【ケンネルコフ】子犬の咳には要注意!悪化は死亡も。

愛犬情報

犬種:Mダックス

病名・症状:ケンネルコフ

発症年齢:2か月

発症の経緯:咳をし始めた

治療法:注射・投薬

 

心配で受診するも……

 

子供の頃から一緒に暮らして居た愛犬Mackと死別し8か月が過ぎ、我が家に子犬がやってきました。
Mackと同じ、スムースダックスのShake(シェイク)。
7月8日に我が家に来てすぐ、ブルドッグのような呼吸音を出していたので「この子は鼻が悪いのかな?もしそうならワクチンの時にでも診て貰おう。」と思っていました。

ところが三日目を迎えると、ケホケホと咳をし出しました。
Mackは心臓疾患を抱えて居て「咳は怖い物」という認識があったためすぐにMackを連れて行っていたかかりつけへ連れて行きました。
院長先生に診て頂いたのですが、先生の診断は「早食いによる空気が咳になっているのではないか?」
とのことで、私は小さな疑問を抱きながらも、今までお世話になった先生がそう言うのだからと帰宅しました。

 

やはり誤診

ところがその日の晩、咳は更に悪化。
Shakeは眠いのに咳が出て眠れない様子で、何度も身体を横たえては咳が出る度に起き上がりウロウロしていました。
私も心配で一睡もすることが出来ず、朝になって一番に自宅から最も近い動物病院へ向かうと、そこの院長先生はすぐに「ケンネルコフだね」との診断を下し、注射を打ち薬を処方してくれました。

昨日の咳や、診断を新しい先生に話したところ「僕はその診断は考えられないね。子犬で咳って言ったらまず最初にケンネルコフを疑うよ。咳を聞いても間違いなくケンネルコフ。」と仰っていたのを聞いて、長く通ったかかりつけでしたが、Mackの最期の時も不信感を持ってしまったことがあるので、通うのをやめることにしました。

 

ケンネルコフとは

 

 

ケンネル(犬舎)コフ(咳)という名前の通り、繁殖場やショップで発生することの多い伝染性の病。
咳による飛沫感染で、原因となる最近は様々。
別名「伝染性気管気管支炎」。人の風邪などに似た症状が続くことから、「犬風邪」とも呼ばれます。
抵抗力の弱い子犬に多い病気と言われていて、インフルエンザ同様乾燥すると感染力が強まります。
Shakeはショップの子なので、店頭か、そこの来るまでの間に感染したと考えられます。

また子犬に多いと書きましたが、老犬や何らかの原因があり免疫力が弱まっている個体にも感染する恐れがあり、ワクチン未接種の個体はさらに感染の確立が高くなります。

 

*動物病院やドッグラン、近所のお散歩など、どこでも感染の恐れがあるので、ワクチンはしっかり接種しましょう。

 

 

ケンネルコフの症状

 

潜伏期間は3~10日程で、短く乾いた咳が出始めます。
酷い咳や発熱などが急に現れ、遊んで興奮した時や、温度や湿度の変化などに咳が止まらなくなったり、空嘔吐(吐くそぶりを見せるが、何も出ない)が見られます。

ケンネルコフの原因となるウイルスに単独に感染しているか、複数感染しているかで症状が分かれ、単独感染の場合は一週間前後投薬を続けることで回復します。
しかし混合感染の場合は食欲が無くなったり、元気もなく高熱が続いたり、膿性の鼻水が出たりと症状が重篤化する傾向があり、最悪の場合肺炎を起こし死亡することもあります。

 

Shakeは服薬2週間で完治となりました。
ということはおそらく前者の単独感染だったのでしょう。
投薬を始めてからの回復は早かったです。

 

 

咳の様子

 

さて、ではどんな咳をしていたのか。
先生に見せるために動画を撮っていたので、こちらで紹介します。

 

こちらは咳が出始め、誤診されたときのものです。
誤診され食い下がらなかった私もいけないのだけど、この咳は今思ってもゲップではないと思います。

 

こちらは帰宅後悪化した様子です。
流石にここまでくると、素人でも普通じゃないって思いますよね。

 

 

いかがでしたか?
あなたの愛犬がこんな咳をしていませんか?
「咳」と簡単に言っても、心臓由来であったり、気管支に異常があったりと様々な疾患が隠れている場合があります。
不安に思ったらすぐ、病院に足を運んであげてくださいね。
何もなければ、それでいいのですから。

 

 

ライター:奥村 來未