【ドッグフード】我が家のドッグフードの選び方

愛犬情報

犬種:ビーグル

病名・症状:持病なし 胃腸が弱くよく吐いたりえずくことが多い

発症年齢:診察を受けたのは2年前

対処法:2019年9月より消化酵素配合のフードに切替

 

 

食べるもので体の質は変わる

 

ドッグフードを選ぶ基準は飼い主さんによって違います。

我が家では、パピーの頃からプレミアムフードといわれるフードを選ぶようにしていました。それは、食事の質で体の質が変わるということを知っていたからでした。

クリンを迎えた約20年前はフードの種類は少なく、当初プレミアムフードといわれていたのはロイヤルカナンかヒルズくらいでした。

最近は多種多様のフードがたくさんのメーカーから出ています。アレルギーなどに配慮できるオーダーメイドのフードや、持病がある子用の療養食、手作りのフードに混ぜて使うたんぱく質や乾燥野菜など、どれを選んでいいか迷われている飼い主さんも多いのではないでしょうか。

添加物のことや原材料表示など、見方がわかると選択肢も変わります。参考までに、自分の経験と知識を元にした我が家のドッグフードの選び方を紹介させていただきたいと思います。

 

 

知らないと怖い!原材料表示の見方

 

フードを選ぶ時、必ずチェックするものがあります。それはパッケージ裏面に書いてある「原材料表示」です。

前職はメーカー勤務で食品やサプリメントを開発する業務に携わっていたこともあり、原材料や添加物等について多少知識を持ち合わせていたので、原材料表示は必ずチェックしています。

原材料表記の表現にはルールがあります。うちの子に与えている消化器サポートのフードの裏面表記を参考に説明をさせていただます。

表記は含まれている量が多い順から記載されています。一番多く含まれているのが「米」で、次に「魚粉」となります。(余談になりますが、加水分解されたものは体によくないと聞いたことがありますが、信頼している病院で聞いたところ問題ないといわれました。今のところえずきもかなり改善されています。)

それよりも絶対に避けた方がいいものがあります。それは「肉類」という表記のあるフードやおやつです。

ホームセンター等に大袋で売っているフードは、たいてい「肉類」が一番上に書いてあります。実はこの肉類というのは「畜肉」といわれるもので、人間は決して食べてはいけない肉だということです。

たとえば鶏肉の場合は鶏肉、豚の場合は豚肉と表記されます。しかしこの畜肉といわれるものは、何の肉か、どの部分の肉かもわからないんです。

そして畜肉の多くは、汚染されたものや加工してあるもの、ここに書くのもはばかるような肉も含まれるといわれています。もちろんすべてが悪いものではないと思いますし、人間が味見をして大丈夫であれば何の問題もないと考えています。
これも知っておいていただきたいのですが、加工された肉には添加物が含まれていても、無添加と謳えるそうです。
これ、ご存知ない方が多いのではないでしょうか。

肉類という表記そのものが加工されている肉であるという表記であるため、加工する過程で使用した添加物については表記する必要がないそうです。

そして怖いのは、この表記ルールを知らないとうっかり添加物の入ったものを食べさせてしまう危険性があることです。実は私も失敗したことがあります。ドライフードにかけて使用するパウチタイプのウェットフードがありました。その商品は表側にでかでかと「無添加」と謳ってありました。ところが裏面を見るとしっかり「肉類」と書いてありました。

食の細い子や食べムラ・食い渋りのある子の場合、食いつき改善のためにドライフードの上にこういったトッピングをされることもあると思いますが、もし無添加がいいという場合はぜひ裏面を確認してみてくださいね。
ただ、無添加のものは香りも弱く、食いつきや添加物を使用しているものの方がよかったりしますから、主食のドライフードは無添加のものにして、トッピングなどは食いつき重視されるものありだと思います。

ちなみに我が家の場合は食いつきを重視していたので、主食のドライフードは無添加でヒューマングレードのものを使い、トッピングは添加物を使用したトッピングを使用していました。

 

 

添加物は摂りすぎ注意

 

添加物には様々な種類があります。中には害が少ないものもあれば、体調に大きく影響するものや、摂りすぎた場合体に不調をきたしてしまうものもあります。決してすべての添加物を否定するつもりはありませんが、できるだけ避けた方がいいのは間違いありません。

わたしたちが毎日外食でハンバーガーばかりを食べ続けたらどうなるか…を想像していただくとわかりやすいと思います。実際に若くして亡くなってしまわれたケースもあるとニュースになったこともあります。

こういう話をすると、添加物は悪という話になってしまいそうですが、必要最低限であればさほど問題はないと考えます。

例えば上記画像。これはうちの子に与えているおやつですが、原材料表記のところには「豚耳」とだけ書かれています。商品名のところに保存料・酸化防止剤・保湿剤・着色料・発色剤・甘味料・香料不使用と謳っています。これは非常に安心できるおやつだといえます。

ただし、開封したら必ず冷蔵保存となりますし、賞味期限も短くなっていますので、早く食べさせてしまわないと酸化してしまう恐れがあります。

このように、添加物不使用のメリットもあれば、デメリットもあります。

ワンコのフードもおやつも選ぶのは飼い主であるわたしたちです。体の小さな子ならば、無添加のものならできるだけ小分けしてあるものにしたり、大袋なら保存料や酸化防止剤など、できるだけ天然由来のものを使用したものを使うとより安心できます。

そして非常に毒性の強い「危ない添加物」を避ける、量を減らすだけでも大切な我が子の健康を守ることができます。

 

 

これはクリンが食べない時、非常にお世話になったジャーキーの裏面表示です。

最初の砂肝以外はすべて添加物です。ソルビトール・グリセリンは保湿性の向上、プロピレングリコールは防腐剤として添加されており、これらは人間用でも使用されている比較的毒性の低いといわれる添加物です。
ここで見ていただきたいのは一番最後の「発色剤(亜硝酸ナトリウム)」。

実はこの亜硝酸ナトリウムは、食品添加物の中でも急性毒性が非常に強く、肉や魚に含まれるアミンと結合すると発ガン性物質になるといわれています。

 

我が家のクリンは19歳で大往生してくれましたが、16歳頃からずっと食べムラ・食い渋りに悩まされてきました。
ある時、クリンが全然食べてくれなった時がありました。病院で血液検査をしてもらってもどこも問題なし。困り果ててホームセンターに駆け込み、何か食べてくれそうなものを物色している時、このジャーキーが好きだったことを思い出しました。背に腹は変えられず、即購入。クリンは封を開けた瞬間から大興奮で、一気に3つほど食べたほどでした。そしてこの日と翌日の2日間、このジャーキーしか口にしなくなりました。

翌日、またクリンの様子がおかしいと感じ、病院に駆け込んで血液検査をしてもらったところ、GPTが1000オーバーになっていました。

たった1日でこれほどまで数値が上がったことに驚きましたし、他のものを一切食べないとかなり肝臓に負担がかかってしまうのだということが身に染みてわかりました。GPTが上がったのは、体力が落ちていたことや体調がすぐれなかったことも影響していると思いますが、数値が跳ね上がったことは事実です。

 

添加物の中にも、酸化を防ぐための酸化防止剤や食欲をそそるための香料など、ワンコのための添加物もあります。酸化した食べ物は体に非常に悪いですし、保存料の入っていないものは日持ちしないためすぐに使いきらないといけなくなります。また食欲を促進させてくれる香料などは、食べムラや食い渋りのある子には強い味方です。

でも発色剤は、飼い主さんに買ってもらうために使われているんですよね。

犬は色で食べ物を選びません。発色剤の使われているものは、たいていとても綺麗な色をしています。それは飼い主さんの購買意欲をそそるために色付けされていることが多く、決してワンコに必要なものではないんです。

犬に必要な添加物は仕方ないとしても、犬に必要のない添加物はできるだけ避ける方が、ワンコの体を守ることができますし、何より医療費の節約になります。

ちなみに肝臓や腎臓に問題ある子の場合は、できるだけ無添加のものを使用することをおススメします。

 

添加物は毒です。決して体にいいものではありません。

体内に入った毒素を代謝するのは肝臓と腎臓です。

肝臓は、栄養素を代謝したり解毒する働きがあります。腎臓は老廃物など体にいらないものを、尿と一緒に体外に出して体をきれいにしてくれます。どちらの臓器も、体に入った毒を分解したり排出してくれるのですが、肝臓や腎臓の働きが悪くなってしまうと老廃物が体内に残り、蓄積されていきます。これが病気の原因になってしまいます。

特に腎臓の細胞は再生しないため、一度悪くなってしまうと二度と戻ることはありません。

肝臓疾患や腎臓疾患のある子には、添加物はできるだけ避けてあげる方が安心です。

 

 

大切な我が子の健康を守るために

わたしが一番意識していること。それは「今、自分ができることをする」です。

過去を振り返ると、後悔はいっぱいあります。もっとこうすればよかった、ああすればよかったと、正直今でも思います。

でも、過去はどうすることもできません。なので、今できることをやる。一生懸命やって後悔のないようにする。

実際、どれだけ気をつけていても、絶対に病気にならないということはありません。どれだけ気をつけていても、どうすることもできない場合もあります。
でも神経質になって、あれはダメ、これもダメ!となってしまうと、食べるものが選べなくなってしまいます。
実際人間でも、すごく健康に気をつけていても病気になってしまわれる方もいらっしゃいますし、体に悪いことばかりしていても、健康で長生きされる方もいらっしゃいます。

大切なのは、バランスだと思っています。

添加物も多少は仕方ない。その代わり、できるだけ害のないものを選ぶようにする。
野菜や果物、たまには食べさせる。
手作りフード、できる時は作る。

そして何より、食べることはペットにとっては一番のお楽しみ!食事は幸せな時間、食べることを共に楽しむ!
うちの子はよく吐くんです。一通り検査をしてもらいましたがどこも異常なし。もしかしたら喉が弱いのかと思いましたが、それも問題なしでした。

なので消化酵素が配合されている今のフードを選びました。
このフードにしてから、確かに吐く回数はぐんと減りました。今のところ不具合もないので、当面このフードのお世話になろうと思っています。

飼い主さんによって考え方は様々だと思いますし、フードの選び方もそれぞれだと思います。

もし今どのフード・おやつにするか迷っておられたら、パッケージの裏面を見てみてくださいね
皆様のおうちの大切な子たちが、いつまでも元気で健康でありますように。

 

 

 

ライター:福井 惠子

 

 

1歳を迎えたら健康診断をしてみませんか?

 

愛犬の健康診断、してますかーー?

 

 

奥村家では、先代犬Mackの場合は10歳の頃から毎年受けておりました。

でも、健康診断って高いんでしょう……?
そんな不安が大きいでしょうか。

 

私がなぜ今回この題材で記事を書こうかと思ったのかというと、実はまだ1歳の愛犬Shakeに大変な持病が発覚したからなのです。
ですがまだ1歳と若く、元気なShakeには、病がすぐに猛威を振るうことはありません。

はじめこそ、病名を聞き困惑しましたが、今は1歳という年齢で発覚したことはとても幸運なことだったと思っています。
早く分かればそれだけ早く対策もしてあげられますからね。

 

 

一歳で健康診断なんていらないんじゃないの?

 

若いんだから、健康診断なんて要らないよ。
お金もかかるし、若いんだから病気なんてうちの子があるわけがないし。

なんて思ったりしませんか?
実は私自身が、先代犬Mackが若い頃病院にかかったことがなかったので、まだ若いShakeの内臓に持病があるなんて思いもしませんでした。

 

なんとShakeに持病が……

 

 

 

 

Shakeは生後三か月から膿皮症という皮膚疾患があり、定期的に病院に治療に通う必要があるのですが、そのため通院した際にかかりつけから「若干の心雑音が認められる」と診断されていたのでした。
その時にエコー検査をして、『大きな心配は無い』との事だったのであまり深く考えていなかったのですが……。

それから数か月、今年の厳しい夏のせいか、Shakeの膿皮症があちこちに猛威を振るい、帰省中に悪化してしまったため、地元の病院へ行くと、そこでも心雑音を指摘され、さらなる詳しい検査をした方がいいと強く勧められたので、帰省から帰ってすぐにかかりつけへ行き、ドッグドックをしてもらいました。

 

その結果、先天的に心臓の弁に奇形があることが判明したのでした。
そしてなんと更に、肝臓の大きさが通常の二分の一以下の大きさである、小肝症という症状があることが見つかりました。

その時に初めて知る症状と病名に、非常に困惑しましたが、1歳という若さでこのような大変な持病を発見できたということは、今からケアができるという事なので非常に幸運に感じました。

 

 

健康診断は何をするの?

 

 

まず、健康診断と言っても大きく二種類あります。
一つ目は血液検査。血液検査では肝臓・腎臓・膵臓・コレステロール・栄養状態・貧血の有無などを見ます。

そして二つ目はエコーや超音波検査など、かなり詳しく検査するドッグドック。
もし、通院時の触診や聴診で特に異常が認められなかった場合、血液検査のみの検査を進められるかと思います。

二つ目のドッグドックは、血液検査で異常が認められた場合や、触診や聴診で異常が認められた場合にこちらを受けることとなります。
どちらの検査についても前夜9時から絶食、お水も早朝までと指導されることが多いです。
ただし、ドッグドックの場合、お腹に食べ物が入った状態を見たい場合もあるので、朝ご飯を持参してくださいと言われる場合もあります。
ドッグドックに関しては、朝連れて行き、病院に半日預け、夕方のお迎えになります。

 

 

費用について

 

いくらかかるの?保険はきくの?
実際病院によって請求額は多少変動するのですが、MackとShakeの請求書を参考にお話して行こうと思います。

 

血液検査のみ

 

 

 

Mackの血液検査の請求です。
Mackの場合、検査当時18歳の高齢だったので検査項目も多く、1万円を超える請求がありましたが、もっと若い場合はもう少し安くなると思います。

また、春と秋には割引がされる医院も多く、年齢にもよりますが6,500円前後から受けられる場合もあります。

 

 

ドッグドックの場合

 

 

 

Shakeの場合、聴診で異常を認められた心臓を主に検査するメニューを組んだので請求が大きくなりました。
血液検査に関しては1項目600円、10項目なので6,000円との請求になっています。

この日Shakeは混合ワクチンも受けたので、ワクチンの代金8,000円を引いた額になります。
また、Shakeの場合は診断名が付いたので保険が適用され値引きされています。

 

保険未加入の場合は(ワクチンを引いた額)約34,000円が請求されるはずでしたが、適用になったので(ワクチンを引いた額)約25,000円の請求になりました。

 

 

共に長く歩いていくために

 

 

 

 

大切な大切な愛犬には長生きしてもらいたい!
その為には病気の有無を早めに知っておく必要があります。

もし検査をして、何も無かったら「よかったね」でいいのです。
1歳になって検査をして、その後も診察で何もなければ次は6歳~7歳頃の健康診断をお勧めします。

10歳になってからは毎年。15歳を超えてからは半年に一度の健康診断をお勧めします。
Mackは晩年、毎月のように身体を壊したので、結果毎月のように血液検査をして、毎月のようにエコーを受けていました。

愛犬と長く永く歩いていくために、飼い主さんがしっかりと内臓のことも把握してあげる必要があると思っています。

 

 

ライター:奥村 來未

 

 

【シニア犬】7歳を過ぎたら定期的な健康診断を

愛犬情報

犬種:ビーグル

病名・症状:なし

発症年齢:8歳

発症の経緯:加齢

治療法:なし

 

 

7歳過ぎたらシニア犬

 

我が家の愛犬みのすけは2009年生まれ。今年の8月に10歳になります。昨年10月と今年3月に続けざまにおねえちゃんたちがお空に旅立ち、ひとりっ子になって3ヶ月経ちました。

今まではおねえちゃんたちに手をとられていたので、若くて元気なみのすけにあまり手をかけてやることはできませんでしたが、みのすけだけになって改めて歳をとったなぁと感じます。

命は永遠ではありません。今は元気でも、いつ何があるかわからないからこそ、備えておくことが重要だと考えています。

今回は、病気の早期発見のために実践している「健康診断」について書きたいと思います。

 

 

健康診断①:血液検査

 

みのすけは1歳になる前に去勢手術を受けました。それから病院でお世話になるのは、フィラリア検査とワクチン接種の年2回くらい。あとは爪切り・肛門しぼりと、よく吐くということがあったので、数回検査をしてもらったことと、一度救急病院にお世話になったことがあります。突然頭をブルブルしだして、ずっと振っているような状態が続いたため、慌てて夜間救急に駆け込みましたが、外耳炎(常在菌であるマラセチアが増えてしまったことによる炎症)で点耳薬で治りました。

9歳になる今まで大きな病気をすることもなくこれたことはとてもありがたいと思います。元気とはいえ、いつどんな不具合が出るかわかりませんので、5歳を超えた頃からフィラリア検査で採血してもらったついでに、血液検査をお願いしていました。

 

血液検査にはいくつか種類があります。

CBCは一般検査といわれ、これは赤血球・白血球・血小板について調べる検査です。画像の「血液検査」がこれに当たります。白血球が高いと体のどこかで炎症が起こっていたり、ガンなどの腫瘍がどこかにある可能性が高いことがわかります。一方赤血球の数が増加していると脱水症状が出ていることがわかったりします。

血液生化学検査は、臓器の状態がわかる検査です。主に腎臓・肝臓・膵臓などの状態がわかります。画像の「血清検査」の部分です。

クリンの晩年は、多い時は毎日血液検査をしていたのでどの数値が問題かは結構詳しくなりましたが、体のどこかで異変がある場合、どの臓器が問題なのかがこの検査でわかります。

費用は病院によってまちまちですが、CBCだけだと3~4千円くらいで、CBC+生化学検査だと6~7千円でした。検査項目が増えるほど値段は高くなります。

血液検査で異常数値があれば、エコーやレントゲン、場合によってはCTやMRI、細胞診などの検査をすることになります。血液検査はたいてい具合が悪くなって病院に行った時にしてもらいますが、飼い主からの申し出でしていただくことができますので、フィラリア検査のついでに生化学検査を受けておかれるのはとてもおススメです。

みのすけも5歳の頃から毎年1回は血液検査をお願いしていました。元気食欲ありで全く問題なさそうでしたが、毎年の血液検査を受けておくだけで心から安心できました。

 

 

健康診断②:犬ドック

 

病院によっては、犬ドックをしておられるところがあります。昨年は、フィラリア検査の時に血液検査をお願いし、ワクチン接種の際にエコー検査をしてくださいましたが、今年は10歳になることもあり、ちゃんと検査をお願いしたいと思い、フィラリア検査で病院に行った時に合わせて健康診断をお願いしました。

ちなみにわたしの通っている病院では非常に安価で、3千円弱でエコー・心電図・血圧・尿検査をしてくださいます。今回はおしっこを持参しなかったので尿検査は見送りましたが、血液検査と合わせてしっかり診ていただくことができました。

そして今回の検査で、右心房に少し肥大が見られる、ということがわかりました。雑音はないのですが、聴診で少しこもった音がするといわれ、エコーで調べたところ、少しだけ肥大しているといわれました。

要経過観察で、2ヶ月後に心エコー検査をすることになりました。

 

今の病院は、とてもしっかりと検査をしてくださいます。過去他の病院で二度手術を経験しましたが、手術の日が決まって当日お預けして、終わったら引き取りにいく、というのが当たり前だと思っていました。

でも今の病院は、手術前に数回通い、血液検査と麻酔時に心停止になった際に投与する血管拡張剤が効くかどうかの検査、年齢によってはホルター心電図で手術に耐えうる心臓なのかまでしっかりと調べてもらえます。

正直お金はかかります。検査が増えれば増えるほど費用はかさみますし、治療費と薬代だけで月十数万円を支払うということも普通にありました。ネットで「愛犬にこのような症状がみられるが問題ないか」と相談されているのを見かけることがありました。言葉は悪いですが、「のんきにネットで聞いてないで、とっとと病院いって検査すればいいのに」と思いました。

飼い主さんの中には、犬にお金を使いたくないという方もおられます。たった数千円でも嫌なのでしょう。でもそういう人は犬や猫を飼わない方がいいのでは、と思っています。

ペットはお店で購入できるし、法律ではいまだに器物扱いです。でも物ではなく、命です。命を預かる以上、預かり主=飼い主には責任があると思っています。子供にお金がかかるように、犬や猫も同じくらいお金がかかります。無理する必要はないと思いますが、できる範囲でできることをした方が、後から後悔が少ないと考えています。

 

 

あとで後悔しないために

 

我が家には3頭の愛犬がいました。長女クリンは今年3月に老衰で旅立ちましたが、次女ニコは、重度の心臓疾患が原因で16歳3ヶ月で旅立ってしまいました。

ニコは心臓とアレルギー以外持病はなく、食欲も旺盛でとても元気な子でしたが、14歳で心臓疾患が見つかった時にはすでに中度まで進行していました。そして心臓病と診断されてからたった2年で旅立ってしまいました。

ニコはアレルギーがひどかったので、病院には定期的に通っていました。年1回の健康診断も受けていましたが、当時通っていた病院は、毎回聴診をしない先生だったため、症状が出てからの発見となってしまいました。もちろん早期で見つけられなかったのは先生のせいではなく、飼い主であるわたしの責任です。病院の選択が違っていれば、もっと早くに投薬治療を始められたかもしれないし、何よりももっと注意深くみていれば、体調の変化に気付けたのに、という後悔がとても大きいです。

寿命だから仕方ない、といわれるかもしれません。でも飼い主としては、やっぱり老衰で天寿を全うしてほしかった。

元気に天寿を全うしてもらうためには、異変に少しでも早く気づいてあげることしかないと思っています。

健康診断は、異変があるかないかを見極めるための方法です。シニアといわれる年齢になったら、異常が見られなくても毎年の検査を受けて、大切な愛犬の命を守ってあげてくださいね。

 

 

ライター:福井 惠子

 

 

【犬の健康】気をつけよう、公園のお散歩

愛犬情報

犬種:ビーグル

病名・症状:吐き気・嘔吐

発症年齢:9歳

発症の経緯:散歩時~帰宅後に吐き気を催す

治療法:胃薬等

 

 

胃腸の不調?それとも…

 

我が家の末っ子みのすけは、今年10歳になります。

年の離れたおねえちゃんがふたりいたこと、今まで大きな病気もなく過ごしてこれたことなどから、まだまだ若いと思い込んでいましたが、実際は十分シニアの年齢。

みのすけは胃腸が弱く、ご飯の後に吐き気を催したり、食糞して吐いたりというのはよくあります。嘔吐やえずくといった行為は若い頃から見られ、病院で調べてもらいましたがどこも異常なし。早食い防止の器に変えたり、台の上に載せて食べさせるようにしたら治まったことから、胃腸が弱いのだろうという結論になりました。

1年前に今の病院に転院してから再度調べてもらいましたが、そこでも異常なし。心配はいらないだろうとのことで、胃壁を保護する薬を頓服としてもらっている他は特に治療はしていません。

今までは吐き気を催すのは室内だけで、たいてい早食いなど原因がある程度わかるものでした。

ところが、先日お散歩の最中に突然吐き気を催すということがありました。

最初は解体中の家の前を通りかかった時に突然咳をしてえずいたため、埃っぽかったのかなと思いましたが、翌日になり今度は公園で吐き気を催したんです。嘔吐はしませんでしたが、帰宅するまでの歩いている間も咳をしたりえずくという行為が続き、帰宅してからもなかなか治まりませんでした。

その後も公園でクン活している時に、突然えずくことが数回ありました。

 

 

吐き気の原因

 

みのすけのお散歩は、たいてい自宅から一番近い公園に行きます。その公園の外周は一段高くなっていて、数メートルごとに大きな木が植わっています。みのすけの排泄は基本室内のトイレですが、お散歩に行くとマーキングしたがるため、できるだけ他の方の迷惑にならないよう公園の周りに植わっている木のところでだけ数回マーキングをさせてもらうようにしています。

木の間には雑草が生えていて、みのすけは草が生い茂っているところに行こうとします。いかにもノミやマダニがいそうな雰囲気なので、できるだけ草むらは避けるようにしていますが、すべての草むらを避けることは難しい状態です。

今年は5月でも初夏のような日が続き、公園でも雑草が一気に増えました。あまりの雑草の量に、お散歩コースを変えようかと思っていた矢先、雑草がきれいに刈り取られていました。

以前ご高齢の方たちが、ゴミ袋を持って落ち葉を掃除されているのを見かけたことがあったので、おそらくご近所の有志の方々が掃除してくださったのだと思います。

キレイになったのでこれで安心だ、と思っていたら、クン活していたみのすけがまた吐き気を催しました。さすがにおかしいと思い、もしかしたら公園に何かあるのか、とよく観察して見たところ、この時期なのに刈り取られた後の少しだけ残った草が枯れてました。

 

そこでやっと、除草剤が撒かれているかもしれない、ということに気付きました。

 

 

除草剤の影響

 

みのすけの散歩は、たいてい夜に行きます。夜だと公園で遊ぶちびっこもいないので、遠慮せずにお散歩できるからなんですが、暗いと目があまり見えないので、草が枯れていることに全然気づきませんでした。

帰宅後すぐに除草剤の影響についてググってみました。

除草剤中毒は、犬が除草剤が散布された植物を舐めたり、除草剤が散布された地面を歩いて足の裏や体についた除草剤を舐めたりすることで発生する可能性があるそうです。

 

除草剤の影響で起こる症状

  • 下痢
  • ふらつき
  • 嘔吐
  • 血尿、血便
  • 食欲不振
  • 脱水症状
  • 呼吸困難
  • 沈鬱
  • 痙攣

 

みのすけは草の匂いを嗅いだだけで吐き気を催しました。幸い少し匂いだだけで、すぐに引っ張って離れたことと、お散歩後は必ず足を洗って体を濡れタオルで拭くので大きな影響はなかったと思いますが、もし草を食べていたら…と考えると震えあがりました。

公園をきれいにしてくださっていることはとてもありがたいですし、お散歩できる場所が近くにあるのは嬉しいことです。

誰もが心地よいと思える公共の場所をきれいに保つ、ということはとても難しいです。そこを使う全員が、きれいに使うことは当たり前ですが、草木などは手入れをしないと伸び放題になります。特に雑草を抜くのは人の手を使いますから、とても労力がいりますし、除草剤を使用するのは仕方のないことです。実際この公園で除草剤を散布しているかどうかはわかりませんが、みのすけの吐き気や枯れている草を見る限り、散布されている可能性が高いと思います。

我が家には庭がないので、雑草の手入れなどをすることがなく、除草剤という存在自体に縁がありませんでした。知らないって本当に恐ろしいなと思いましたし、今回の一件で、お散歩中も気をつけないといけないと改めて感じました。

先日病院で健康診断を受け、除草剤の件を伝えて検査してもらいましたが、特に大きな問題はなかったのでホッとしました。

 

 

世の中の方全員犬や猫が好きではありません。中には怖い思いをして苦手になった方もいるでしょう。Twitterでは、近所の公園に毒団子が撒かれていて被害にあった、という投稿を見かけることもあります。

実際、うちの近くの公園では、近所の方が公園内で猫を飼っておられるようで、フードの器がベンチに置きっぱなしになっています。またノーリードのワンコを公園内で散歩させている方もおられ、みのすけを連れていった時にすごい勢いで吠えながら威嚇されたこともあります。いまだに犬の糞がそのままになっていたり、個人宅の壁などにおしっこをさせている方も見かけます。

こういう飼い主さんがいる限り、犬猫が嫌いな方の憎悪は弱い犬猫に向くこともあるでしょう。許しがたいことではありますが、我慢の限界を超えてしまった時に、毒団子を撒くというような悲しい結末を迎えてしまうこともあるのかもしれません。

また公園の除草剤のように、大切な愛犬の健康に害を及ぼす危険性の高い毒が身近なところにある可能性もあります。今回の公園での出来事は、除草剤と決まったわけではありませんが、多少なりとも体に悪影響があったと思えることが実際に起こってしまいました。

 

わたしのように、知らず知らずのうちに大切な愛犬を危険な目に合わせていることもあります。公園などにお散歩に行かれる飼い主さんは、どうかお気をつけくださいね。

 

 

ライター:福井 惠子

 

 

【ペット保険】保険って入った方がいいの?

ワンワンラボにご訪問いただいている愛犬家の皆様へ

 

随分とご無沙汰してしまい、大変申し訳ございません。

このサイトは2名で運営しておりますため、毎日更新が難しくなっております。

また我が家の愛犬の調子が悪く、そちらを優先させていただいていたため、長期に渡り手付かずの状況でした。

これからも不定期での更新となる可能性が高いですが、良いと思ったことや共有させていただきたい情報などは都度配信していきたいと考えております。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

―ワンワンラボ

 

 

愛犬情報

犬種:ミニチュアダックスフンド

病名・症状:胆泥症、子宮疾患、心臓疾患

発症年齢:14歳、15歳、16歳

発症の経緯:病院の検査で発覚

治療法:通院、入院、外科手術

 

 

今更ながら思う、保険の大切さ

 

我が家は3頭の愛犬がいますが、一番年長の子が16歳を迎えるまではさほど保険の必要性は感じていませんでした。

クリンを我が家に迎えたのは18年前。保険はありましたが、当時はペット保険が普及しておらず、知っていたのは1社だけでしたし、病院で保険取扱というのも一般的ではありませんでした。

その頃は「犬も老化する」ということなど全く考えておらず、いつまでも当たり前に元気に傍にいてくれると思い込んでいました。

クリンが1歳を迎える前くらいの頃、誤飲騒動で一度だけ救急病院にお世話になったことがありましたが、それ以来14歳になるまで、年1回のワクチンとフィラリア予防、狂犬病の注射くらいしか病院に行くことはありませんでした。

 

クリンが14歳の時に胆泥症が発覚してから定期的に病院にかかるようになり、15歳の後半で入院を経験してから、体のあちこちに不具合が出始め、結構医療費がかかるようになりました。

 

今では保険もいろんな種類のものがあります。保障も手厚いものから軽いものまで。掛け金も様々です。

ただ、いろんな種類の中から選べるのは大抵7歳まで。8歳になると途端に選べるものが少なくなってしまいます。

 

今回は、自分なりに保険について感じたことを書いてみたいと思います。

 

 

掛け捨て保険の元はとれる?

 

保険は、何かあった時のために掛けるもの。掛けるのは元気なうちで、慢性疾患などがあると保険適応外になったり、中には加入できないものもあります。

保険は人間とほとんど同じ運用です。人間の場合は自分の意志で加入できますが、犬の場合は飼い主の意思によります。

クリンが我が家に来た時は、年をとってしまうことなど全く考えもしませんでした。人間の約4倍ものスピードで年老いてしまうことも、人間と同じように老化することも、全く頭にありませんでした。

 

クリンが定期的に病院のお世話になりだしたのは14歳。胆泥症が見つかり、当時かかっていた病院で手術を勧められたことでサードオピニオンまで受けました。それでも3つの病院での検査費用の合計は10万円程度のものでした。

この時も、「保険に入っているよりも医療費は安いし、うちは保険は必要なかったなぁ」なんてのんきに考えていました。

 

15歳になり、子宮の不具合が出始め、食べムラや食い渋りに悩むようになりました。そのあたりから医療費がかさむようになり始めました。そして2015年10月に初めての入院。この時に初めてひと月で医療費が10万円を超えました。

16歳になり、心臓の不具合が出始め、薬の量が増えました。定期的に検査をするための費用もかかってきます。

17歳になり、些細なことでも病院に行くようになり、更に医療費がかかるようになりました。そして17歳8ヶ月を迎えた頃に転院し、手術を受けました。

17歳の1年間で、医療費は余裕で7桁を超えました。

そして18歳になった現在、下痢をしただけでも病院のお世話になるようになりました。

 

そうなんです。なんと17歳からのたった1年ちょっとで、保険料は十分元がとれる計算になりました。

今ではワンコもとても長生きになりました。15歳を超えるハイシニアもたくさんいます。愛犬が長生きしてくれるのはとても嬉しいことですが、その分費用はかかります。

 

自分の経験でいえること、それは「保険は絶対にかけておいた方がいい」ということでした。

 

 

気をつけよう!保険加入の年齢制限

 

我が家のクリンは18歳、そして次女ニコは今年16歳。もはや保険に入れる年齢ではありません。

15歳でも入れる保険はありますが、内容は決して充実しているとはいえません。

末っ子みのすけは現在8歳。8月で9歳になります。

クリンの経験を踏まえ、みのすけだけは保険に入れようと調べたところ、いいなと思う保険は年齢制限で引っかかってしまいました。保険加入の年齢は、ほとんどが7歳まででした。

 

もう少し気づくのが早ければ選ぶことができましたが、8歳になってしまった今、選べるものは数少なくなってしまいました。

保険にはいろんな種類があります。怪我や事故など突発的なものについては大抵の保険でカバーできますが、実際医療費のほとんどは「慢性疾患」にかかります。我が家でも医療費はほぼ慢性疾患に対しての出費です。

動物病院は自由診療のため、毎月のお薬代・検査費用などは病院によって様々です。うちでも過去にいくつかの病院を渡り歩きましたが、症状から病気を特定し、しっかりと治療してくれる病院はなかなかありません。

今かかっている病院は本当に素晴らしい病院です。しっかりと原因を特定してくれて、治療をしていただけます。ですが病気を特定するということはそれだけ検査も必要となり、医療費はどうしても高額になってしまいます。

クリンはこの病院に転院したからこそ今でも元気でいてくれていると思っていますが、毎月の医療費が家計を圧迫しているのは事実です。

 

 

使用限度や条件も注意しよう

 

実際に慢性疾患に罹患して初めて、保険の必要性を実感しました。この経験から、みのすけは9歳を迎える前に駆け込みで保険に加入しましたし、今後もし新しい子を迎える時には、必ず保険に入ろうと思っています。

我が家のクリンとニコでかかった医療費で考えてみると、毎年のワクチンやフィラリアなどの薬代は除いて、医療費の9割は慢性疾患によるものでした。薬代だけでも月に数万円かかりますし、定期的に検査が必要となります。また若い頃なら様子見していたような小さな変化でも、高齢になれば命取りになることもあります。ですから病院のお世話になる頻度はどんどん増えていきます。

うちの場合はクリンとニコがハイシニアに同時になってしまったため、医療費が二重でかかってしまいます。

こんなことなら保険に入っておけばよかった…と思っても後の祭り。今更ながら保険について調べてみて、いろんな種類があることを知りましたし、長生きしてくれることはとても嬉しいことですが、医療費も右肩上がりにふえていくことを実感しています。

 

保険を選ぶ時に気をつけてください!

・加入年齢に上限がある

・慢性疾患と認定されたら使用できない場合がある(※このタイプが多い)

・年齢とともに掛け金が高くなる(※驚くほど高くなるものもあります)

・保険適応外の病気が保険ごとに設定されている場合がある

 

もちろんどの保険も規約にしっかりと記載されていますが、細かい字で書いてあることと、結構難しい言い回しだったりするので、もし加入を考えておられるなら、電話で問い合わせしてみるのが一番手っ取り早いと思います。

ネットで検索すると、ペット保険の商品比較サイトなども多くあります。掛け金だけでなく、保険適応外の病名なども書いてあったりと、飼い主さんにわかりやすく説明してあるサイトもあるので、一度検索されることをおすすめします。

 

愛犬の病気は、飼い主にとってとても辛いものです。ただでさえ精神的に辛い状況の中、医療費という金銭的負担が大きくのしかかります。

愛犬には長生きしてほしいですし、もし病気が見つかったらしっかり治療してあげたいと思いますよね。若い頃はどれだけ元気であっても、それが一生続くわけではありません。「うちの子は元気だから大丈夫」、そんな保障は全くないのです。

 

もしまだ保険に入っておられないなら、一度保険加入について真剣に考えていただけたらと思います。

 

 

 

ライター:福井 惠子

 

 

【愛犬の健康】体の質は食べ物でかわる

愛犬の散歩に行った公園で、太った柴犬を連れた高齢の男性と話す機会がありました。

その男性は愛犬をとても可愛がっているようで、まるまると太った愛犬を優しいまなざしで見つめながら、男性は言いました。

「この子はちくわが大好きで、毎日ちくわを食べさせてるんや」

その柴犬は腎臓が悪く、病院にかかっているそうです。男性は愛犬が喜ぶからと、今でも毎日ちくわを食べさせているとのことでした。

柴犬も男性もとても幸せそうで、わたしは「腎臓に悪いから、ちくわをやめた方がいいですよ」とは言えませんでした。

 

 

体の質を作るのは「食べ物」

 

すべての生物は、細胞でできています。

人間は約60兆個の細胞でできているといわれています。この60兆個の細胞が、命が絶えるまで生まれ変わりを続けます。これが「新陳代謝」です。

細胞が若いと生まれ変わりのスピードが早く、細胞が古くなるとスピードは遅くなります。子供が怪我をしてもあっという間に治るのに、大人になると青あざがなかなか消えないのはまさしくこのことです。

わたしたちの体は、食べるもので大きく変わります。細胞は水分・タンパク質・脂質・炭水化物・ミネラルなどでできています。うち水分は60%以上といわれています。

毎日水を飲みましょうというのは、この水分を入れ替えるためです。流れている川の水はいつもキレイですが、貯水池の水は濁っています。体の中の水分をいつもキレイな状態にするために、毎日水を飲むのです。

水分以外の成分を見てみると、わたしたちが毎日食べている食事に含まれる成分であることがわかります。

食べ物で体を作ることがわかりやすく図で説明してある記事を見つけたので、引用させていただきます。

 

 

ねずみにチーズを与えます。

 

 

原子レベルのミクロ視点で見ると、ねずみもチーズも炭素や窒素などの集合体です。

 

 

ねずみに食べられて、体の一部となったチーズ。

出典:isao’s blog雑学File:24 – 命の定義

 

目に見える形では全く別物ですが、ミクロ視点で見ると同じです。このように食べ物が体の一部になると考えると、できるだけ質の良いものを食べたほうがいいと思えます。

 

 

細胞の質=体の質

 

細胞は200種類以上あります。それぞれ生まれ変わりの周期は違い、一番早いのは胃腸の表面を覆っている上皮細胞で、1~5日で生まれ変わるといわれています。一方、再生しない細胞もあります。心筋や神経細胞です。軽い胃腸炎は1日で治るのに、心臓病は移植などの治療が必要になるのはそのためです。

腎臓や心臓は、一度悪くなるとよくなることはないといいます。再生しない臓器はできるだけ大切にして、長く使えるようにしたいものです。

ではわたしたちの体を作る細胞の質を上げるためにはどうすればいいのでしょうか。

細胞の質を上げるには、細胞を作る栄養素の質を上げることが重要です。口から摂る食べ物で、わたしたちの体は作られていて、食べる物で体の質は変わるということです。これは人間だけに限らず、経口で栄養を摂る生き物すべてにいえることで、もちろん愛犬も同じです。

良質の栄養素は、良い細胞を作り出し、体は元気に健康になる、ということです。

 

 

なにより楽しい毎日を送ること

 

ところが病気は、食べるものにさえ気をつけていれば絶対にならない、というものではありません。細菌や遺伝、ストレスなどが原因でなってしまうこともあります。

とはいえ、加工食品は高塩分のものが多く、人間でも塩分過多になります。体の小さな犬にはもっと負担になります。愛犬の体を守るためにも、たとえ少量でも人間用の加工食品は愛犬には与えない方がいいです。

前述の柴犬は、10歳を超えているとのことでした。毎日おとうさんにちくわをもらうのが楽しみで、おとうさんのことが大好きなのが伝わってきました。

本当はちくわを食べない方が長生きできるかもしれません。すでに腎臓に症状が出ているのであればなおさらです。

でも、もう10年もの間この生活を続けてきて、柴犬もおとうさんもとても幸せそうで、これはこれでありなんだろうなと思いました。

 

もちろん体に不具合のない若くて健康な状態の愛犬には、ちくわは絶対にやめた方がいいです。