愛犬情報
犬種:ミニチュアダックス
オムツデビュー:17歳4か月
デビューの理由:失禁回数が増えたため
そろそろ?まだ?オムツデビューの時期
老犬と暮らしている飼い主さんが、きっと一度は考えた事のあるオムツ事情。
足腰が弱りうまくできなくなったり、寝ている時に気づかず失禁してしまったり、様々な理由で頭をよぎるオムツ。
もう着けたほうがいいのか?まだなのか?愛犬に「そろそろどうですか?」と聞いたら「うーん、そうですねぇ」なんて答えてくれるのならいいのだけど、そういうわけにもいかないので、飼い主が決めるしかありません。
足腰が弱り、オシッコが出るまで時間がかかることに、失禁の度に洗濯をしなくてはいけないことに、気長に付き合えるか。というのも判断材料になるでしょう。
老犬との暮らしが「大変」と思えるようなものになるのは、精神衛生上とても良くないことだからです。
私がオムツデビューさせた理由
我が家の今は亡き愛犬Mackがオムツデビューをしたのは17歳4か月になって間もない10月初めの事でした。失禁の頻度が急激に増えたのです。
本犬が「あ、オシッコしたい」と思った瞬間出てしまうようで、我が家では人間の布団で一緒に寝ていたので、毎晩布団を濡らされるようになってしまいました。
このころはそもそも唯一排尿時だけだった歩行も、足腰が立たなくなりうまくできなくなり、時間も、オシッコが出るまで体を支えつづけるこちらの体力も沢山かかるようになってしまったこと。
そして、失禁するたびに元気がなくなることを考慮し、オムツデビューさせることにしました。
犬はプライドが高い生き物ですので、失禁での自信喪失は大きいものだったのかもしれません。
幸い、若いときにマナーベルトを付けたときとは大違いで、すんなり受け入れてくれ、オムツにオシッコをすると褒められると理解したMackはオムツがすっかり定着したようでした。
メリットとデメリット
オムツを装着することで勿論メリット・デメリットがあります。
以下のメリット・デメリットを読み、愛犬の体質や性格を考慮し、まだなのか、そろそろなのかの判断材料にしてみてください。
●メリット
①オシッコの失敗が無くなる
②失敗しないので愛犬が自信喪失しない
③洗濯物やオシッコ介助等の手間が減る
●デメリット
①皮膚が荒れることがある
②買ってみないとピッタリなサイズがわからない(人間用の場合)
③愛犬によっては嫌がることもある
以上ですが、女の子で人間用のオムツを使用する場合は尻尾の穴をあける手間などがデメリットに追加されます。
オムツの工夫(男の子の場合)
Mackは男の子なのですが、私がやっていたオムツのちょっとした工夫があります。
男の子は腰にオムツを巻くだけなので、手間は少ないのですが、抱いた時やモゾモゾと動いた時に外れてしまうこともあるので、他の飼い主さんはマスキングテープやガムテープで止めることもあるのでしょうが、私の場合はいくつかの使用済みオムツからテープの部分を外し(下左の絵のAのような物が取れます)、針と糸でひと手間加えていました。
使用していると、粘着部に毛玉やごみが付いてくるので、だいたい三か月ほどで新しく作る必要がありますが、簡単にオムツを開き、オシッコや肌の状態の確認をできるのでお勧めです。
ちなみに、Mackの場合のオムツサイズはMでしたが、夜間は万が一私が起きなかった時のためにLサイズを着用することもありました。
おそらく、3kgまで痩せてしまったMackの身体でもMサイズがちょうどよかったので、Sサイズを使う子は超小型犬のみだと思います。(あくまで個人の意見です)
愛犬のオムツ姿、初めは何だか笑えるけど、慣れてくると赤ちゃんのようでとっても愛おしく見えます。
だんだんと老いていく愛犬の姿に加え、オムツデビューとなると、悲しく思うこともあるかもしれませんが、私は寝たきりで、オムツ姿のMackを毎日お世話していると、まるで私が産んだ新生児のように思えてきて、とっても可愛らしく愛おしく感じていました。
オムツであなたとあなたの愛犬の毎日がゆとりのあるものになりますように。
ライター:奥村 來未