【アンケート】医療費・介護グッズや困っていること ~老犬の闘病・介護、飼い主の声(2)

老犬の闘病・介護に関する飼い主の声についてのアンケート結果 第2弾は、医療費や食費など、実際にかかっている費用のこと、介護や看護で困っていること、欲しいグッズ、ご意見ご感想等を紹介させていただきます。 

 

愛犬の闘病・介護のことあれこれ

毎月かかる費用やほしいグッズ

アンケート

 

3万円以上の費用額の方が、6割以上いるという結果となりました。ちなみに我が家の場合、昨年愛犬クリンが手術をした時は、中古の車が余裕で買える金額でした。年齢が高くなればなるほど、どうしても医療費がかかってしまいますし、保険などに入っていないと、かなり家計を圧迫します。

また、介護や看護について困っている・かなり困っていると答えた方は26%でした。これはおおよそ3人に1人の方が困っているという状況です。アンケートでは、困っていると答えた方に、実際どのようなことでお困りなのかを聞いてみました。

 

介護や看護で欲しいグッズ

実際に愛犬の介護や看護をされている飼い主さんが欲しいと思うグッズについて聞いてみました。

アンケート

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今欲しい!と思うグッズは、困っていることに関連するもの、という結果です。つまり、排泄、室内での行動、食事、外出などで困っているということがわかりました。

確かに自分のことを振り返ってみると、元気な時にはおもちゃや洋服などのコーナーを見ることが多かったのが、シニアになるとおもちゃコーナーはほとんど見ることがなくなりました。

以前は洋服は可愛いかどうかが選ぶ基準でしたが、今では保温性が高いものなど、デザインではなく健康のために必要だと思うものを探すようになりましたし、なおかつ着脱しやすいデザインのものを選ぶようになりました。

 

 

愛犬の介護で困っていること<生の声>

 

飼い主さんからいただいた、生の声を掲載します。

 

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              ※複数回答有 順不同

 

困っていることを具体的にお聞きすると、老化による症状を何とかしてあげたいけれど、なかなか思うようにいかないことが多く、飼い主さん自身の負担だけが増えていることがわかります。

視力の低下、室内での過ごし方、外出・投薬・食事・排泄など悩みは様々ですが、歳を重ねていくにつれ体の機能は衰えていきますので、どこかに何らかの不具合は出てきます。それでも、家族など複数人での介護ならまだ気も紛れますが、たった1人での介護となると、心身ともに参ってしまいます。

介護に時間をとられることが多く、日々の生活リズム自体が変わってしまうことも。我が家の場合は、3年前から始まった食べムラ・食い渋りで、食べ始めるまでに時間がかかるようになってしまったため、出かける際は、3時間前には起床するようになりました。

 

 

どれだけ手がかかっても、今までより愛おしい存在

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過去に愛犬の介護経験があれば、様々なことを予測出来て、割とスムーズにいくと思いますが、初めての介護の場合は戸惑うことばかりです。

若く元気な頃の愛犬からは想像もできない「悩み」が増えていきます。シニアと言われる7歳前後を境に、少しずつ少しずつ体は衰え始め、ある時ふと「あれ?うちの子、そういえば走らなくなったな」「ご飯食べるのが遅くなったな」など、愛犬の変化に気づきます。わたしたち人間も、何もないところで躓いたり、ご飯を食べている時にむせたりするのは老化現象のひとつ。それと全く同じことが愛犬にも起こります。

愛犬が歳をとり、できないことが増えてくると、そう遠くない未来に訪れるであろう命の期限を、目の前につきつけられたような気持ちになることもあります。 だからこそ、老いた愛犬に関する悩みや困りごとはとても重くのしかかり、解決策が見つからないととても苦しくなってしまうのだと思います。

愛犬を失うかもしれないという不安も相まって、どんどん深みにはまってしまうこともあります。そんな時、同じような悩みを持つ飼い主さんが身近にいると、それだけでとても救われたような気持ちになります。どんなことを試したか、どこのフードがよかったかなど、今まで知らなかった情報を得ることで、「希望」を持つことができるのです。

老犬の体の衰えは、今よりも格段に良くなるということはあまり考えられません。次第に衰えていくことの方が多いです。しかし介護は、今よりも楽になれる方法があるかもしれません。経験者の話を聞くというのもそのひとつです。情報を知るということで、心身ともに楽になれることがたくさんあると思っています。

これからも、たくさんの方の生の声を集め、ワンワンラボで共有していこうと考えています。

 

あなたはひとりではありません。あなたと同じように悩んでいる飼い主さんは、きっとどこかにいるはずです。だから、どうか、ひとりで悩まないでください。仲間がいるだけで、心が元気になりますから。

 

【アンケート】持病と食事 ~老犬の闘病・介護、飼い主の声(1)

SNSで愛犬のことを発信されている方はたくさんおられます。中でも愛犬の闘病や介護をされている方のブログでは、愛犬の病気、症状、治療法や薬のことなど、詳しく書かれている方もたくさんおられます。介護も同じで、手作りで介護グッズを作っておられる方や、症状に合わせて様々な工夫をされていることを書かれておられます。

 

同じような悩みをお持ちの方のブログを読むと、「わたしだけじゃないんだ」と思え、心がとても軽くなりました。わたしは愛犬の「食べムラ」に悩んでいましたが、原因は自分であると自覚していたので、余計に救われたんだと思います。

SNSを通じて仲良くなった方に老犬介護や闘病についての話を伺ううちに、どんなことで悩んでおられるのか、具体的にもっと話を伺いたいと思いました。そこで、匿名でアンケートにご協力をいただきました。今日はアンケートの結果を参考資料としてまとめたものを紹介させていただきます。

 

 

【愛犬の闘病・介護】回答者情報

 

アンケートにお答えいただいたのは30名でした。

アンケート回答属性

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女性の方が約9割で、年代は40~50代が最も多く、約80%という結果でした。ブログをされている方は女性の方が多いのと、愛犬の世話を女性がされている方が多いということも考えられます。

 

愛犬年齢~フードの種類

次に愛犬の年齢と、食べることについて伺いました。

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8割近くがシニア犬の飼い主であることがわかりました。これはシニアになるほど、健康に強い関心を持たれているのだと思います。

また毎日の食事については、ドライフードは100%の結果、次いでトッピングとサプリメントがほぼ同数でした。老犬になると、健康状態が気になる方が増えてくるため、サプリメントという回答が多いと考えられます。また、若い頃よりも食いつきが悪くなってくるため、トッピングを使用される方が多いと考えられます。

 

 

【愛犬の闘病・介護】愛犬の持病について

 

続いて持病や既往歴などについても聞いてみました。

愛犬の持病・アレルギーについて

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持病・既往症(その1)

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持病・既往症(その2)

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腎臓病、ヘルニア、シニアに多い心臓病などのよく聞く病気よりもその他が突出して多い結果となりました。

既往歴を伺ったところ、免疫系の病気や脳疾患、花粉症、腸炎や膵炎、気管支炎など、ほとんど人間と変わらない病名が並んでいました。これは、獣医学が発達し、病名がわかるようになり、治療法が解明されているといえます。

 

 

愛犬の健康のために気をつけていること

 

続いて、愛犬の健康のために気をつけていることを聞いてみました。

愛犬の健康のために気を付けていること①

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愛犬の健康のために気を付けていること②

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飼い主さんの愛犬に対する思いがとても伝わる結果となりました。毎日の生活の中で、愛犬の健康チェックを欠かさず行うことで、病気の早期発見にもつながりますよね。

また、変化があるとすぐに病院に連れて行くという答えもありました。わたしたちは日々の生活の中で「病気を予防すること」はできますが、「病気を治療すること」はできません。飼い主であるわたしたちにできることとして、毎日の生活の中でいかに病気にならないように気をつけるか、を考え、気をつけておられる飼い主さんが多いのだと改めて思いました。

 

アンケートはまだ続きます。次回は医療費についてと、介護で実際に困っていることなどを紹介したいと思います。