1歳を迎えたら健康診断をしてみませんか?

 

愛犬の健康診断、してますかーー?

 

 

奥村家では、先代犬Mackの場合は10歳の頃から毎年受けておりました。

でも、健康診断って高いんでしょう……?
そんな不安が大きいでしょうか。

 

私がなぜ今回この題材で記事を書こうかと思ったのかというと、実はまだ1歳の愛犬Shakeに大変な持病が発覚したからなのです。
ですがまだ1歳と若く、元気なShakeには、病がすぐに猛威を振るうことはありません。

はじめこそ、病名を聞き困惑しましたが、今は1歳という年齢で発覚したことはとても幸運なことだったと思っています。
早く分かればそれだけ早く対策もしてあげられますからね。

 

 

一歳で健康診断なんていらないんじゃないの?

 

若いんだから、健康診断なんて要らないよ。
お金もかかるし、若いんだから病気なんてうちの子があるわけがないし。

なんて思ったりしませんか?
実は私自身が、先代犬Mackが若い頃病院にかかったことがなかったので、まだ若いShakeの内臓に持病があるなんて思いもしませんでした。

 

なんとShakeに持病が……

 

 

 

 

Shakeは生後三か月から膿皮症という皮膚疾患があり、定期的に病院に治療に通う必要があるのですが、そのため通院した際にかかりつけから「若干の心雑音が認められる」と診断されていたのでした。
その時にエコー検査をして、『大きな心配は無い』との事だったのであまり深く考えていなかったのですが……。

それから数か月、今年の厳しい夏のせいか、Shakeの膿皮症があちこちに猛威を振るい、帰省中に悪化してしまったため、地元の病院へ行くと、そこでも心雑音を指摘され、さらなる詳しい検査をした方がいいと強く勧められたので、帰省から帰ってすぐにかかりつけへ行き、ドッグドックをしてもらいました。

 

その結果、先天的に心臓の弁に奇形があることが判明したのでした。
そしてなんと更に、肝臓の大きさが通常の二分の一以下の大きさである、小肝症という症状があることが見つかりました。

その時に初めて知る症状と病名に、非常に困惑しましたが、1歳という若さでこのような大変な持病を発見できたということは、今からケアができるという事なので非常に幸運に感じました。

 

 

健康診断は何をするの?

 

 

まず、健康診断と言っても大きく二種類あります。
一つ目は血液検査。血液検査では肝臓・腎臓・膵臓・コレステロール・栄養状態・貧血の有無などを見ます。

そして二つ目はエコーや超音波検査など、かなり詳しく検査するドッグドック。
もし、通院時の触診や聴診で特に異常が認められなかった場合、血液検査のみの検査を進められるかと思います。

二つ目のドッグドックは、血液検査で異常が認められた場合や、触診や聴診で異常が認められた場合にこちらを受けることとなります。
どちらの検査についても前夜9時から絶食、お水も早朝までと指導されることが多いです。
ただし、ドッグドックの場合、お腹に食べ物が入った状態を見たい場合もあるので、朝ご飯を持参してくださいと言われる場合もあります。
ドッグドックに関しては、朝連れて行き、病院に半日預け、夕方のお迎えになります。

 

 

費用について

 

いくらかかるの?保険はきくの?
実際病院によって請求額は多少変動するのですが、MackとShakeの請求書を参考にお話して行こうと思います。

 

血液検査のみ

 

 

 

Mackの血液検査の請求です。
Mackの場合、検査当時18歳の高齢だったので検査項目も多く、1万円を超える請求がありましたが、もっと若い場合はもう少し安くなると思います。

また、春と秋には割引がされる医院も多く、年齢にもよりますが6,500円前後から受けられる場合もあります。

 

 

ドッグドックの場合

 

 

 

Shakeの場合、聴診で異常を認められた心臓を主に検査するメニューを組んだので請求が大きくなりました。
血液検査に関しては1項目600円、10項目なので6,000円との請求になっています。

この日Shakeは混合ワクチンも受けたので、ワクチンの代金8,000円を引いた額になります。
また、Shakeの場合は診断名が付いたので保険が適用され値引きされています。

 

保険未加入の場合は(ワクチンを引いた額)約34,000円が請求されるはずでしたが、適用になったので(ワクチンを引いた額)約25,000円の請求になりました。

 

 

共に長く歩いていくために

 

 

 

 

大切な大切な愛犬には長生きしてもらいたい!
その為には病気の有無を早めに知っておく必要があります。

もし検査をして、何も無かったら「よかったね」でいいのです。
1歳になって検査をして、その後も診察で何もなければ次は6歳~7歳頃の健康診断をお勧めします。

10歳になってからは毎年。15歳を超えてからは半年に一度の健康診断をお勧めします。
Mackは晩年、毎月のように身体を壊したので、結果毎月のように血液検査をして、毎月のようにエコーを受けていました。

愛犬と長く永く歩いていくために、飼い主さんがしっかりと内臓のことも把握してあげる必要があると思っています。

 

 

ライター:奥村 來未

 

 

屋内排泄出来るようになろう

 

皆さんの愛犬は、どこで排泄していますか?
ワンちゃんにとっても、やはりお外での排泄はとっても気持ちのいいものかもしれません。

だけどお外でしか排泄出来ないと悪天候の時、飼い主さんや愛犬の具合の悪い時、ちょっとした(かなりの?)苦労を必要とすることになります。

これは約20年間犬と暮らした私の、個人的な考えですが、お外での排泄はデメリットのほうが多いと感じています。

 

 

MackとShakeの場合

 

Mackの場合

2017年に亡くなった愛犬Mackの場合、20年前の”怒るしつけ”によって屋内での排泄ができなくなったMackは、お散歩デビューから12歳まで外で排泄をしていました。

12歳からはトイレシートに排泄していましたが、そのキッカケは東日本大震災でした。

震災当日の余震の嵐の中、雪の降る中でも外を歩かなくては排泄出来ない状況に「これはダメだな」と感じたのでした。

 

Shakeの場合

 

Mackの経験があったので、Shakeは勿論うちに来てからずっと「おしっこ on トイレシート」です。

初めこそ、排尿排便を促さなくてはいけませんでしたが、今では勝手に排泄してくれるので、とっても楽なんですよ。

 

 

それぞれに、どうやって教えたか?

 

Mackの場合

先程も書きましたが、20年前一般的だった「怒るしつけ」によって屋内での排泄ができなくなったMack。
犬を飼い始めて数年の方は驚くかもしれませんが、20年前当時は”間違った場所で排泄してしまった場合は、鼻を排泄物近くに押し付け、ダメでしょう!と叱る”としつけ本に書いてありました。

当時家庭犬のしつけにも、軍用犬にするようなしつけを応用していたのでしょう。
結果、そのしつけの効力は絶大で、屋内では我慢できなかった場合を除き、「絶対に」排泄しなくなってしまいました。

そんなMackがどうやって屋内で排泄できるようになったのか?
しつけをし直したのは12歳になってからでした。
Mackはお手紙(他の子の排泄後の臭い)をじっくり読む(嗅ぎ取る)のが大好きな子でした。
そしてお手紙を読んだ後は必ず、お返事(同じ所に排泄)するのでした。

だから私は、犬達のお手紙がいっぱい詰まって、更にMackが上書きした場所の土を、草ごと持ってきて屋内のトイレシートの上に置いてみました。
するとMackは外でするときと同じようにじっくりとお手紙を読み、私の顔をチラチラ見ながらしばらく「していいのか・だめなのか」を考えている様子でしたが、衝動には勝てず、結果シートの上にオシッコをしてくれました。

すぐに褒めると、Mackは「え!これでよかったの?」と言っているかのように、またすぐにシートの上に行き、今度はウンチをして見せました。
少しづつ土を減らしていき、土が全てなくなる頃には、Mackは完全にトイレシートでの排泄を覚えてくれたようでした。
完璧に覚えるまでの期間は一か月半くらいでした。

Shakeの場合

 

子犬にトイレを教えるのは、驚くほど簡単でした。
Mackにトイレを教えた時に比べ、いとも簡単に完璧にトイレを覚えてもらうことが出来ました。

 

教え方は至ってスタンダード。
うちに来たばかりのShakeはそこら中にオシッコをしました。
だから、部屋中にオシッコシートを敷きました。
たまたまでも、オシッコシート上に排泄をしたら極端に褒めます。
それを繰り返しつつ、シートの範囲をジワジワ小さくしていきます。

そのうちオシッコシート上でしか排泄しなくなったので、トイレ用のゲージ内にのみシートを敷きました。
そしてトイレは部屋の隅に。そして上に軽くタオルなどの布をかけてあげます。
すると個室感が出るので、安心して排泄してくれます。

私達も個室じゃないと出るものも出ないですもんね(笑)

 

 

こんな感じにしっかりトイレに排泄してくれています。

現在はこの写真を撮った時とは違うレイアウトなのですが、トイレシートに排泄することを覚えたShakeはどこにトイレを設置してもしっかりトイレで排泄してくれます。

失敗が無くなるまでの期間は約3週間でした。

 

 

お外での排泄のデメリット

 

アンケート

先日ツイッターでアンケートを取りました。
とはいっても、私のフォロワーは400人前後なので他の人が取れば違う結果かもしれないですが、参考までにまずはアンケートの結果をご覧ください。

 

この結果によると、屋内で排泄しているけど、散歩時にも排泄をする子がほとんどという結果でした。

頂いたコメントがこちらです。

 

色々な理由があるのだなと改めて感じました。
やはりお外での排泄は、とっても気持ちいい物なのでしょう。
臭いが沢山ある場所では、我慢できなくなってしまうのでしょうか。
Shakeは基本シートで、お散歩に行っても外でオシッコをすることは滅多にないのですが(家に迎えてからの約一年で2回です。)ドックランは別のようで…お手紙が沢山あるからなのか?必ず両方してしまいます。
ウンチはドッグランでなくても我慢できずにしてしまいます。

 

 

外じゃダメなの?

お外での排泄がダメだとは言いません。
ですがマナーを守れない人の多いこと…マナー違反はトラブルを招き、マナーを守っている者にまで苦情が来たり、結果犬の立ち入りを禁じられたりすることが多いです。

ウンチを持ち帰るのは勿論ですが、オシッコした後に水をかける人を散歩中にほとんど見た事がありません。(私の行動の範囲内での話です。)
ドッグランでも、ジョウロが置いてあるにも関わらず、オシッコしたのを見ていても水をかけない人がとても多いです。

 

マナーベルトをしよう!

 

神社仏閣に行った時、テーマパークに行った時……
「犬を連れて行ってもいい所」へ行った時は、なるべくマナーベルト・オムツの着用をしてみませんか?
「犬を連れて行ってもいい所」には、動物が嫌いな人も居るでしょう。
きっと動物が嫌いな人は、オシッコあとに水をかけたとて、とっても嫌な気持ちになるのではないでしょうか?
ましてやこれから夏本番。夏場のオシッコは水で流してもキツイです。

そして、マナーベルト・オムツをしている犬を見ると、動物嫌いな人や犬を連れて居ない人はどう思うでしょう?
「ああ、あの飼い主さんは配慮のできる人なのだな。マナーのいい人なんだな。」と思うと思いませんか?

出先でなくても、いつもどうしても人のお家の門や塀にオシッコをしたがる。という子にはマナーベルトをつけて散歩するのはどうでしょうか?

 

私たちがコツコツと対策や配慮をしている姿を見せることで、厳しい目が少しでも減る結果になるかもしれません。

 

 

屋内排泄できるメリット

 

屋内排泄はやはり楽です。
お天気も関係ありません。そして尿や便も観察しやすく、健康管理にもなります。

そして屋内で排泄を完璧にしようと思ったキッカケ、災害時。
災害時もシートさえあれば排泄してくれるし、それは自宅でなくても車内・実家・訪問先どこででも、オシッコシートを敷けばそこに排泄してくれるので本当に助かります。

どうしても屋外で排泄したい子には場所を選んでマナーベルト・オムツを使用し、どこであっても屋外で排泄してしまった場合はお水をかける。

マナーを守りすぎるくらい守って、犬も飼い主も、犬嫌いな人も、犬を飼っていない人も快適に生活できるようにしていきたいですね。

 

 

ライター:奥村 來未

 

 

【同行避難】愛犬と災害に備えよう!

 

いつ・なにがあるか……予測出来ればいいのだけど、地震・災害はいつ起こるか予測することはできません。
東日本大震災も、突然私達を襲いました。

今回は311での自分の経験や、その後のセミナーで学んだ事、個人的に必要だと思ったものを私の視点からお伝えしていこうと思います。

 

同行避難ってなんだろう

 

同行避難……
ペットと暮らす方ならだれもが一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
読んで字のごとく、同行避難とは災害発生時にペットを連れて避難することを言います。

避難所で実際にペットと人とが共に暮らすことを”同伴避難”といい、同行避難とは意味がやや異なります。

 

311・奥村さんの場合

 

311発生時、私は同行避難を困難と考え、屋内は荒れていたので亡き愛犬Mackと当時1歳7か月の娘と共に車中泊の準備をしていました。
そこへ「犬も連れてきてる人居ますよ!」と声をかけていただき、”同行避難”することが出来ました。

避難所へ行くと、あまりに大きな揺れだったので避難所が大混乱していました。しばらくすると、ペット連れは一か所に集まってくださいとのアナウンスがあり、移動。
その晩は共に身を寄せ夜を越すことが出来ました。
幸いにも翌日、義父母が迎えに来てくれ、義実家に避難したので、翌日からの避難所の様子は後々知ったのですが、あの寒さの中、犬は玄関にてクレートに入れられ、共に居ることが出来なくなったという事でした。

もうすでに当時Mackはシニア期に突入していたし、とても寒がりな子だったので、迎えに来てくれた義父母には今もとても感謝しています。
もしも翌日も避難所に居て、共に居られない事実に直面した時、私はどうしただろう……やっぱり車中泊したかもしれません。

 

愛犬のための備え

 

愛犬の”非常持ち出し袋”……作ってますか?
自分の事は二の次にしてでも、愛犬の持ち出し袋を作ってあげてください。
明日は何があるか分かりません。地震・水害・大規模火災。自分には降りかからないと思ったら大間違いです。

先日も大きな地震があったので、我が家では愛犬の持ち出し袋の中のフードを新しい物に変えました。
その時に写真を撮ったので、参考にして頂ければと思います。

 

 

非常持ち出し袋の中身

 

 

上の写真では水が入っていませんが、Shake用の非常持ち出し袋は娘でも持っていけるようにしてあるので、我が家では人間用の方に一緒に入っています。ご自身で持ち出す場合はペット用のお水を入れてください。
※ペット用水も水道水も無い場合、愛犬には軟水を飲ませてください。

災害時、自身の経験でドッグフードは1週間は新しく入手することはできませんでした。
なのでいつも食べているドッグフードを約一週間分入れておいてあげてください。

 

ドッグフードはこのように、スーパーなどでよく見るポリ袋に一日の量を計って入れ、一度縛ります。
5.8KgのShakeの場合、一枚のポリ袋に三回分のフードが入ります。
傘用の袋を使えば、一枚で更に多い日数分のフードが入るでしょう。

避難所に同行避難しても、同伴避難ができるかはわかりませんが、もしも同伴避難が出来た場合は周りへの配慮が必要となります。
上の写真のオムツ・マナーベルトは排泄で不快感を与えないため。
そして愛犬用着衣は防寒もありますが、抜け毛防止です。

その他にも、無駄吠えの躾やクレートに大人しく入っていられるようにする躾はとっても大切になってくるでしょう。

 

 

愛犬手帳を書きましょう

 

 

愛犬手帳は、犬籍登録の際・イベント・防災訓練などで配っていることがありますね。
勿論、ご自分のお好きなノートで作っても構いませんが、なるべく健康な子でも書くようにしましょう。

 

 

手帳の書き方

 

 

我が家の健康手帳は無料配布されたものですが、中身はカスタムしています。
これは最初の1ページ目。
左側には迷子に万が一なってしまった時も使える、Shakeの全体の写真を貼っています。
特徴欄にはShakeの身体的特徴・性格・持病・マイクロチップの有無を書き込んであります。

右側は本当は手帳の目次なのですが、家族全員が写った写真・家族全員の名前と年齢を書いて貼っています。
年齢は変わってくので、変わるごとに貼り替えます。

中のページにはフィラリア薬を飲ませた日やワクチン接種の日、通院の内容などを記入します。

 

鑑札・注射済み票を身につけさせよう

 

愛犬がいつ迷子になるか。
リードが無くても私のそばを離れない!という人もいるかもしれませんが、近くで大きな音があってビックリして・他のワンちゃんが向かってきたのに驚いてどこかへ逃げてしまったら?

「絶対」なんてことはありません。
必ずリードを付け、鑑札と注射済み票をつけましょう。

 

 

我が家では鑑札・注射済み票・迷子札は簡単に付け替えられるようにしています。
ですから胴輪でも、首輪でも簡単に付け替えられます。
この鑑札・注射済み票入れはお恥ずかしながら自作ですが、通販でも革製のしっかりしたカッコイイものや、可愛いものなど色んな種類のものがあるのでお勧めです。

地震大国といわれる日本ですが、人生80年あれば、ほぼ必ず一度は地震以外にも多くの災害に見舞われるでしょう。
「自分には関係ない」と思わずに、せめてペットや子供たちの備えはしてあげて欲しいというのが、実際に311で避難した私の考えです。

手帳や袋の中身など、少しでも参考になったのなら幸いに思います。

 

 

ライター:奥村 來未

 

 

 

 

【犬の十戒】老犬の飼い主がつくった「老犬の十戒」

わたしはアメブロを通じ、ライターの奥村さんと知り合いました。

奥村さん家には、我が家の愛犬クリンよりも1歳年上のMackくんがいました。Mackくんと奥村さんは、幾度も襲ってくる恐ろしい病魔と闘い、わたしがブログの読者になった時は、ちょうどMackくんが前庭疾患を患い、ほどなくして膵炎を発症し、奇跡的に復活した後に歩行困難になった頃だったと記憶しています。

 

膵炎で入院している時に座ることも立つこともできなくなり、無事退院した頃には完全寝たきりになってしまったMackくん。そんなMackくんに約1年間ずっと付き添い、昨年の10月に18歳4ヶ月で見送られました。

 

 

Mackくんとの絆

 

犬の十戒

 

奥村さんは、小学生の頃にMackくんを家族に迎え、弟としてMackくんを可愛がっていました。

一時家庭の事情により、Mackくんと離れて暮らしていたそうですが、結婚し妊娠中に里帰りをした時にMackくんを迎えにいき、それからずっと一緒に過ごしていたそうです。

Mackくんと共に過ごすようになり、ほどなくして奥村さんは母になりました。赤ちゃんだった娘さんはどんどん成長し、それまではMackくんが娘さんのことを見守っていたのが、立場は逆転していったそうです。

成長していく娘さんと、年老いていくMackくん。できることがどんどん増えていく娘さんと、少しずつ少しずつ体に変化が出てくるMackくん。Mackくんが小さなパピーの頃からずっと一緒に過ごしていた奥村さんは、とても切なかったそうです。

 

みんな平等に歳をとり、平等に老いていく。当たり前のことですが、奥村さんは、家庭の事情とはいえ、一時Mackくんと離れていた時期があったため、Mackくんの体に不具合が出ると、自分のせいかもしれない、と自分自身を責めたそうです。

 

 

不眠不休の介護生活

 

犬の十戒

 

少しずつ少しずつ、Mackくんの体を蝕む病。

前庭疾患を発症してからのMackくんは、それまで自由に動けたはずの体が不自由になり、とても辛そうだったそうです。そして、辛そうなMackくんを見ている奥村さんは、どうすることもできない自分を責めたそうです。

当時のブログには、何もできない自分を責め、不自由な体で排泄さえも自分でできなくなってしまったMackくんを受け入れることに必死な奥村さんの心の叫びが書かれていました。

認知症のような症状も出始め、夜鳴きをするようになってしまったため、ご近所に迷惑にならないよう、夜もほとんど不眠でドライブに連れ出したり、抱っこしてなだめてみたり…

小さな子供がいながら、夜は眠れない生活をずっと続けている中、それでもなんとかMackくんが気持ちよく快適に過ごせるようにと様々な工夫をされていました。

まだ20代の奥村さんが、子育てと介護を両立している姿に、こちらまで心が締め付けられるような思いでした。

 

 

愛犬と共に病と闘う飼い主の心の声

 

犬の十戒

 

寝不足で疲労困憊の中、それでも介護は休めません。ワンワンと鳴き続けるMackさんを前に、泣いてしまうこともあったそうです。そんな中、娘さんとの会話の中で、「犬の十戒」のことを、今のMackくんの気持ちになって考えたそうです。

 

その時にできたのが、「老犬の十戒」です。

 

犬の十戒は、作者不明です。今ではいろんなサイトなどで紹介されていて、たくさんの方がご存知だと思います。

奥村さんは、介護が必要になった愛犬を前に、自分自身が日頃感じている「介護する側の辛さ」ではなく、本当は今まで通り自分の足で歩きたいであろう、自分の力で排泄したいであろうMackくんの気持ちになり、そこで改めてMackくんの辛さを実感したそうです。

 

我が家にも老犬がいます。老犬は、今まで当たり前にできていたことが、気づいた時にはできなくなっていたりします。

正直、我が子同然の愛犬が年老いていく姿はとても辛いですし、現実逃避したくなることもあります。でも、介護は待ってくれません。だから、この「老犬の十戒」をブログに書かれていたのを読んだ時、心が締め付けられるようでした。

 

老犬の介護をしている飼い主さん、また愛犬の病気と共に闘っている飼い主さんに、ぜひ知っていただきたいと思い、紹介させていただきました。

 

辛いのは、介護しているわたしたちよりも、きっと介護されている愛犬の方なのかもしれません。

 

奥村來未さんのブログ記事:老犬の十戒

 

 

 

ライター:福井 惠子

 

 

【アンケート】医療費・介護グッズや困っていること ~老犬の闘病・介護、飼い主の声(2)

老犬の闘病・介護に関する飼い主の声についてのアンケート結果 第2弾は、医療費や食費など、実際にかかっている費用のこと、介護や看護で困っていること、欲しいグッズ、ご意見ご感想等を紹介させていただきます。 

 

愛犬の闘病・介護のことあれこれ

毎月かかる費用やほしいグッズ

アンケート

 

3万円以上の費用額の方が、6割以上いるという結果となりました。ちなみに我が家の場合、昨年愛犬クリンが手術をした時は、中古の車が余裕で買える金額でした。年齢が高くなればなるほど、どうしても医療費がかかってしまいますし、保険などに入っていないと、かなり家計を圧迫します。

また、介護や看護について困っている・かなり困っていると答えた方は26%でした。これはおおよそ3人に1人の方が困っているという状況です。アンケートでは、困っていると答えた方に、実際どのようなことでお困りなのかを聞いてみました。

 

介護や看護で欲しいグッズ

実際に愛犬の介護や看護をされている飼い主さんが欲しいと思うグッズについて聞いてみました。

アンケート

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今欲しい!と思うグッズは、困っていることに関連するもの、という結果です。つまり、排泄、室内での行動、食事、外出などで困っているということがわかりました。

確かに自分のことを振り返ってみると、元気な時にはおもちゃや洋服などのコーナーを見ることが多かったのが、シニアになるとおもちゃコーナーはほとんど見ることがなくなりました。

以前は洋服は可愛いかどうかが選ぶ基準でしたが、今では保温性が高いものなど、デザインではなく健康のために必要だと思うものを探すようになりましたし、なおかつ着脱しやすいデザインのものを選ぶようになりました。

 

 

愛犬の介護で困っていること<生の声>

 

飼い主さんからいただいた、生の声を掲載します。

 

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              ※複数回答有 順不同

 

困っていることを具体的にお聞きすると、老化による症状を何とかしてあげたいけれど、なかなか思うようにいかないことが多く、飼い主さん自身の負担だけが増えていることがわかります。

視力の低下、室内での過ごし方、外出・投薬・食事・排泄など悩みは様々ですが、歳を重ねていくにつれ体の機能は衰えていきますので、どこかに何らかの不具合は出てきます。それでも、家族など複数人での介護ならまだ気も紛れますが、たった1人での介護となると、心身ともに参ってしまいます。

介護に時間をとられることが多く、日々の生活リズム自体が変わってしまうことも。我が家の場合は、3年前から始まった食べムラ・食い渋りで、食べ始めるまでに時間がかかるようになってしまったため、出かける際は、3時間前には起床するようになりました。

 

 

どれだけ手がかかっても、今までより愛おしい存在

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過去に愛犬の介護経験があれば、様々なことを予測出来て、割とスムーズにいくと思いますが、初めての介護の場合は戸惑うことばかりです。

若く元気な頃の愛犬からは想像もできない「悩み」が増えていきます。シニアと言われる7歳前後を境に、少しずつ少しずつ体は衰え始め、ある時ふと「あれ?うちの子、そういえば走らなくなったな」「ご飯食べるのが遅くなったな」など、愛犬の変化に気づきます。わたしたち人間も、何もないところで躓いたり、ご飯を食べている時にむせたりするのは老化現象のひとつ。それと全く同じことが愛犬にも起こります。

愛犬が歳をとり、できないことが増えてくると、そう遠くない未来に訪れるであろう命の期限を、目の前につきつけられたような気持ちになることもあります。 だからこそ、老いた愛犬に関する悩みや困りごとはとても重くのしかかり、解決策が見つからないととても苦しくなってしまうのだと思います。

愛犬を失うかもしれないという不安も相まって、どんどん深みにはまってしまうこともあります。そんな時、同じような悩みを持つ飼い主さんが身近にいると、それだけでとても救われたような気持ちになります。どんなことを試したか、どこのフードがよかったかなど、今まで知らなかった情報を得ることで、「希望」を持つことができるのです。

老犬の体の衰えは、今よりも格段に良くなるということはあまり考えられません。次第に衰えていくことの方が多いです。しかし介護は、今よりも楽になれる方法があるかもしれません。経験者の話を聞くというのもそのひとつです。情報を知るということで、心身ともに楽になれることがたくさんあると思っています。

これからも、たくさんの方の生の声を集め、ワンワンラボで共有していこうと考えています。

 

あなたはひとりではありません。あなたと同じように悩んでいる飼い主さんは、きっとどこかにいるはずです。だから、どうか、ひとりで悩まないでください。仲間がいるだけで、心が元気になりますから。

 

【アンケート】持病と食事 ~老犬の闘病・介護、飼い主の声(1)

SNSで愛犬のことを発信されている方はたくさんおられます。中でも愛犬の闘病や介護をされている方のブログでは、愛犬の病気、症状、治療法や薬のことなど、詳しく書かれている方もたくさんおられます。介護も同じで、手作りで介護グッズを作っておられる方や、症状に合わせて様々な工夫をされていることを書かれておられます。

 

同じような悩みをお持ちの方のブログを読むと、「わたしだけじゃないんだ」と思え、心がとても軽くなりました。わたしは愛犬の「食べムラ」に悩んでいましたが、原因は自分であると自覚していたので、余計に救われたんだと思います。

SNSを通じて仲良くなった方に老犬介護や闘病についての話を伺ううちに、どんなことで悩んでおられるのか、具体的にもっと話を伺いたいと思いました。そこで、匿名でアンケートにご協力をいただきました。今日はアンケートの結果を参考資料としてまとめたものを紹介させていただきます。

 

 

【愛犬の闘病・介護】回答者情報

 

アンケートにお答えいただいたのは30名でした。

アンケート回答属性

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女性の方が約9割で、年代は40~50代が最も多く、約80%という結果でした。ブログをされている方は女性の方が多いのと、愛犬の世話を女性がされている方が多いということも考えられます。

 

愛犬年齢~フードの種類

次に愛犬の年齢と、食べることについて伺いました。

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8割近くがシニア犬の飼い主であることがわかりました。これはシニアになるほど、健康に強い関心を持たれているのだと思います。

また毎日の食事については、ドライフードは100%の結果、次いでトッピングとサプリメントがほぼ同数でした。老犬になると、健康状態が気になる方が増えてくるため、サプリメントという回答が多いと考えられます。また、若い頃よりも食いつきが悪くなってくるため、トッピングを使用される方が多いと考えられます。

 

 

【愛犬の闘病・介護】愛犬の持病について

 

続いて持病や既往歴などについても聞いてみました。

愛犬の持病・アレルギーについて

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持病・既往症(その1)

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持病・既往症(その2)

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腎臓病、ヘルニア、シニアに多い心臓病などのよく聞く病気よりもその他が突出して多い結果となりました。

既往歴を伺ったところ、免疫系の病気や脳疾患、花粉症、腸炎や膵炎、気管支炎など、ほとんど人間と変わらない病名が並んでいました。これは、獣医学が発達し、病名がわかるようになり、治療法が解明されているといえます。

 

 

愛犬の健康のために気をつけていること

 

続いて、愛犬の健康のために気をつけていることを聞いてみました。

愛犬の健康のために気を付けていること①

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愛犬の健康のために気を付けていること②

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飼い主さんの愛犬に対する思いがとても伝わる結果となりました。毎日の生活の中で、愛犬の健康チェックを欠かさず行うことで、病気の早期発見にもつながりますよね。

また、変化があるとすぐに病院に連れて行くという答えもありました。わたしたちは日々の生活の中で「病気を予防すること」はできますが、「病気を治療すること」はできません。飼い主であるわたしたちにできることとして、毎日の生活の中でいかに病気にならないように気をつけるか、を考え、気をつけておられる飼い主さんが多いのだと改めて思いました。

 

アンケートはまだ続きます。次回は医療費についてと、介護で実際に困っていることなどを紹介したいと思います。

【ペット業界】私が経験したペット業界の悲しい裏側

記事提供:たのしくいきたい子

 

 

私、たのしくいきたい子は動物が大好きで高校卒業の後はペット関係の専門学校に行きペット業界で働いていました。

そんな私ですが数年前にペット業界を去りました。

 

その理由はやはり心が耐えれなかった、、、からです。

 

今日は私が経験したペット業界の話を記事にしたいと思います。

 

 

 

誰でもペットを買える

 

現在日本で犬や猫を飼うとしたら資格も何もいらず誰でもお金を出したらペットショップでペットを買えます。なので、ペットを飼う資格のないような方がペットを買っていくことがあります。

次の話は私が対応したお客様の話です。

 

大型犬をマンションで飼育する飼い主さん

ある日「ちょっと相談したいことがあるんだけど」と来店されたお客様。

話を聞くと私の働いているペットショップとは違うペットショップで大型犬を買ったと、、、

しかしその飼い主さんの住んでいるマンションは犬が禁止で鳴かれると困ると。

どうにか鳴かない方法はないですかと、、、

 

なので、

「そもそも犬が禁止のマンションで犬を飼うことは難しいです。犬はぬいぐるみじゃないので鳴きます。」と答えました。

そして、「散歩はどうされていますか?」と聞くと、、、

 

「見つかったら駄目だから散歩なんてしてないよ」と当たり前のように言われました。

 

犬の知識がある方ならご存じ、大型犬が散歩を行けないというのはかなりのストレスで耐えれません。

しかし、そんな知識のない方が普通にペットを買っていきます。

そしてペットショップ側も売れたらいいのスタイルなのでそんな方にもペットを売ることがあります。

 

 

売りたくない人でも断ることが出来ない

 

ペットショップで働いていると時にこの方には売りたくないと思う人がペットを購入していく事があります。

現状、売る側のペットショップが売ることを断れば売買成立は出来ませんが、ペットショップで働いている店員のほとんどが争いごとを避けるためや店の利益の為に売りたくない人にも売ります。

 

ペットショップの利益は犬、猫を売ることが一番の利益のため売る側も必死です。

ちなみにペットシーツやご飯などの利益はかなり低いです

 

 

ペットを売るのに資格なんていらない

 

ペットを売る側には資格をもっている人がいると思っている方が多いと思いますが、全く資格なんていりません。

ペットを売る人の中にはアルバイトとして雇われて一週間なんて人もいます。

そんな方がペットを売るのですから、知識のないお客様が来ると先ほどの大型犬をマンションで飼うという事態に陥ることがあります。

 

 

売れないペットは、、、?

 

ペットショップで働いていたときよく聞かれたのは「売れない子はどうなるの?」でした。

私が働いていたペットショップではとことん値段を下げてなんとか売っていましたが、それでも売れないときは店員さんが買って帰ることが多いです。

 

ちなみに我が家の可愛い猫と犬も売れ残り。

我が家の可愛いロシアンデブブルーとコメダワラポメラニアン

 

しかし、、、ペットショップによっては山に捨てるという話も聞いたことはあります。

 

そして、、、私の知り合いにが行ってたペットショップでは店の裏側に40匹ぐらいの売れ残って大きくなった犬がいてどうすることもできないという話を聞いたことがあります。

 

その犬たちは小さな段ボールに入れられたまま一日を過ごしているらしい。

 

もちろん身体は糞と尿まみれだとか、、、

 

 

このままでいいの?

 

私が思うのはペットを売る側、買う側、両方に資格はいると思います。

命を預かるのですから。

 

車の免許と同様に飼い主さんに免許を作って欲しいと思います。

飼い主として資格のないことをしたら車の免許と同じように飼育免許を剥奪するとか、、、

 

今の日本のペット業界は無法地帯のような気がします。

何の罪もないペット達、私たちを癒やしてくれるペット達が幸せであって欲しいです。

 

 

参照記事元:私が経験したペット業界の悲しい裏側

 

 

 

 

【ヘルニア予防】専門家に聞く!愛犬のヘルニア予防のために飼い主がすぐに実践できること(2)

前回の記事では、ドッグケアのプロから、愛犬の足腰を守るためのお話を伺いました。今回の記事では、椎間板ヘルニアになってしまう原因と、愛犬の足腰に負担のない「抱き方」を紹介させていただきます。

 

 

どうして犬は椎間板ヘルニアになってしまうの?

 

獣医師の山路美晴先生にお話を伺いました。

山路 美晴 獣医師

滋賀ペット治療院代表。ペットの足腰ケアやヘルニアなど、鍼灸を主とした治療を行っている。飼い主が愛犬の体に毎日触れることはとても大切とのことで「自宅ケア」を推奨しており、全国各地で飼い主向けの鍼灸セミナーを開催している。

ペット鍼灸セラピー 滋賀ペット治療院

 


わたしの治療院は、ペットの足腰の不具合に悩む飼い主さんから相談を受けることがとても多いです。特に椎間板ヘルニアは、痛みを伴うことの多い疾患で、飼い主さんの悩みも深刻です。

椎間板ヘルニア(以下ヘルニア)は、軟骨の変性により椎間板が椎骨の間から飛び出すことによって脊髄の神経を圧迫し、痛みや麻痺を起こす疾患です。遺伝的に軟骨が変性しやすい犬種(ダックス、ペキニーズ、コーギー、フレンチブルドッグなど)がかかりやすい疾患です。この犬種は、比較的若い時期から発症することもあります。それ以外の犬種でも、加齢により椎間板の弾力性が失われ、発症しやすくなります。また、胴長短足という体型的な要素、肥満により筋肉が弱るなどの要素が加わると、さらに発症のリスクは高まります。

ヘルニアを発症しやすい犬種については、散歩や運動で筋肉をつける、肥満にしない、また体をねじるような抱き方をしないなど、日々の生活習慣を見直すことでもヘルニアのリスクを減らすことができます。犬は散歩が大好きで、運動することは楽しみのひとつです。歳をとっても愛犬が自分の足で歩けることは、長生きの秘訣だと思っています。


 

わたしたちが何気なくやっている普段の行動が、愛犬の足腰に負担をかけていることもあるのかもしれません。

 

 

ドッグケアのプロに聞く!愛犬の足腰を守るコツ

 

引き続き今井先生にお話を伺いました。

老犬訪問介護・犬のリンパマッサージ・リハビリケア やさしい手*リアゾン

老犬介護・犬のリハビリ・しつけ(犬のようちえん)レッツ(東京都江戸川区)

 

犬の姿勢は、足腰を守るためにはもちろんですが、犬の精神を安定させるためにもとても重要です。姿勢を正しくしてあげると、それだけで内面の変化があります。人間でも猫背でいる状態と、背筋をピンとして視線をまっすぐにしている時では、思考も気分も違います。

シニア期になると、足元がおぼつかないことも出てきます。「歩かせるのはかわいそう」といわれる飼い主さんもいらっしゃいますが、シニアになっても、できるだけ本来の姿勢をキープしてあげることはとても大切です。歩行ができなくなってしまった子も、補助しながら立たせてあげるだけで効果的です。たとえ短時間でも、自分の足で立たせて、歩かせてあげてください。

犬は歩くという行為をしなくなると、体を動かすこと自体が減っていきます。それが自信喪失につながることも。自信をなくしてしまうと、元気がなくなり、食欲は減退し、どんどん衰弱することもあります。それほど姿勢は大切であり、正しい姿勢をとるだけで、かなり違ってきます。病気などでたとえ歩けなくなったとしても、毎日立たせてあげたり、装具などを使って歩かせてあげることは、愛犬にとってはとても嬉しいことなのです。

 

 

ドッグケアのプロが勧める「愛犬の足腰を守る」抱き上げ方

 

引き続き今井先生に伺いました。

 

日々の生活の中で、抱き上げる動作があると思います。この「抱く」という行為自体、犬の体に負担のかかる体勢になりやすいので、特に注意が必要です。よく愛犬を抱っこされている飼い主さんを見かけますが、抱っこするということ自体、実はあまりおすすめできません。大事な愛犬の足腰を守るためにも、日々の生活の中では極力抱っこするのは控えるようにし、自分の足で立たせてあげてください。

 

 

抱き上げる時のポイント

愛犬を抱き上げる時・降ろす時には、四肢が地面に対して垂直になる体勢になるようにすると、愛犬の足腰に負担がかかりにくいです。今回は病院の診察時や車に乗せる時などの、愛犬抱き上げ方を紹介させていただきます。

 

①愛犬を地面に立たせて、前肢と後肢の付け根にそれぞれ右腕と左腕をいれます。手の平でなく、腕の面で支えるように手を入れます。

 

②腕の面に愛犬の体を載せながら立ち上がります。この時、内臓を圧迫しないように気をつけます。抱き上げた時の愛犬の体勢は、地面に立っている時とほとんど変わらない状態になります。抱き上げている時は、愛犬の体重は上半身にかける感じに載せてください。胸の部分には肋骨がありますので、内臓に負担がかかりません。

 

③降ろす時は、愛犬が地面にそのまま立てるようにそっと降ろしてください。この時も、お腹を圧迫しないよう気をつけてください。

このように、愛犬が自分の足で立っている時とほとんど同じ体勢で抱き上げると、愛犬の足腰への負担が少なくてすみます。

 

<ご注意ください>

・お腹の部分は、手のひら全体を使って面で支えるようにしてください。特に骨のない部分は力を入れないようにしましょう。

 

 

 

抱っこしたまま手を使いたい場合の抱き方

 

これからご紹介するのは、動物病院で教えてもらった抱き方です。ヘルニアを発症した子を抱きかかえる場合に、この抱き方を推奨しているとのことでした。

この抱き方は、背骨や後肢への負担がなく、犬が地面に立っているような体勢で抱くことができます。腕の上にうまく乗って安定している場合は、もう片方の手を使うこともできます。

 

小型犬の片手での抱き方

この抱き方は、獣医さんからヘルニアを発症した子を抱っこする方法として教えてもらいました。特に胴長の犬種(ダックスフンド等)は腰を痛めやすいため、ヘルニア予防のためにもこの抱き方にされることをおすすめします。

愛犬の後肢から腕を通し、胴体を腕の上に愛犬の胴体を載せます。手のひらで胸の部分を支え、もう片方の手は愛犬の体にそっと沿わせます。腕で体を支えるため、抱き上げた時に愛犬の体は安定しています。

 

※片手で抱く場合は、愛犬が落ちないようご注意ください。極力もう片方の手を愛犬に添えるようにしてください。

 

 

愛犬の足腰を守るために飼い主ができることまとめ

 

極力愛犬には自分の足で歩かせてあげること。これが一番重要です。

 

 

脇の下をすくい上げるような抱き方は、愛犬の体に負担がかかりますので、できるだけ控えましょう。

 

 

抱っこは極力控え、抱っこする場合は腰に負担のない体勢で抱っこするようにしましょう。

 

ほんの少し習慣を変えるだけで、大切な愛犬の機能を守ることができます。愛犬にはいつまでも元気で歩いてほしい!というのは飼い主共通の願いです。少しでも長く身体機能を保つためにも、今日からできることを共に実践しましょう!

 

 

 

 

【ヘルニア予防】専門家に聞く!愛犬のヘルニア予防のために飼い主がすぐに実践できること(1)

愛犬が若くて元気な頃は、まったく考えなかった「歳をとる」ということ。

歳をとると、いろんなところにいろんな不具合が出始めます。どれだけ気をつけていても、どこかしらに何か出てくるのが「老化」です。

中でも足腰に不具合が出ると、飼い主の負担はとても大きくなります。自分の足で歩けなくなった愛犬を見るのはとても辛いもの。

病気で歩けなくなってしまったのは仕方ないですが、予防できることもあります。

我が家の愛犬も、寝起きなど後足のふらつきがみられることがあります。楽しそうに走る姿を見ていると、少しでも機能を長く保ってあげたいと思います。

シニアになっても、自分の足で歩き、大好きなお散歩を続けられるよう、愛犬の足腰を守るためにできることを紹介させていただきます。

 

 

手術ってそんなにかかるの!?

 

足腰の不具合と聞いてまず思い浮かべるのが、椎間板ヘルニア(以下ヘルニアと表記)です。ダックスやコーギーは、胴長短足の体型により腰に負担がかかりやすいため、発症する率が高いそうです。

ヘルニアになる原因は、老化や太りすぎ、激しい運動で椎間板に負荷がかかってしまうことなどが挙げられます。

犬は運動が大好きな動物です。足腰が悪くなってしまうと、大好きなお散歩に行けなくなりますし、何より痛みが伴う傷病のため、辛そうにする愛犬をみるのは飼い主としてとても悲しいことです。

そして、医療費もかかってしまいます。大手ペット保険会社が、2016年に支払った事案を集計したペットの手術ランキングを発表されていたので紹介させていただきます。

出典:2017年ペットの傷病ランキング | ペット保険のアイペット損保

 

特筆すべきは金額です。ヘルニアは手術数では7位ですがトップ10中金額は1位です。手術費用が高額になるのは、医療機器の発達や技術の進歩などによるそうですが、もし手術で治るのなら何とかしてあげたいと思いますよね。

いくらヘルニアを予防したいと思っても、愛犬のすべての動きを飼い主さんがコントロールすることは不可能です。高いところから飛び降りたり階段を行き来したり、飼い主さんがどれだけ気をつけていても、どうすることもできないこともあります。

できれば最期の時まで自分の足で歩いてほしいというのは、どの飼い主さんも思うことだと思います。重度のヘルニアになってしまうと、歩くことができなくなってしまうことも。そして医療費も結構な額になります。ここでは手術費用だけをピックアップしていますが、実際は手術前後の診察など、もっと医療費がかかってしまいます。

大切な我が子をヘルニアから守るために、「ヘルニアの注意信号」と、飼い主さんがすぐに実践できる「愛犬のヘルニアを予防」するためにできることを紹介させていただきます。

 

 

こんな症状は要注意

 

症状1.抱っこを嫌がる

抱っこをすると嫌がる素ぶり(歯を剥く、キャンと鳴くなど)があると、ヘルニアの可能性が高いです。突然抱っこを嫌がったりすることがあれば、可能性大です。

症状2.歩き方がおかしい・足がもつれる

後足を引きずったり、足がもつれたり、腰がフラフラ揺らして歩いたりしている場合もヘルニアの可能性があります。痛みがあると、どうしてもかばってしまうため、動きが鈍くなったりすることも。

症状3.反応が遅い・すぐに立ち上がれない

強い痛みが出ていると、動くこと自体を躊躇するようになることも。その場合、腰回りを触られることや、少し体を動かそうとすることも嫌がります。

症状4.排泄がうまくできない

この場合、神経障害が出ている恐れもあります。下半身の感覚が麻痺していることもあるそうです。この症状が一番重症で、完治は難しい状態かもしれません。

ヘルニアは、痛みを伴う傷病です。言葉を離さない愛犬は痛いといえないため、普段の仕草や行動を見てあげることが大切になります。

 

 

その習慣、見直してみよう

 

日々の習慣で、愛犬の足腰に負担をかけていないか、確認することも大切です。飼い主さんが少し気をつけてあげることで、大切な愛犬の体を守ることができます。飼い主さんの日々の習慣をぜひチェックしてみてください。

☑抱き上げる時、脇の部分を持ち上げる

☑抱っこは縦抱きだ

☑出かける時はスリングを愛用している

☑縦型の抱っこ紐(おんぶ紐)を使っている

 


 

実は、これらすべて愛犬の腰に負担がかかるといわれています。

 

抱き上げる時に脇の部分を持ち上げる。これは抱き上げる時に、後足で立たせる体勢になります。これを続けることで、腰に大きな負担がかかってしまいます。

 

抱っこは縦抱き、これも腰に負担をかけてしまいます。腰が悪い愛犬を縦抱きされている方もよく見かけます。肩に上半身を載せる抱き方も、腰に負担がかかることと、犬に自分がえらいと勘違いさせるという理由でやめた方がいいといわれています。

 

出かける時はスリングを愛用している飼い主さんは多いと思います。うちでも買い物に行く時には便利でつい使いたくなりますが、スリングは体を包み込む形状で柔らかい布を使っているため、犬が上から顔を出すと、全体重が後足にかかる体勢になってしまいます。またその体勢のまま不安定になるため、余計に負担が大きくなります。

 

縦型のおんぶ紐、ビジュアル的には赤ちゃんみたいでとても可愛らしいですが、犬にとっては非常に負担のかかる体勢となるため、絶対にやめた方がいいです。

 

 

ドッグケアマネージャーから聞いた「犬の体を守るために大切なこと」

 

ドッグマッサージ・ペットケアマネージャーの講師であり、長年ドッグケアに携わっておられる今井先生に話を伺いました。

 

今井 みゆり先生

 

老犬訪問介護・ドッグマッサージ リアノン代表

2008年よりドッグマッサージセミナーを始め、2010年より4年間、ペットケアサービスレッツにてペットケアマネージャー養成講座の講師及びマッサージケアに従事。2012年、中部地方初のペットケアマネージャー認定を受ける。現在静岡・中部地方にて老犬訪問介護、病中病後ケア、リハビリ支援、ドッグマッサージなど、ペットケアマネージャーとして活動。

老犬訪問介護・犬のリンパマッサージ・リハビリケア やさしい手*リアゾン

老犬介護・犬のリハビリ・しつけ レッツ


 

わたしが一番初めにドッグマッサージを教えていただいた先生から、「犬の姿勢」「地に足をつける」ことの大切さを学びました。

犬は4本足です。その姿勢が一番自然で、体に負担のかからない体勢であるため、「犬にとって自然な姿勢をキープすること。それが愛犬の健康は勿論、気質にも大きな影響を与えている」と。

ですので、自然な体勢を保てる形で抱くことは、犬の足腰を守るためにとても大切です。飼い主さんからたまに聞かれることがありますが、スリングは体にかなり負担がかかるため、やめたほうがいいです。そして愛犬が歩ける場合は、極力抱っこせず、地に足をつけさせるのが一番効果的です。


 

今井先生に、愛犬の足腰に負担のかからない抱き方をご教授いただきました。こちらは ❝専門家に聞く!愛犬のヘルニア予防のために飼い主がすぐに実践できること(2)❞ にてご紹介させていただきます。

【愛犬の健康】体の質は食べ物でかわる

愛犬の散歩に行った公園で、太った柴犬を連れた高齢の男性と話す機会がありました。

その男性は愛犬をとても可愛がっているようで、まるまると太った愛犬を優しいまなざしで見つめながら、男性は言いました。

「この子はちくわが大好きで、毎日ちくわを食べさせてるんや」

その柴犬は腎臓が悪く、病院にかかっているそうです。男性は愛犬が喜ぶからと、今でも毎日ちくわを食べさせているとのことでした。

柴犬も男性もとても幸せそうで、わたしは「腎臓に悪いから、ちくわをやめた方がいいですよ」とは言えませんでした。

 

 

体の質を作るのは「食べ物」

 

すべての生物は、細胞でできています。

人間は約60兆個の細胞でできているといわれています。この60兆個の細胞が、命が絶えるまで生まれ変わりを続けます。これが「新陳代謝」です。

細胞が若いと生まれ変わりのスピードが早く、細胞が古くなるとスピードは遅くなります。子供が怪我をしてもあっという間に治るのに、大人になると青あざがなかなか消えないのはまさしくこのことです。

わたしたちの体は、食べるもので大きく変わります。細胞は水分・タンパク質・脂質・炭水化物・ミネラルなどでできています。うち水分は60%以上といわれています。

毎日水を飲みましょうというのは、この水分を入れ替えるためです。流れている川の水はいつもキレイですが、貯水池の水は濁っています。体の中の水分をいつもキレイな状態にするために、毎日水を飲むのです。

水分以外の成分を見てみると、わたしたちが毎日食べている食事に含まれる成分であることがわかります。

食べ物で体を作ることがわかりやすく図で説明してある記事を見つけたので、引用させていただきます。

 

 

ねずみにチーズを与えます。

 

 

原子レベルのミクロ視点で見ると、ねずみもチーズも炭素や窒素などの集合体です。

 

 

ねずみに食べられて、体の一部となったチーズ。

出典:isao’s blog雑学File:24 – 命の定義

 

目に見える形では全く別物ですが、ミクロ視点で見ると同じです。このように食べ物が体の一部になると考えると、できるだけ質の良いものを食べたほうがいいと思えます。

 

 

細胞の質=体の質

 

細胞は200種類以上あります。それぞれ生まれ変わりの周期は違い、一番早いのは胃腸の表面を覆っている上皮細胞で、1~5日で生まれ変わるといわれています。一方、再生しない細胞もあります。心筋や神経細胞です。軽い胃腸炎は1日で治るのに、心臓病は移植などの治療が必要になるのはそのためです。

腎臓や心臓は、一度悪くなるとよくなることはないといいます。再生しない臓器はできるだけ大切にして、長く使えるようにしたいものです。

ではわたしたちの体を作る細胞の質を上げるためにはどうすればいいのでしょうか。

細胞の質を上げるには、細胞を作る栄養素の質を上げることが重要です。口から摂る食べ物で、わたしたちの体は作られていて、食べる物で体の質は変わるということです。これは人間だけに限らず、経口で栄養を摂る生き物すべてにいえることで、もちろん愛犬も同じです。

良質の栄養素は、良い細胞を作り出し、体は元気に健康になる、ということです。

 

 

なにより楽しい毎日を送ること

 

ところが病気は、食べるものにさえ気をつけていれば絶対にならない、というものではありません。細菌や遺伝、ストレスなどが原因でなってしまうこともあります。

とはいえ、加工食品は高塩分のものが多く、人間でも塩分過多になります。体の小さな犬にはもっと負担になります。愛犬の体を守るためにも、たとえ少量でも人間用の加工食品は愛犬には与えない方がいいです。

前述の柴犬は、10歳を超えているとのことでした。毎日おとうさんにちくわをもらうのが楽しみで、おとうさんのことが大好きなのが伝わってきました。

本当はちくわを食べない方が長生きできるかもしれません。すでに腎臓に症状が出ているのであればなおさらです。

でも、もう10年もの間この生活を続けてきて、柴犬もおとうさんもとても幸せそうで、これはこれでありなんだろうなと思いました。

 

もちろん体に不具合のない若くて健康な状態の愛犬には、ちくわは絶対にやめた方がいいです。