでなくても我慢できずにしてしまいます。

 

 

外じゃダメなの?

お外での排泄がダメだとは言いません。
ですがマナーを守れない人の多いこと…マナー違反はトラブルを招き、マナーを守っている者にまで苦情が来たり、結果犬の立ち入りを禁じられたりすることが多いです。

ウンチを持ち帰るのは勿論ですが、オシッコした後に水をかける人を散歩中にほとんど見た事がありません。(私の行動の範囲内での話です。)
ドッグランでも、ジョウロが置いてあるにも関わらず、オシッコしたのを見ていても水をかけない人がとても多いです。

 

マナーベルトをしよう!

 

神社仏閣に行った時、テーマパークに行った時……
「犬を連れて行ってもいい所」へ行った時は、なるべくマナーベルト・オムツの着用をしてみませんか?
「犬を連れて行ってもいい所」には、動物が嫌いな人も居るでしょう。
きっと動物が嫌いな人は、オシッコあとに水をかけたとて、とっても嫌な気持ちになるのではないでしょうか?
ましてやこれから夏本番。夏場のオシッコは水で流してもキツイです。

そして、マナーベルト・オムツをしている犬を見ると、動物嫌いな人や犬を連れて居ない人はどう思うでしょう?
「ああ、あの飼い主さんは配慮のできる人なのだな。マナーのいい人なんだな。」と思うと思いませんか?

出先でなくても、いつもどうしても人のお家の門や塀にオシッコをしたがる。という子にはマナーベルトをつけて散歩するのはどうでしょうか?

 

私たちがコツコツと対策や配慮をしている姿を見せることで、厳しい目が少しでも減る結果になるかもしれません。

 

 

屋内排泄できるメリット

 

屋内排泄はやはり楽です。
お天気も関係ありません。そして尿や便も観察しやすく、健康管理にもなります。

そして屋内で排泄を完璧にしようと思ったキッカケ、災害時。
災害時もシートさえあれば排泄してくれるし、それは自宅でなくても車内・実家・訪問先どこででも、オシッコシートを敷けばそこに排泄してくれるので本当に助かります。

どうしても屋外で排泄したい子には場所を選んでマナーベルト・オムツを使用し、どこであっても屋外で排泄してしまった場合はお水をかける。

マナーを守りすぎるくらい守って、犬も飼い主も、犬嫌いな人も、犬を飼っていない人も快適に生活できるようにしていきたいですね。

 

 

ライター:奥村 來未

 

 

【多頭飼い】我が家が円満に過ごせるコツ

愛犬情報

犬種:ミニチュアダックスフンド2頭、ビーグル1頭

飼い主の悩み:多頭飼い

年齢:18歳・15歳・8歳(2018年3月現在)

 

 

 

我が家が2頭目を迎えた理由

 

うちにはミニチュアダックスフンドのクリンを筆頭に、3頭の犬がいます。みんなとても仲良しで、寒い時期は犬団子(みんな団子のように固まっていること)になって寝ています。

 

2頭目のニコを迎えたのはクリンが2歳半の頃でした。

当時フルタイムで仕事をしていて長時間お留守番をさせることが多く、クリンが寂しくないよう2頭目を迎えるか考えていた時にニコと出会い、我が家の多頭飼いが始まりました。

最近多頭飼いで悩んでおられる方がとても多くおられる、という話を知人から伺ったので、我が家の多頭飼いについてお話させていただくことにしました。

 

 

【2頭目を迎える前】まずは相性からチェック

 

我が家の次女ニコと出会ったのは、クリンのフードを買いにいったペットショップでした。そこは1階がフードや雑貨、2階が生体を販売していて、いつもなら1階で終わるのですが、その日はたまたま2階まで足を延ばしました。

ちょうどど真ん中にアクリルケースが置いてあり、そこにいたのがニコでした。まだ来たばかりというその子を見た瞬間、なぜか目が離せなくなり、生まれて初めて店員さんに「抱っこさせてください」とお願いしました。

抱いてしまうと、もうダメですよね(笑)

とりあえずクリンとの相性を確認してから、ということですぐに帰宅し、クリンと共にショップに向かいました。

そしてご対面。クリンもニコも、特に何も変わらない感じで、鼻先であいさつをしてからは普通でした。相性はまずまずな感じだったので、その日にニコはうちの子になりました。

ニコがうちに来てすぐは、サークルの中に入れてクリンに観察させました。もちろんクリンは外で自由に動き回れます。そして、外に出したらクリンがさっそく小さなニコの上に乗っかりました。それは、クリンが「自分の方が上だ」とニコに教えてるんですよね。だから静かに見守り、ニコが嫌がるようなら、ニコを怒りました。わたしは絶対にクリンの味方で、クリンがやりたいようにさせていました。

当時わたしはフルタイムで働いていて、平日はふたりでお留守番することになります。なのでニコはサークルに入れたまま、クリンだけフリーにして部屋の中で自由に過ごせるようにしていました。

ところがお留守番初日、帰宅するとニコは高さ1m近くあるサークルから出ていました。びっくりしましたが、クリンもさほど嫌がってなかったのと、ふたりが寄り添って寝ていたので、その日からニコをフリーにするようになりました。

 

3頭目のみのすけを迎えた時も同じです。みのすけはペットショップで売れ残っていた子で、ほとんど衝動的に迎え入れることになりましたが、もしクリンとニコとの相性が合わなかったら見送っていました。迎え入れる前に、自宅からクリンとニコを連れてきて対面させ、お互い特に問題がないようだったので、そのまま一緒に家に帰りました。

クリンもニコも小型犬で雌、みのすけは中型犬の雄だったので、最初は少し心配でしたが、我が家に来た当日からおねえちゃんたちの洗礼を受けていました。

みのすけが我が家に来たのは5ヶ月になる少し前だったので、体はおねえちゃんたちよりも大きかったですが、みのすけはおねえちゃんに逆らうことはありません。それは8年経った今でも変わらないです。

我が家の一員になった当時のみのすけはとてもやんちゃで、我が家も結構破壊されましたが、暴れるみのすけを怒るとクリンが間に入ってわたしを止めるんですよね。クリンなりにみのすけを守っていたのだと思います。順位付けがしっかりできていると、犬同士の関係もとても良好になります。

 

ショップにいる仔犬はとても人懐っこくて、小さい体で一生懸命しっぽを振っている姿を見ると、「きっとこの子は人懐っこいから大丈夫」と思いがちですが、それは対人間であり、犬同士の相性はまた別だと考えています。

犬は家族ですが、決して人間ではありません。

わたしたち人間の社会のルールがあるように、犬の社会にもルールがあります。

これから10数年一緒に暮らすのに、もし相性が合わない子同士だと、喧嘩が絶えなかったり、犬だけでお留守番させることはとても難しくなります。

最初に会った時点で唸ったり吠えたりする場合は、相性が悪いのかもしれません。新しい子を迎え入れる前に、必ず相性を見ておくほうが、あとあと安心であると考えます。

 

 

新しい子を迎える時に気をつけたいこと

 

多頭飼いで失敗している複数の方にお話を伺った際、共通していわれていたことがあります。

 

それは、「新しく来た子に家族の注目が集まる」ということです。

 

パピーはとても可愛いです。よたよたと走る姿、純真無垢なその姿・しぐさのひとつひとつがとても愛らしく、どうしても新しく来た子に注目が集まってしまうと思います。特に家族に子供さんがいると、子犬の取り合いになる、なんて話も耳にしました。

でも、実はこれが多頭飼いが失敗してしまうこと原因のひとつなんです。

先住犬は、家族が増えたことを喜んでいるとは限りません。むしろ、戸惑ったり怒ったりする子が圧倒的に多いと思います。

 

人間の子供で考えるとわかりやすいと思います。

それまで一人っ子だったのが、突然兄弟ができて家族みんなが赤ちゃんに気をとられてしまうと、きっと面白くないと思います。中にはものわかりの良い子もいると思いますが、もし上の子が「寂しい」と思うようなことがあれば、きっと下の子にはあまり良い感情を持てないと思います。

犬は人間社会に順応するようにしつけをしているため、つい人間と同じように考えてしまいがちですが、動物としての習性がなくなったわけではありません。犬は順位付けをして、家族の中で順位を決めます。自分より上位であるリーダーには決して逆らいませんが、自分より下位だと思ったら、その人のいうことは絶対に聞きません。気に入らないと噛むこともあります。

それは犬が生まれつき持っている習性であり、人と共生するためにリーダーを決めてしつけをする必要があります。

 

話を元に戻すと、新しく来た仔犬にばかり気をとられてしまい、先住犬が自分の方が上だと新しい子に教えることを、いじめていると捉えて先住犬を怒ったりすると、犬社会の中で仔犬を先住犬より優位に立たせてしまいます。

こうなると、仲良くするのはとても難しいことになります。

先住犬が新しい子を受け入れることは難しくなり、新しい子は自分の方が優位に立ったと勘違いし、もしかすると先住犬を制圧しようとするかもしれません。そうなると先住犬に居場所がなくなってしまう場合もあります。

 

男の子同士の場合、たとえ飼い主さんが順位付けをしていても、喧嘩が絶えなくなることもあります。その場合は去勢したり、居場所を分ける等の工夫が必要になるかもしれません。

保護活動をされている知人に話を聞く機会があり、多頭飼いで失敗して持ち込みをされる子も結構いるとのことでした。特に大型犬の場合、喧嘩したら大事になりますし、家の中もぐちゃぐちゃになってしまいます。

その方は、しつけに関して自信があるか、または飼育する場所を分けられる場所のある家でない限り、多頭飼いはやめた方が無難だとお話されていました。もし相性が合わなかったら、険悪な関係が10年以上続いてしまいますので、家族はとても大変になりますもんね。

 

 

我が家で徹底した順位付けの方法

 

犬にも感情があります。それまで家族の中心だったのに、家族の注目が新しい子ばかりになると、楽しいはずはありません。

我が家では、ずっと長女のクリンが最優先です。何をするのも絶対にクリンから。その順番が変わることはありません。

抱っこも、ご飯も、頭をなでるのも、話しかけるのも、お散歩も、おもちゃも、何もかも最初はクリンからにしています。他の子が横取りしようとするとたとえパピーの頃であっても、その子を怒っていました。そしてクリンが飽きてから次の子に遊ばせるようにしていました。すると、他の子たちは「この中ではクリンが一番である」ということを理解し、クリンが食べていても横取りすることはなくなりましたし、クリンを抱っこしていても、怒ったりすることはありません。それは今も変わりません。

 

友人が多頭飼いを始める時に、2頭が仲良く過ごせるコツはないのかと相談されたので、「絶対に先住犬を優先すること」と話しました。友人は家族にもそれを伝え、徹底して先住犬を優先したそうです。それまでひとりっ子だった先住犬はすっかりおねえちゃんになり、妹の面倒を見るしっかり者になったそうです。

 

もし新しい子を家族に迎えられたら、何をするにも必ず先住犬を優先させてください。

名前を呼ぶ順番、ご飯を出す順番、おやつをあげる順番、おもちゃを与える順番、抱っこをする順番、リードをつける順番など、どんな小さなことでも、よほど特別な事情がない限り、必ず先住犬を優先することが犬同士の関係をうまく作れると考えます。

 


 

 

もし多頭飼いがうまくいっていないと悩んでおられる方がおられたら、またワンコ同士の相性が悪いという場合は、思い当たることがないかぜひ考えてみてください。

犬の間で順位付けが確定していたら、関係を修復するのは時間がかかるかもしれません。中型犬以上の大きな子で手に負えない場合は、きちんとしたしつけを再度し直すことになるかもしれません。

犬はとても純粋で、まっすぐな愛情をわたしたち人間に惜しみなくくれる生き物です。たとえ捨てられても、それでも一途に飼い主さんを待っている動物です。

 

どうか最後まで諦めず、愛犬と向き合ってあげてくださいね。

 

 

 

ライター:福井 惠子

 

 

 

 


【犬の留守番】共働きで犬を迎える覚悟

愛犬を迎えることって?

我が家にはトイプードルの女の子が1頭います。名前はプリンといいます。

家族はわたしと主人の2人暮らし。共にフルタイムで仕事をしています。

プリンは日中留守にする我が家で、ひとりでちゃんとお留守番をしてくれています。

留守が多い我が家でなぜ犬を迎えたのか。もしかしたら、愛犬に長時間お留守番させることを「虐待」と言われる方がいらっしゃるかもしれません。わたし自身、長時間のお留守番をさせていることに最初はとても抵抗がありましたし、罪悪感も感じていました。

でもプリンを迎え入れて本当によかったと心から思いますし、プリンも毎日楽しく過ごしてくれています。

我が家と同じように、お一人暮らしやフルタイムでお仕事をされていて、愛犬を迎え入れることを悩んでいる方、また愛犬に長時間お留守番をさせている方や、お留守番をさせることに罪悪感を感じている方がおられたら、ひとつの参考として我が家の話を聞いていただけたらと思います。

 

 

愛犬を迎え入れるまで

わたしは犬が好きで、結婚してからずっと飼いたいと思っていました。

でも我が家は共働きのため、日中は留守にします。長時間留守番させるのに犬を飼うなんて無責任なのではないか…そう思い、ずっと我慢していました。

でも諦めきれず、ペットショップに行っては小さな仔犬を見たり、ネットで仔犬情報を見たりしていました。(当時は保護犬のことをあまり知らなかったため、犬を飼うのはペットショップかブリーダーだと思っていました。)

 

我が家には子供がいません。

30代後半で大きな病気が見つかり、治療しないと不妊治療ができないといわれて、1年間治療に専念しました。病気が治ってから不妊治療を始め、6年ほど治療を続けましたがうまくいかず、状況的にも年齢的にも妊娠は難しいといわれました。

 

正直、わたしの心はボロボロになっていました。

周りの人たちの言葉にも敏感になり、「子供は?」という何気ない日常会話の中での一言にさえ傷ついていました。

ちょうどこの頃、主人が遠方に1ヶ月間単身赴任することになりました。年齢的にリミットのない中、辛い治療を何年も続けていたのに、たった1ヶ月のことではありますが、それまでの治療が台無しになってしまうと思ってしまったんです。

出張先から電話をかけてきた主人と話している時、それまで張りつめていた糸が切れ、大泣きしてしまいました。

その時に初めて、主人はわたしの心の状態に気付いてくれました。そして「もう子供は諦めて犬を飼おう。」そう言ってくれました。

 

 

運命の出会い

 

主人が出張から帰ってきてから、さっそく近くのブリーダーをされているペットショップに足を運びました。ちょうど生まれたばかりのトイプードルが5頭いるとのことで、見せていただきました。

その中で、兄弟にもみくちゃにされて踏まれていた1頭の仔犬がいました。胸元に白い模様の入ったその子は、売り物にならないかもしれないということでした。ほかの兄弟たちに踏まれても怒ることなく、ただただじっと耐えている子。

出口のない不妊治療で心がボロボロになっていたわたしは、売り物にならないかもしれないその仔犬がまるで自分のように感じ、この子をうちへ迎えよう、と心に決めました。

11月末に我が家へ迎え入れることになり、それまでに名前を決めておいてくださいといわれました。

ちょうど年末にかかる時期ということもあり、バタバタと忙しい毎日を過ごし名前がなかなか決められずにいた中、我が家のプリンターがつぶれてしまいました。年賀状の印刷をしなければならず、急いで家電ショップに買いに行きましたが、欲しいプリンターは売り切れ。仕方なくお取り寄せで注文したのですが、プリンターの受取日が偶然にもプリンをお迎えに行く日と同日になってしまいました。

そしていよいよプリンを迎えに行く当日になり、主人が「そろそろ取りにいかないと」と言った時、「プリンターを取りにいくの?」というところを「プリンを取りにいくの?」と言い間違えてしまいました。

プリン?プリンター?と大笑いした時に、主人が「もう名前はプリンでいいやん」と言いました。

我が家の愛娘プリンの名前の由来は、スイーツのプリンではなく、プリンターのプリンです(笑)

 

 

留守番させることへの罪悪感と葛藤

 

プリンが我が家の一員になり、それまで鬱々と悩んでいたのがうそのように、毎日大騒ぎであっという間に時間が過ぎていきました。初めて迎えた愛犬に、わたしも主人も夢中になりました。プリンは愛らしくて可愛くて、まるで自分がお腹を痛めて産んだような感覚になるくらい愛おしい存在になりました。

でもここで大きな問題に直面しました。それが「お留守番」です。

犬を迎え入れる前に散々考えていたことではありましたが、プリンを迎えた時は勢いもあったので、実際にうちの子になってからとても悩みました。毎日ネットで調べたり、犬の本を購入して読み漁ったり…

プリンをひとりで長時間留守番させることに、大きな罪悪感を感じていました。

でも仕事を辞めることはできません。犬を飼うということは、お金もかかります。プリンと主人と一緒に楽しく生活をしていくためには、仕事を続けることは必要なことでした。

当時は犬を飼っている友達も周りにいなかったため、相談相手もいませんでした。そんな時、プリンのものを買いに近くのペットショップに行った時に、大きなトイプードルを連れた方がおられ、あまりに大きかったので声をかけて少しお話したんです。その方も夫婦2人暮らしで犬を飼っているとのことで、どのようにお留守番させておられるのかも聞いてみました。

その方は、子供部屋にしようと思っていた部屋があるので、そこをお留守番の部屋としているとのことでした。結構長い時間お留守番をさせているから、「帰宅すると部屋はむちゃくちゃになっているので、帰ったらまずは掃除からなんです」といわれてるのを聞きながら、皆さんいろんな工夫をされているのだと思いました。

「ひとりでゆっくりリラックスして過ごせる場所を自分なりに作ってみよう」

そう思い、自分なりに調べて、プリンが過ごす部屋を決めました。冷暖房完備でできるだけ静かな場所で、ベッドとトイレが設置できる大きめのサークルを購入しました。部屋で自由に過ごせるようにしようかとも思いましたが、犬はサークルなど落ち着ける場所があった方がいいと書いてあったのと、誤飲なども怖かったので、サークルを設置することにしたんです。

わたしが仕事に出る時は、エアコンフル稼働で居心地の良い居住空間を作り、さみしくないようにコングなどいろんなおもちゃを準備し、少しずつひとりの時間をつくるようにしました。

最初は30分、お利口にできていたら褒めて、次に1時間、3時間…と少しずつ少しずつ時間を延ばしていきました。

プリンにわたしの気持ちが通じたのか、静かにお留守番ができるようになりました。

 

 

生活のリズムをつくること

 

このように、少しずつ少しずつ時間をかけてひとりでいることに慣れてもらい、プリンはとてもお利口にお留守番ができるようになりました。サークルの中にいると安心するようで、わたしが仕事で出かけた後はぐっすり眠っているようです。そしてわたしが帰宅すると、とても嬉しそうにしっぽを振って出迎えてくれます。

プリンにお留守番させる日は、必ず1日1回30分以上のお散歩に行くこと。もし天候不良で行けない場合は、たっぷりと愛情をかけて遊んであげること。自分の体調が悪い時でも、これだけはするようにしています。

犬との生活は、いろんなことが起こります。プリンは体が弱く、小さな頃からいろんな病気にかかったりしていますし、毎日悩んだり困ったりすることもあります。

でもそれ以上に、たくさんの幸せとたくさんの愛情をくれる、とても大きな存在です。

 

お留守番をさせることについては、正直今でも罪悪感を感じることはあります。わたしはとても心配症で、本当はずっと一緒にいてあげたいと思ってるんですよね。でも思っていた以上に医療費がかかるため、今のところは仕事は続けていこうと思っています。

でもプリンが病気などの時はお休みをいただき、一緒に過ごすようにしています。これから先、プリンが歳をとったら仕事をやめようと思っています。

 


わたしがお留守番について書こうと思ったのは、自分自身が犬を飼うことについてとても悩んだからです。もしかしたらわたしと同じような悩みをお持ちの方もいらっしゃるかもしれないし、お1人暮らしで犬を家族として迎えたい、と悩んでおられる方もいらっしゃるかもしれません。

わたしと同じように、犬を飼うことで毎日の生活が豊かになり、「自分自身が救われる」という方もおられるかもしれません。

 

もし今、仕事をしていてずっと一緒に過ごせないからと犬を迎えることで悩んでいる方がおられたら…

もちろん理想はずっと一緒に過ごすことだと思いますが、きっとそれぞれの生活スタイルが出来上がってくると思います。案ずるより産むがやすしといいますが、うちもそうでしたが、何とかなるもんですよ。

ただし、ペット禁止のマンションなどの場合は、ペット可に引越してからにしてくださいね。もしばれてしまうと手放すことになりますから。

犬はとても愛情深く、惜しみなくたくさんの愛情をわたしたちにくれます。離れている時間があっても、お休みの日や一緒に過ごせる時間はたっぷり愛情をかけてあげることで、しっかりと絆をつくることができると感じています。

 

プリンを家族に迎えて、本当によかったです。

 

 

ブログ:京都アニマルコミュニケーション桜梅桃李~愛犬プリン~

 

ライター:HIROMI