元保護犬モナカのフィラリア症

愛犬情報

犬種:Mダックス

病名・症状:フィラリア症

発症の経緯:お迎えする前からかかっていた。

治療法:投薬

 

 

初めて目の当たりにした、フィラリア症

 

私は5匹の愛犬達と暮らして居ますが、その中の子の1匹、6歳のモナカは保護犬カフェ西八王子店卒業生で元繁殖犬です。
初めてモナカを見たのは保護犬カフェ西八王子店のデビューツイート。
パパは写真を初めて見た時から一目惚れしていました。

お迎えするつもりでいざ会いに行くと、「フィラリア陽性」と記載されていました。
正直、当たり前にフィラリア予防をしている時代。
フィラリア陽性の子を見たことがなく、まったく知識もなかったので、お恥ずかしい話「この子、フィラリアなんだ。」と思ったくらいでした。

 

 

フィラリア症とは

 

蚊を介し、「犬糸状虫」と呼ばれる寄生虫が起こす病気です。
犬の心臓や肺動脈(眼球内や脳に迷入する例も)に寄生して犬の体内で繁殖し、増えてしまいます。
フィラリア虫は成虫になると、なんと30cmにも成長してしまう糸状の寄生虫です。
フィラリアが寄生し、血管に詰まったりすることで血液の流れが悪くなり、様々な障害が出現します。
放置すれば死に至る場合もある、恐ろしい病気です。

 

初めは軽い咳から始まり、次第に元気がなくなり、肺や心臓に異常音が出始め、呼吸困難になり、末期は肝臓が肥大したり、腹水がたまってきます。
動物病院などでお腹の膨れた犬の写真や、心臓の中に糸状の虫がビッシリと詰まった写真を一度はご覧になったことがあるのではあるのではないでしょうか?
フィラリア症は放置し続けると、最終的に失神を起こし死亡してしまう、犬にとってはとても恐ろしいものです。

 

ですがフィラリア症は月に一度の予防薬でとっても簡単に予防することが出来ます。

 

モナカの場合

 

 

モナカをお迎えした時点で、エコー検査を行なった結果、心臓には既に何匹かの成虫がいました。

成虫を駆虫する事は出来ません。
ですから、成虫の寿命が尽きるのを待つか、取り出す手術しかありません。

現在の治療としては心臓にいる成虫に雄・雌いた場合、卵を産み増えることが無い治療をしています。
小虫を駆虫しながら、成虫にも少しダメージを与えるお薬の投薬です。
そして半年に1度エコー検査をして経過を観察しています。
今の時代、東京近辺ではフィラリア陽性の子を診たことがない獣医師も多く、成虫を取り出す手術は経験もないため、治療の選択外でした。

心臓にも成虫が居るため、長時間のお散歩はカートを使用するなど、なるべく心臓に負担のかからない生活を心がけています。

 

 

必ず毎月の投薬を!

 

1度ダメージを受けた心臓は陰性になっても元に戻ることはありません。
陰性になるまで、長期間かかります。
大事な愛犬が苦しんで苦しんで苦しみながら亡くなっていく姿を想像してみて下さい……。
毎月高いお薬ではないと思いますので、フィラリア予防は必ずして頂きたいと思います。
毎月トリミングをしている方は、トリミングと同時にお薬を飲むと飲み忘れがないと思います。

 

現在のモナカは、特に症状は出ていませんが、毎日1日2回のお薬+週1のお薬。
同じ空間での多頭飼いも出来ますよ。

 

 

 

ライター:チョコmama